【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

人生初クロムツを釣るも心は晴れない話。

中深海の沼にハマっている感じになってます。どうも何某です。
ジグが増えたり道具がよくなったりしてるせいで、基本を見失ってる気がします。一度初心に帰ろう。

イマイチな朝。

気持ちが乗らないなら釣りしない

波打ち際の波は高くないが、細かなウネリが大量に入ってくる。
5時を回っているはずなのに、まだまだ薄暗い。夜明けはとうに迎えているはずだが。
ナブラ用にと持ってきたフライを投げてみる。がしかしカヤックの上では上手く振れない。
や、もともとフライキャスティングは下手なのだ。練習などしたことがない。とはいえ、目の前のナブラまで届けばなんとかなるのではと思っていた。
しかしどうだ、5mほどしか飛ばない。後ろのロッドやらフラッグやらを意識して振ると、どうしてもラインが水面を叩いてしまう。弱々しいシュートがプライヤーやPFDを道連れにしてしまう。全く釣りにならなそうだ。
そのうえ、フライを速く引くのも難しい。これは投げれたとしても青物狙うのも難しいか。
ふと気付くと、沖に真っ黒な雲が広がっている。予報では雨はなかった気がするが。
太い白い柱が何本も見える。そこだけ強い雨が降ってるのだろうか。
ウネリも酷いし今日はもうやめよう。気分が乗らない。

荒れる朝、沈する人たち

翌日。マシになったとは言っても、ウネリがまだまだ残っている。波も高い。
これはしばらくダメかと思っていると、ゴムボートの方達が沖に出ようとしている。
タイミングが最悪だ。これはやらかすかもなと、走って向かう。
波を乗り越えて上手いこと乗った。ゴムボートやSUPは波に浮くため、なんとかなることが多い。がしかし、彼らはそのままのんびりと過ごしている。一旦安全な沖に出ないといけない。
あれはまずいやつだぞ、と思った波で案の定戻されてくる。彼らは気にせず船外機に手を向けていた。今降りればなんとかなるかもしれない。が、その思いも虚しく、次の波でゴムボートはひっくり返ってしまった。
SUPの方達と一緒に助ける。パニックになっているのか、呆然としている。状況が理解出来ていないのだろう。
道具一式を海の底に沈めてしまったようだ。残念だが、ここはスキルを必要とする。離着岸でゆっくりしていると死ねるのだ。

少し待って無事離岸

こういう日は少し待てば出れそうだという気がしていた。トイレに行き、コーヒーを飲んで30分ほど待つ。
SUPの方達は慣れたもので、余裕で沖に出ている。
思った通り少し波が落ち着いてきた。とはいえ、全てがセットのような場合もあるので、気は抜けない。
さらに10分以上待ち、セット直後の様子を見て離岸。ここの独特の引き波で、カヤックが横を向いてしまうことがあるので、慎重に引き波も見る。
1時間以上予定より遅れているため、急いで中深海を目指す。
SUPの方達がいつも私がやっている海域まで来ている。電動リールを使ってるところを見ると、中深海をやりに来ているようだ。
こんな沖まで往復するのは大変では無いのだろうかと、カヤックに乗り換えた私は思うのだが、SUPを乗りこなしてる方にはいらぬ心配なのだろう。
人がいるので、もしもの時に心強い。
シーフロアコントロールのガーキー220gを落としてみる。今日は素直に落ちていくようだ。流される速度もちょうど良い。シーアンカーいらずなので手返しよくやっていく。
150m付近に層が出来ている。これを魚探が底と勘違いしているようだ。実際は270mあるはずだ。
この現象をD.S.L(Deep scattering layer - Wikipedia)というらしい。等深線が書き換えられていく。あわてて海図作成機能を止めた。

人生初クロムツ

クランキー290gに変えるも反応が無い。シーフロアコンロール繋がりでアーク230gに変えてみる。
反応なく落とし直した底から2m。速めのアクション後のフォールで竿先がググッと入る。あわせると叩きまくる。こいつは間違いなくアカムツだ。
水深300mからゆっくり巻き上げる。中深海、ゴメクサスの初釣果だ。大事にしたい。
定期的叩きまくる。水圧変化に強いアカムツはギリギリまで暴れる。これは確定か。
タモに入ったそれは黒々としている。オキギスのようだがちと違う。

クロムツ。

クロムツだ。初めてのクロムツ。先日、嫁が居酒屋で美味いと舌鼓を打っていた。これは喜ぶぞ。
意外とアカムツのようにゴツゴツと叩くのだな。

保留にしていた名称を決める

もう一度同じ筋を流すも反応がないので、シロムツ 、タチモドキなどの釣果が多いポイントへ行く。
ジグを変えてみるも反応が無い。試しにと、再度アークへ戻した一投目。ゴツンと大きなアタリが。
叩きはしないが結構引くようだ。水深150mあたりを過ぎたところで暴れなくなる。抵抗はあるのでバレてはいないようだが。
またしても10分以上かけて巻き上げる。ハイギアではないと時間がかかるのだ。ただ、その時間が楽しみと緊張感を増幅させる。

