【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

どうにも我慢出来ず釣りに行った話。

風裏のポイント探さないと。どうも何某です。

釣りが出来ないのは辛い。

平日の相模湾。

巨星墜つ

自律神経の乱れか更年期か。
輪島大士VSタイガー・ジェット・シン(以下「TJS」と称する)の動画を見て涙が止まらない。
もはや、やっぱ!アホーガンよのわっじまを見ても泣けてくる。

「またプロレスばっかり見て。いいからキッチン掃除してよ。」

嫁はキツイ言葉攻めをしてくる。
『輪島が死んだんだよ。』という言葉がまずかったのか「関係ねーし。」という即レス。
また一つ時代が終わったのだ。少しぐらい過去を見つめ直すのは構わないではないか。

「その輪島っていう人は、何処が凄かったの?」

『元横綱からプロレスに行った人で、相撲タックルが痛そうな人。』

「で?」

『。。。あと。。。受け身が下手。。。』

「お前が見つめ直すのは、目の前のキッチンだよ。」という言葉に、うまく返せず掃除をする。
しまった、ゴールデンアームボンバーの角度うんぬんの話があった。なぜこの大事な時に忘れるのだ。掃除したくない。

ストレスにて有給を取る

次の週末も雨で強風の予報。月曜は凪予報。
心の乱れは自律神経の乱れ。ストレス解消のため有給を取った私は、カヤックを堂々と相模湾に浮かべる。
年明けの厳しいシーズン用にと買ったオシアジガー 2000NRHGも使ってみたい。
中深海というのを体験したいのだ。なんならアカムツが間違って釣れてくれないだろうか。

中深海に心が折れそうになる

中深海の定義というのはいろいろのようだが、とりあえず150〜400mほどの水深までを言うことが多いようだ。
ジグを落とすのに数分かかるため、カヤックが流されてしまい底が取りづらいらしい。
そのため、ロッドキーパーに竿を置き、ラインが真っ直ぐになるようパドルで位置を調整しながら落とすとのこと。
なるほど。
ロッドキーパーの艤装はしていない。とりあえず受け太郎でも付けれないかと部屋を見回す。
いつ買ったのかわからない竿受けが出てきた。水を汲んだバケツに挿して竿受けとして使うというものだ。
プロフィッシュ45のフットブレイスに挿してみる。

オシアジガーと簡易竿置き。

なんだかイケそうな艤装というやつだ。
がしかし、ジグを落としてすぐ失敗だと気付かされる。
リールが重すぎて、竿がクルン、竿がクルンとなってしまうのである。手放しでジグが落とせるものの、竿受けにPEが擦れてしまう。これはいけない。
PEは摩擦に弱いのだ。
結局、太ももにロッドを無理やり挟みながら固定しパドリングをし、なんとか底をとった。
水深250m。初めての中深海。まずはゆっくりシャクってみる。
重い。250gのジグがこんなにも重く感じるものなのか。それよりも、ジグはちゃんと動いているのだろうか。重いだけで動いている手応えがない。
釣れる気配が全く無い。1時間ほど粘ってみるも中深海では何も掴むことが出来なかった。
最後の巻き上げで時間を測ってみると、250mを2分40秒ほどかかっていた。
水深100mまでは強烈に重い。400gのジグ使ったらもっと重いのだろう。
スロージギングなら疲れ知らずという話を鵜呑みにした私が愚かだったのだ。
「よくわからないけど電動のほうがいんじゃないの?」という嫁のアドバイスを聞いておけばよかった。
今は『馬鹿野郎。漢は手巻きだろうが。』などと大見得を切って吠えた自分を蹴って欲しい気分だ。
さらには、「釣り上げた河豚みたくなってるじゃねーか。」と罵られながらツバを吐きかけられても構わない。

何者かにハリを折られる

嫁に謝罪と願望をしたためたメッセージを送り中深海を後にした私は、水深80mほどでいつもどおりジグを落とした。
うんともすんとも言わない。それよりも今日は魚探に魚影の反応が出ない。アジ、サバも回ってきてないのだろうか。
時折マダイの反応があったので、丁寧にジグを落としてみるも、追ってはくるが食ってはくれなかった。持ってこなかったタイラバならいけただろうか。などと考えてしまう。
周りのSUPの方たちは釣れてるのだろうか。
ゆっくりジグをシャクっていると、底から10mほどでグンッと竿先が入った。アタリかなと思い、聞きアワセをしてみた刹那ラインが一気に出ていく。
理解するかしないかのタイミングで手元がふっと軽くなった。
何かが釣れたがバレてしまったようだ。水深70m付近。ブリだろうか。
歯型か何かついてるかもと思いあげてみるがジグには特に何も無いようだ。
では、ハリが伸ばされてるかもと思い見てみると、キレイに折れている。しかも前後1本づつ。

