小型船舶免許を取得した話。

記憶力の衰えどころか、脳を使うと熱が出ます。どうも何某です。

狩猟免許試験に行こうとした朝、「家に銃を置きたくない。」と泣きながら訴えられたことがあります。
パンフ。

なぜ船舶免許を取ることになったのか

昨年は風が強い日が多く、カヤックやSUPで沖に出れる日が少なかったです。
ですが、そんな日でもプレジャーボートなどでは釣りが出来ているのを見て、乗れたら多少風が強くても釣り行けるなと。
年始に嫁と船釣りに行ったのですが、楽しかったが、オマツリしたくないとビクビクしていた、初心者なので周りの人に気を使うのが嫌だ、という感想をもらったので、なら、私が免許を取るから二人で行こうと。
それなら行ってもいいということなので、免許を取ることにしました。
昔は5級とかあった気がするのですが、現在は1、2級と特殊のみとのこと。
どうせなら一級にしようとしたのですが、釣り目的のレンタルボートなら5海里でも十分、何よりレンタル時間の関係上、それ以上先に行ってもそんなに釣り出来ないだろう。という結論になり、二級にしなさいと命令が出ました。
また、ステップアップという方法があり、3万円ほど払えば学科試験だけで二級から一級にあがることが出来るという制度があるので、必要になってから一級を考えましょうと。
ということで、基本は風の強い日用と、何人かで釣りに行きたい用で船を使う目的で二級船舶免許を取得することにしました。

二級小型船舶免許とは

簡単にまとめると、海岸より5海里(約9km)以内の水域で24m未満の船を操縦できる免許です。
5海里以上行きたければ、距離制限の無い一級を取得する必要があります。

小型船舶操縦士 - Wikipedia

申し込み

二級は学科講習1日、実技講習1日、それと試験日を選択して教習所に申し込みします。
場所によっては講習だけで、国家試験免除の教習所もあるらしですが、私が通ったところは違いましたので、国家試験を受ける必要があります。
各教習所を見比べると、値段設定も結構差があるので単純に早くて安いところを選択しようと思ったのですが、マリーナの有無、自宅からの距離などの関係もあるため、取得後のことを考えて一番近い教習所にしました。
申し込み、料金振込み後、テキストが送られて来ますので、講習前に読み込んでおくことをおすすめします。

学科講習

上級問題がある一級はおそらく学科講習日数が多いと思うのですが、上級問題以外の一般、交通、運行の学科は共通なので、私のところでは一級、二級は一緒に受講するようでした。
ちなみに、若い女の子が意外に多くてびっくりしました。若い女性が船舶免許を取る必要ってなんだろうと気になりましたが、おじさんが話しかけると事案になりそうなので、ぐっとこらえました。私はこらえたのです。
講習ですが、基本的に試験に出る内容しかやりません。
過去試験に出た箇所には波線が引かれているのですが、そこが中心となります。
また、試験に出る箇所というのは決まっているようで、例えば○問目はこの法令から出る、というような感じです。
なので、模擬試験で間違った場合、18問目が間違ったなどとした場合は、18問目の過去問だけを徹底的にやれば点数取れますということを教わりますし、過去問題集はそういう作りになってます。
合格するだけなら一夜漬けでも、なんとかなりそうです。
私はカヤックを持っているので、船体の各名称、海図の見方などはなんとなくわかっているので楽でしたが、初めて知った方は、それを覚えるだけでも大変そうでしたね。
女性の方たちは、エンジンの部分などで相当困っているようでした。
まとめると、安全に航海するための講習というよりは、試験に受かるための講習を1日でやるということになります。

実技講習

講師+受講者3人の4人でボートに乗ります。
試験と同じボート、会場での実技ということで、ここでも試験を前提とした講習になります。
ボートの点検などが試験では出るのですが、講習と違う船だと点検箇所がわからなくて大変らしいので、これは助かりました。
また、風が吹くと操船、進み具合がだいぶ変わるので、試験会場の癖を知ることが出来てよかったです。他の場所で講習した方は、人命救助と着岸の試験で相当大変だったみたいでしたので。
ちなみに、講習中でも普通に他の船、水上バイク、SUPなどが行き交いますので、非常に危険です。
とにかく、周りの状況を常に確認して、自船の進行方向などの意思表示をしっかりすることが安全の基本のようです。 
なので、テキストの通りに運航しつつ、船が来たら状況にあわせて回避するというような感じになります。講習中の基本は停船でした。
結構無法地帯なんだな、という感想ですが、みんながみんな免許を持っているわけではないのでしょうがないですね。
2馬力ボートや大人数でパドリングしているゴムボートやらヨットやらが、思ったよりも速い速度で向かってきたりするのでびっくりしました。
ヨットは部活の練習とかなのかわからないですが、避ける気配無しで進んでくる場合があるのでビビります。
文句を言われたりみたいなトラブルは普通にしてれば無いようですが、漁師の邪魔するのだけはヤバイって言ってましたね。法的にも漁ろう船のほうが上ですが。回避うんぬん関係なく、とにかく近づかないほうがいいということでした。
釣り船もビジネスなので譲ってあげたほうが海は上手く回る、というようなこともあるようです。最終的にはそういうの航法とか関係なく、みんなが安全に航海出来るようにとりあえず近づかないで譲りましょうと。まぁ地上でも相手が危ないやつかどうかはパット見わからないので、早めに回避したほうがいいのと同じですね。
実技講習に入る前にやっておいたほうがいいことですが、点検箇所の名称、ロープの結び方は覚えておいたほうがいいです。
講師にもよるのかもしれませんが、点検箇所とロープは繰り返しやるわけではなくサラッと流して終わりでしたので、講習中に覚えきれなかったです。
また、講習中は大げさに身体を動かすのと、大きな声を出す癖をつけることが大事だと思います。
自分が受かるか受からないかだけなので、恥ずかしいと他の人の目を気にして試験で落ちたら話にならないですので。試験管に十分アピール出来る仕草をする癖をつけたほうが本番で楽だと思います。
あと、もしかすると実技試験で同乗する方がいるかもしれないので、講習を受けた方たちとは仲良くしておきましょう。