どんこ。

あがってきたのはドンコ。私の出身したあたりではエゾアイナメをドンコと言うが、相模湾にもいるのだろうか。調べてみると、こちらにはチゴダラというのがいるらしい。外見も味も一緒だという。見分けはつかないので、これがどちらなのかは不明だが、どちらもドンコということなので、なめろうかドンコ汁で食べれそうだ。嫁は食べたことあるのだろうか。
釣り上げたドンコを見ながら、そういえばここのポイントに名前をつけてなかったことを思い出す。ここらへんは、アカムツと思われるのバラシもあり、必ず何かしら釣れる。丘のように盛り上がっており、どっかしらが潮に必ず当たるのも影響しているのだろう。
考えながら落としたジグをシャクると重い。着底でシロムツが食べたんだろうなと思いながら巻き上げる。
その横で血抜きをしている、まるまると太った、どこか憎めないドンコを見ながら、このポイントは「ズッキ」としようと思った。深い意味は無い。無いのだ。

潮止まりで何をやっても空振りからの

全く潮が動かない。時合は一瞬だった。最初のポイントで続けたほうが釣果はあがったかもしれないが、結局回収に10分以上かかるのでは投入数も多くならないのであまり変わらないか。
移動距離の長いジグに変え、大きくスライドさせるイメージでシャクるが反応はない。少し風でも吹いてくれれば。
これはダメだなと等深線を作成しに行く。ノイズで正確なものは作成できなさそうだが、ポイントをマーキングすることは出来る。次回のためにポイントを探そう。
海図を見て目星をつけていた場所に着くと、案の定150mとの表示。本来は270m前後なはずだ。試しにジグを落としてみると、やはり270mほど落ちる。
これで潮さえ流れればなと思いながら巻き上げてくると、ゆっくりではあるがカヤックが流されてるようだ。潮が動いた。
巻き上げをやめて再度落とし直す。アークを1/2でシャクリ底から2mほどで、ゴンッっと力強いアタリが。ハタ系だろうか。ラインは出ていかないが力強く全く巻けない。ゴメクサスのレバードラグを少し押し込む。
これはデカイなと期待しながらゆっくりとと手巻きで巻き上げる。この時間こそが至福。
270m巻くのは、しんどいな。
あぁ暴れた。バレるなよ。
おぉ、しのいだ。
紫のラインが見えた。残り200m。長いな。
まだまだ引くな。疲れてきたな。休もうかな。でもテンション抜けてバレたりするかもな。
あ、暴れた。バレルなよ。ふぅ。なんとか今回もしのいだ。
まだ100m以上もある。しんどいな。
残り40m。2色だ。いけるな。やべぇ暴れてる。なんとか堪えてくれ。
魚体が見える。コアラだ。思ったより相当小さいが、いやいや、辛い時間を耐えて釣った魚は格別だ。

アニマル梯団。

壮大な大自然、相模湾沖でのドライオーガズム。
海を愛し、海を抱いた男に今、私はなったのだ。

嫁に見せるも反応は薄い

潮が動きはじめたので釣れそうな雰囲気ではあったが、途中に一雨降られたせいで身体が冷えたのと、これ以上は冷蔵庫に入らないということで納竿とした。
家に帰り嫁に見せる。「見たことないのがたくさんだね。」と興味しんしんだ。

『見てごらん。使い込まれたおじいちゃんのようだろう。』

と、ヌラヌラと黒光りするドンコの頭、否、もはや鈴口を向けると、嫁は露骨に「うわっ、気持ち悪い。」と嫌悪感をあらわにした。
令和の火野正平になんたる無礼。
新鮮なうちに正平のなめろうでもと思ったが、反応が悪いので下処理して後で汁物にすることに。
買い出しに行こうと冷蔵庫を確認した嫁が

「冷蔵庫魚ばっかりだな。食えるの。消費できるの?どうすんのこれ?ハタもまだ食べてないでしょ。冷蔵庫パンパンだよ。パンパン。」

何やら機嫌が悪い。なんだコイツ。更年期なのか、オール巨人なのか。とにかく機嫌が悪い。
刺身で一杯でもやるかいと提案してみるも、

「歯医者行ったばかりだから、ご飯しばらく食えないんだよ。近いからって行ってみたらウデも悪いしさー。」

しまった。愚痴がはじまってしまった。
聞くフリをしながら、洗って乾かしていた釣り道具を片付けようと外に逃げる。
無情にも土砂降り。

『雨が降る。悲しき雨降り。この心にさす傘はなし。』

思わず鼻唄が出る。まだまだ梅雨はあけない。

タイドグラフ

タイドグラフ。

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