【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

相模湾の怪魚と再び対峙した話。

週末は中深場やるには絶好のコンディションだった気がします。どうも何某です。こんにちは。

ヘルタースケルターが配信停止なるんじゃないかと、慌てて繰り返し見ています。
窪塚洋介以外の出演者がどうにも思い出せませんが。
ちなみに、
『Harajukuロンチャーズって知ってるかい?』
と昨夜嫁に聞いたところ、「うるせぇ。」と言われました。

だるま朝日。

どうしてもイカが食べたい

「イカ食べたいねえ。」

予報が良すぎてティップランってのはダメなんじゃ無いのか。カヤックが流れないとダメとかなんとか。
カワハギでもいいか聞いたところ、缶ビールを一口飲み、「カワハギね。まぁいいよ。」と妥協していただいたようである。
「飲むかい?」というように飲み口を向けられたが、この時間に飲むとヨッスィーよろしく、飲酒運転になってしまう。
いらないと首を振る。

「そうかい。じゃアタシは1人でやってるよ。」

ソファに横になりながら、親友からもらったという、海外の謎の異様に甘い香りをさせるお菓子をツマミにビールを飲みはじめた。

「1週間アタシは頑張ったさ。」

横になりながら2本目を開ける。堕落している。
疲れてるとはいえ、旦那の前でこれは無い。

『君はアレか。恋という字を辞書で引いたことあるのかい?』

「辞書すら持ってない。」となぜか自慢げに話す嫁に憤慨した私は

『お前の口から厚木のドンキに停まってるシーマの臭いがすんだよ!』

吐き捨て寝室に向かった。リビングから「どういうことー?」という声が聞こえる。

大盛況

朝5時前にホームサーフに行く。
日の出まで1時間以上。ところがどうだ、駐車場がほぼ埋まっている。
ギリギリ停めて仮眠。日が出てくるのを待つ。
1時間後に起きると、10人以上SUPの方がいるように見える。ナブラが頻繁に起きているという情報もあったので、それを聞きつけてきたのだろうか。
波打ち際で準備をしていると、毎週のようにお会いする方達もやってきた。聞くと中深海をエサで狙うという。では深場で会いましょうと離岸した。

何かの群れに嬲られる

今年は170mくらいでクロムツが釣れまくっているという話があったので、REALS P.J.RIDE 180g を丁寧に落として探っていく。
刻んでからのロングフォール中に若干ラインが緩んだように見えた。手応えはないが回収する。

どんこ。

小さなドンコがついてきた。昼飯は味噌汁を作ろうとキープする。
幸先いいかと何度も流すが、その後はしばらく何も起きなかった。
エサの方々も全く釣れていない中、潮が流れ、いい感じになってきた。REALS Spec-ZERO 240gにジグをかえる。
コンディションは最高だ。ベタ凪なうえ、潮だけで1.0km/hほどで流れている。ジグをシャクリはじめると、0.5km/h。しっかりジグがカヤックについてくるのがわかる。これで釣れなければ相模湾に魚はいない。
ジグをかえてから、やたらと何かが触ってくる。何だろうか。少しシャクリ方をかえてみる。ロングフォールしていたのを、ワンピッチで飛ばしてみた。
すると、モソモソしていたのがコンコンコンと竿先を叩く。乗った。
なんだかデカイぞと巻き上げる。残り30mあたりで引きに違和感を覚えた。以前もこんなのあったな。そういえば、あのときもSpec-ZEROだった。

するめ。

どうやらこのジグはイカに好かれてるらしい。
これで嫁の念願を叶えられる。しかも売ってるイカよりもよほど大きいのだ。間違いなく喜ぶであろう。

意外と浅いところにいる

その後も落とすたびにイカが触ってくる。210〜230m付近はイカだらけのようだ。がしかし乗らない。
水深250mほどまで行くとイカもいなくなったようなので、戻りながらポイントをかえてみる。
今日は潮が素直っぽいので、170m付近でカケアガリに潮がぶつかる場所にジグを落とした。
何もアタリがないなと思いながら、カケアガリを叩くようにシャクっていると、160m付近で物凄い勢いで何かが次々続々と触ってくる。
イカでは無さそうだが。イナダとかだろうか。と、ロングフォールを入れるとバタバタと竿先が暴れた。
アワセを入れて巻くと軽い。というよりも、ジグの重さすら感じない。
何事だろうかと聞き合わせると釣れてはいるようだ。しかし、その後バレてしまう。
なんだったのかと、再度落とし直す。途中で一瞬だけサミングし、ジグを横に向けた直後、再度竿先が暴れる。
今度こそと巻き上げるとやはり軽い。もしかすると、食い上げてるのか。
回収速度を速くすると、やっと重みが伝わってきた。しかし油断するとすぐ手応が無くなる。
160mで食い上げる魚とは一体なんだろうか。タチウオだろうか。検討がつかない。
残り70m付近まで一瞬で巻き上げる。しかしその後はしっかりと叩くようになってきた。
ゆっくり慎重に残りを回収すると、銀色の魚体が回りながらあがってきた。