学科試験

試験会場に着いたら、まず視力などの簡単な検査をします。それが通れば学科試験です。
粛々とマークシートに記入していきます。
答えは後で貼り出されるので、自己採点出来るよう問題用紙にも書いていきます。
微妙にわからない箇所が後半続いたので、相当焦りましたが、悩んでもわからないので早めに退出して実技に備えました。
50問中41問と自己採点では合格になっているので、とりあえずはホッとしました。
結構時間が開くので他の方と会話しましたが、実技試験を控えて相当皆さん緊張しているので、ふわふわした感じになってました。
会社に受けろと言われてとかじゃなく、自分から取ろうと結構な金額払って受けた試験なので、それだけでプレッシャーがかなりかかってるんでしょうね。私はそうでした。
あと、年齢層が意外に高いので、再試験って気力、体力が持たないよというのもあるのかなと。
この歳で試験で不合格というのは、生き方を否定されたような気がして嫌です。

実技試験

試験会場に移動して昼休憩をします。
正直言って逃げ出したいくらいの状態です。実技チェックシートを持つ手が震えます。
待機している皆さん顔面蒼白です。わかります。
午後からの試験でしたが、予報は徐々に南風が吹くとのこと。講習と同じような風ならなんとかなります。
ですが、試験直前にその風を越えてきました。さらには、風が強くなってきたのでウィンドサーフィンの方が増えてきています。
試験中も閉鎖するわけではないので、同じ海域での試験になります。緊張が増します。
試験が始まりました。
3人で交代しながら実技をこなしていきます。
私を担当した試験管は、結構見てないこと多いですね。ですが、採点はしっかりしているので、大きい声と動きで、「ちゃんと確認してるいうアピールしないと、減点されそうな気がします。
ちなみに、試験は減点方式で余計な確認をしても減点されることは無いらしいので、細かく確認挟んだほうがいいと思います。
船尾の確認をしなくて良いときでも、怪しかったら確認すればいいという。とにかく緊張で絶句しがちですので、大きな声と動きで無理やり気持ちを持っていきましょう。
とはいえ、真っ白になる瞬間がありますね。
私はスピード上げるときの『増速します。』と言ってたつもりが、『上進します。』と聞いた無い用語を勝手に作って言っているのに気づいてしまった時に意識が飛びそうに。
慌てて気を保ち『増殖します!』と言い直してしまい、増えちゃったよというツッコミを脳内でしながら真っ白になりました。その後の蛇行は覚えてません。
さらには、停止状態からの変針時にやり方がおかしいと怒られます。
あまりの緊張からか、『そんなの教わってねーよ!!』と激昂しかけましたが、上手く口から言葉が出てこず、アタフタしてる間に、もしかしたら教わってたのに忘れてたのかもと考え始め再度目の前が、織田裕二よろしくホワイトアウトしました。
他の方とチェンジしているうちに気を落ち着かせ望んだ人命救助。講習では7割しか成功してなかったのですが、本番ではなんとか成功しました。
正直、レッド・ブロンクスのジャッキー・チェンよろしく、思いっきり船で救助者に見立てたブイを轢いてしまった気もしないでもないですが、多分そこまで減点されなかったのではと思います。
しかし、風の強さと上げ潮の影響で相当流されるなというのを感じました。他の方は風下から救助していたので、ほとんど流されてなかったです。
試験管は基本受かるように試験をしてくれるらしいので、こういう状況なので、ここに気をつけてというアドバイスを都度くれます。
がしかし、緊張のあまり、全員が「本当か?こいつは俺を落とそうとしているのでは?」という疑心暗鬼になっていました。今考えると申し訳無さでいっぱいです。
着岸ですが、先程人命救助で相当流されるのを経験していた私は、早めの中立で問題無くこなし、係留、解らん、離岸で終了。確認を言い忘れた箇所もありますが、とりあえず問題ないレベルだったと思います。
しかし、残りの方々が大変なことに。
流される速さを着岸で初めて知ったため、パニックになっていたようでした。
一人は大きく着岸箇所から外れてしまいパニックに。ロープを海に落としたり、係留時に結び方がわからなくなっていたり。ロープは濡らしたら減点らしいです。
試験管が「落ち着いて。あっちの結び方確認してゆっくりやりましょう。」と声かけてました。パニック状態で5分くらいロープ結んでたと思います。
そして、もう一人の方は運悪く着岸点の奥に他の船が着岸してしまったのと、流される速さから操船が上手くいかず桟橋に激突。
それぞれが何かしら失敗し、全員放心状態で試験終了。
言葉少なく解散です。

