全女が獲得しようとしたらマハタが釣れた話。

休みボケっていうんですかね。全く仕事する気にならないですね。何某です。

張り切って平常運転で行きたいと思います。

穏やか。

年末休暇はじまる

やりたくもない仕事を一年やり、待ちに待った年末年始の休暇が来た。
とはいえこの時期の釣り物は少ないので悩みどころだ。
のんびり海岸まで散歩しながら、どうしたものかと考える。今日はSUPの方々などはいないようだ。
昨年はコマセで真鯛を釣っていたようだが、これからオキアミ買いに行くのも面倒。
つけ餌は少し残っているので、アマダイでもどうだろう。そういえば今年の目標にアマダイを釣るというのがあった。よし、アマダイにしよう。

餌残り

散歩を終えてコーヒーを飲みながら準備をする。冬の釣りの良いところは、日がすっかり登ってから釣れ始めるところ。焦る必要はない。
買ったばかりのドライスーツが上手く着れず、もがいているうちに汗だくになってしまった。沖で身体が冷えなければ良いが。
穏やかな海で、釣りは順調安全に開始できた。ただ問題があるとすれば、釣れないところかエサ取りすらいないということである。
困ったなと誘い方をいろいろ変えてみるも渋い。

天秤シャクリ選手権開催

エサ釣りでジギングのようなしゃくり方は良くなさそうだが、他に誘いが思いつかないのと飽きたのとで、絡まないギリギリを攻める遊びが一人きりの相模湾で開催される。
勝手公式ルールの追加、芸術点の追求、オキアミのチューニング。平和な年末。暇である。
1/4で半回転後に1/2でリズミカルにシャくる技を実施。これで絡んでなかったら9.5点はつけてくれそうだな。
などと脳内審査員の顔色をうかがいながらあげてくると、もちろん絡んでいる。失敗だ。
トーニャ・ハーディングよろしく、必死にカヤックの縁に足を乗せ、靴紐が切れたとアピールするも、受け入れられず。
オキアミの残りも少ない。次で失敗したら引退と決め、繊細かつ大胆に攻める。
水深100m近辺でやっていたが、流されて80mくらいの場所に差し掛かった。
公式ルールにある、底から5m以内でシャクっていると、ガツンとアタリがあった。俺の演技の邪魔をするなと一瞬思ったが、こちらが本分。
競技のためキツめにドラグを締めていたため、慌てて調整する。仕掛けが2号なので少し心配があったのだ。

マハタ 31cm。

意外に引くなと思いつつ、丁寧にやり取りしてあげてくると、30cmほどのマハタ。残念、アマダイではない。
しかしやっと手にしたトロフィー。自分を褒めてあげたい。

黒い絨毯

一匹釣れたことで余裕がうまれる。
先程までの私はどうかしていた。新しい技を俺が開発するんだと、謎の意気込み。何の技だ。完全に頭がイカれていた。
残り少ないオキアミをつけ沈める。アマダイを釣ろう。
水筒のお茶を飲みながらラインを見ていると、30mほど落としたところで止まった。水深は100m。何かが食ったらしい。慌ててあわせる。
しかし、巻き上げ中の仕掛けは軽い。あげてみるとハリスから切れていた。フグが出てきたのだろうか。
仕掛けを付け直し再度落とす。しかし、再度切られる。これは釣りにならない。仕掛けも無くなった。
フグを避けるため数百m移動し、サビキをつけたタイラバを落としてみる。
着底を確認し巻き上げてくると、ググっとあたりがあった。いい引きだ。
10mほど巻き上げると強烈に竿先が入る。さらにググッと引き込まれるアタリが。サビキにアジでもかかったのだろうか。とにかく先程より明らかに重い。
なかなかキツイ。ドラグを調整し巻き上げてくるが、とにかく重い。何が釣れているのだろう。
澄み潮の中、残り20mほどまであげてくると、カヤックの下に10m四方ほどの黒いカタマリがあがってきた。
もしかしてクジラか。いや、クジラはあげれないだろう。なんだこれは。
巻き上げると黒の絨毯はゆっくりとカヤックを包むようにせり上がる。溢れ出す恐怖と嫌悪感。
ロッドを投げ出して逃げようか。などと思っているが、簡単に巻けるのも気になる。正体を見たい。
思えば金曜ロードショーには数々のトラウマを植え付けられた。がしかし、今日ここでマラブンタのトラウマを克服する。やってやる。
残り2mほどまで巻き上げたところ、その正体が見えた。
体長50cmほどの見たことがないほど大きなサバフグ。こんなに大きいのがいるのか。
驚くことにサビキ2本、タイラバ2本全て、計4本全ての針に、このバカでかいフグが食いついている。重いはずだ。
フグなら恐れることはない、勇ましくタモを差し入れる。その刹那、グンタイアリよろしく、サバフグがタモに猛アタックしてきた。
何百匹、いや何千匹だろうか。全てのフグが50cm級なのでたまらない。勝手にタモに入ってくる。カヤック直下に広がって暴れているため、カヤックから「バチバチバチッ!!!」とフグが当たる音が大きく響く。正直気持ち悪い。
タモには10匹以上入っているだろうか。それが全てボロボロになったタイラバを食べようと暴れる。いや、もはやタイラバの形など残っていないのだ。何を食べようとしているのだろうか。

元タイラバ。

恐怖。
もし、この中に沈してしまったら。
ケリガン襲撃事件。
恐ろしい想像をしてしまう。
タモをなんとかヒックリ返しフグを捨てる。早く仕掛けを奴らの目の届かないところに。
焦りながら回収すると、すでに仕掛けは噛み切られており、フグ自ら逃げていっていた。
恐る恐る海中を覗き込む。綺麗な澄み潮。
原型をとどめていないタイラバを眺めながら、もう今年はこれで釣り納めにしようと納竿とした。

タイドグラフ

タイドグラフ。

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