ハリが折れる。

一体何が食ってきたのだ。せめて姿だけでも見たかった。

諦めてカワハギを狙う

一応カワハギを狙おうと仕掛けと冷凍アサリを持ってきていたので、流れを変えるべく魚探を眺めながら移動。
海底に変化があるところに密集した小魚の反応があったので、そこに仕掛けを落としてみる。
砂をオモリで叩いたあと手を止めると、即座にググっとアタリがある。反射的にあわせると乗ったようだ。
外道としてカワハギを釣ったことは何度もあるが、金属的な引き味というのがいまいちわからない。果たしてこれはカワハギだろうか。
手元まで寄せてくると、手のひらより大きなカワハギが身をひるがえし泳いでいった。バラシ。
しかし、カワハギいるんだ。というか、狙ったら簡単に釣れるじゃん。というのでテンションが一気にあがる。
急いでポイントに戻り仕掛けを落とす。すると、すぐさまアタリ。喜びも一瞬で、よくみるとキタマクラ。
この後、ベラ、キタマクラ、ベラ、ベラと続く。そして次の一投で見たことも無い魚が釣れる。

サクラダイ。

なんだろうこれは。食べられるのだろうか。持ち帰るかどうするか。
結局はリリースしたのだが、帰宅後調べるとサクラダイというらしい。身は小さいが味は非常に美味いとのこと。次回はキープしようと思う。

忍者の洗礼

サクラダイ以降全く乗らなくなる。どうしたことだろう。
アタリが出ないのに、完全にアサリを食った後がある。カワハギが難しいと言われる所以というところか。
1個しかないオモリを根掛かりで失ってしまったので、ジグを変わりにつけてみる。
餌も少なくなってきた。ノーフィッシュは避けたい。
気がつくと釣り船が寄ってきていた。私を見つけてだいぶゆっくり近づいて来たらしいが、完全に同じポイントを狙っているのか10mほどの位置に横付けされる。
流石に退けとは言われないが、船に入られたらカヤックは分が悪い。餌も残り少ないのでのんびりと釣り船が移動するのを待つ。
よく見るとどうやら、この釣り船もカワハギ狙いらしい。真っ直ぐここに来たということは、私が見つけたポイントは間違ってなかったわけだ。魚探に位置を覚えさせる。
結局10分ほど居座るも誰も釣れることなく、船は去っていった。
ポイントに戻ると魚影が広がっている。何本も仕掛けが落ちてきたせいだろう。
とりあえず落としてみるもアタリは無いが餌だけがなくなる。このロッドではアタリが出ないのか。
逆に考えると、アタリが無い時がカワハギのアタリなのではないだろうか。
叩きの後、1、2で試しにあわせてみる。何かがかかった。コンコンコンと引き。先程バラした引きと一緒だ。期待が高まる。

カワハギ。

あがってきたのは間違いなくカワハギ。待望の一匹。辛かった数時間が報われた気がする。
嫁にカワハギが釣れましたと連絡すると、肝醤油楽しみと返事が。
機嫌が良くなって良かったような、なんだか寂しいような。

ドーリー積載の罠

餌がが無くなったので帰宅しようと着岸準備に入る。
魚探とリールをドライバッグに入れ密封し、各リーシュコードを外す。砂浜では着岸時に沈する可能性が高い。今日は波が多少ある。
波に真っ直ぐなるように調整しながら浜に入る。足が着くタイミングで降りようとした瞬間、カヤックが真横を向いた。慌てて波側に体重をかけ、パドルで波を抑えた。
波は被ったものの、横滑りしながらなんとか無事に着岸。
どうやら、ドーリーを後ろに固定して積んでいると、波が来た際に抵抗になって横を向きやすいらしい。
これまでは、前方に積んでいたのだが、今回クーラーボックスにくくり付けてみたのだ。これが危険を招いた。
運良く練習どおり出来たからいいが、これがもっと大きな波ならどうなっていたことやら。
夕食時に、『この刺身にしたカワハギはそんな目にあいながらも持ち帰ったものなんだよ。』と伝えると、「楽しそうでよかったよ。」というわけのわからない返答。
カヤックより先に嫁に危険な目にあわされそうだと思った。

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