合格発表

学科試験で合格発表の日時や発表方法を教えられます。基本はWebかスクールに電話で確認とのこと。
滅多なことでは落ちない。9割合格。この言葉を思い出すたびに陰嚢が体内にめり込んでくるような気がします。
この歳で不合格という事実を受け止めれるだろうか。精神が崩壊するのでは。そんなネガティブな発想しか出来ないまま、Webを開きます。
試験日をクリックし南無三と開くと、番号がありませんでした。
よし、仕事に戻ろう。この試験は無かったことにしよう。そして帰ったら嫁にアツく焼いたコテで、体中の穴という穴を塞いでもらい相模湾に沈めてもらおう。
そんなことを思いましたが、よく見ると10人以上受けてるのに1人しか合格していない。
9割以上合格って言ってこれはないだろうと、前のページに戻ったところ、なんと試験会場が違ってました。
一度は捨てた命ですので、気軽に試験会場のリンクをクリックすると番号がありました。合格です。
どうやら、今回は試験を受けた方全員が合格していたようです。ちょっとやそっとやらかしても大丈夫っぽいですね。

レンタルボートの会員になる

合格後、1週間くらいで免許が受け取れます。
ボートを所有してたり借りれる方はすぐ操船できるのですが、私はカヤックしか持ってないので、まずボートを用意しなければならないです。
カヤックがあるのでカートップできるボートを購入する予定はないですし、大きいのは高くて手が出ない。
というわけでレンタルボートの会員になってみます。

マリンクラブ・シースタイル | ヤマハ発動機株式会社

免許取得後1ヶ月以内に入会すると、1万円分のクーポンが出るとのことなので、入会予定のある方は早めにしましょう。

費用 金額
入会金 ¥21,600
月会費 ¥3,240

入会金はクレジットカードで支払えるのに、月会費は銀行引き落としの謎仕様です。
レンタル料でカード使えるかどうかはマリーナ次第なのでしょうか。まだ借りたことないので不明です。
月会費は一回呑みに行くの我慢すればいいだけなので、なんとかなります。船乗る前日は飲むつもりもないので。
選択肢が入会以外ないと思ったので、何も調べずヤマハに入ってしまったのですが、スズキとかベンダ以外のレンタルボート屋もあるんですね。日本中どこでも使えるのはヤマハだけみたいですが。そのくらい提供箇所が多い。
全部ではないみたいですが、ローカルルールを学ぶために安全講習というのを最初にやるようです。マリーナごとに受講する必要があるみたいで、内容も結構違うみたいですね。
横浜などの東京湾とかは航路が関係しているのか、結構本格的な講習っぽいですね。木更津は無いっぽいのが謎ですが。
この安全講習のせいで、初めて利用するマリーナはネット予約出来ないみたいです。直接電話しろって出てきました。
なんか、全体的に力ずくでシステムを回してる気がしますが、海の男とはそういうことを言ったら野暮なのでしょう。飲み込むことにします。
あと、ここが大事なんですが、船舶免許取ったからと言って釣り船みたいに夜明け前から出て朝マズメとか夜釣りとか出来るわけではないみたいです。マリーナによるって感じです。
ボート買ったとしてもマリーナを利用する分には、マリーナの営業時間によるってことらしいですね。
早朝6時からレンタルしてるところもあれば、9時くらいから使えるところもあると。夜も同じです。
また、航行制限があるマリーナもありますね。
早朝出せるけどこの範囲までしか行っちゃ駄目よ、とか、9時から営業だけど航行制限無いよとか。マリーナの特徴がそれぞれ違うので、利用したい場所がどんなルールなのか調べてから入会したほうがいいでしょう。
私はとりあえず、一年は利用してみるつもりです。
レンタル料は1人で使うには高いですね。うちは必ず嫁と2人で乗るつもりなので、船宿使うよりは気疲れしない分いいかなという感じですが、釣り道具は自前なので、2人分用意しないといけないですね。道具も今安いのでなんとかなりますが。
まぁ、とにかく金はかかるので、友人など巻き込んだほうがいいですね。
そんなこんなで、操船の感覚忘れないうちに、レンタルしてみたいと思います。

以上です。

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