あかむつ。

タモに入れ覗き込むと赤い部分が見える。思わず声を出して喜んだ。
ひさぶりのアカムツである。
少し離れた、中深海デビューだというSUPの方に手を上げて知らせる。がしかし、声が届かないようで気づいてくれない。
結構な群れなので、ここで落とせばチャンスかもしれないのに。もったいない。

Spec-ZERO殉職

同じポイントを再度流す。
同じく160mくらいを流すと、先程まで触ってきた群れはいないのか、静かに通り過ぎていく。
少しアピールしようと、強めに飛ばしたところ、ドンっと竿先が海面に突き刺さった。一瞬ドラグが出ていく。
なんだか大物がかかったぞと慎重に巻き上げる。ただ、最初にラインを少しだけ出しただけで、重いだけなのが気になるが。
水面まで巻き上げて、その理由がわかった。サメだったのだ。
何サメかはわからないが、一見してそれとわかる姿。おそらく人は襲わないだろうが、暴れて噛んでくる可能性がある。
どうやってジグを回収するか。とりあえずは取り込まなければ。
タモを差し出すと、入る直前にラインを歯で切られサメは逃げていった。

怪魚ハンター再び

SUPの方々と話ながらシーフロアコントロール メサイア セミロング 210gを結ぶ。
ひと流しだけ青物でも狙ってから、カワハギをやろうという考えだ。
聞くにエサの方々は今日は全くアタリが無いらしい。ジグのほうが調子がいいのだろうか。
170mぐらいから流し始める。10m程度の起伏が連続するところ。今朝、ちょうど潮目になっていたあたりだ。
下から20mほどスローピッチジャークで誘っては落としを繰り返す。
160mの水深、下から20m。シャクったタイミングで根がかりにでもなったような状態になった。
力を込めて持ち上げると上がってくる。魚だ。
10mほど巻き上げるとドラグが物凄い勢いで鳴り始めた。
まっすぐ潜っている。

『また来やがったな!!クソがっ!!』

ロッドを絞り込むように握り直しながら、思わず叫んでしまう。
間違い無い。アイツだ。
ドラグ調整は完璧だ。今回は絶対取り込む。
ラインが出されようが何しようが、ひたすら巻く。
とはいえ、前回ほど大きくは無さそうだ。
時間にして20分程だろうか。
水面に上がってきたそいつの目を見て確信。バラムツだ。
前回の半分ほどの大きさ。とはいえ、こいつも十分大きい。
教訓を活かした深さ60cmのタモに頭から入れる。入った。
何故か大声で口汚くバラムツを罵る。
アドレナリンが抑えきれず、脳内で溢れ噴き出してるのがわかる。おそらく、私は今ヘルタースケルターよろしく、人に見せれない顔をしているのだろう。
カヤックが突然大きく揺れる。意図せず、パリピのような声が出る。
横に突出したタモの中でバラムツが暴れるとカヤックが揺れるのだ。
波がもう少し高ければ、余裕で沈する可能性があるほど暴れる。
このままカヤックにあげれば一緒に逝ってしまう。ギャフを取り出し、狙いをつけて眉間に振り下ろした。
レバーを倒す要領でギャフを押し込み脳を破壊する。
バタバタっと大きく痙攣した後、バラムツは動かなくなった。
あまりの重さにカヤックにあげれない。タモとギャフと足を使ってなんとかカヤックの上に滑り込ませた。
興奮し、口から何か叫んではいるが、自分でも何と言っているのかわからない。
こんなの釣れたら、もう今日は終わり。と、魚探を外し納竿。興奮状態で浜に帰ることにした。

どうすればいいのやら。

ヒーローインタビューを受ける

心臓がバクバクしている。興奮が冷めない。
とはいえ、こっからは着岸だ。いくら小さい波とはいえ、冷静にならないと沈してしまう。
気を落ち着けながら波待ちをしていると、下腹部に激痛があることに気づく。
何事かと手をあてると、10代前半かと思うくらい下腹部が隆起していた。幕張で言うところの「馬鹿になる」というやつである。
思いかえせばメーターオーバーの雷魚を釣ったときもこうだった。
釣りの興奮は性的興奮と同じということが証明されたようだ。
とはいえ、このままでは着岸できない。カヤックから降りることも出来ないだろう。なんなら、ドライスーツがウェットスーツになる可能性すらある。
一旦沖を向き、『新沼謙治は鳩が好き。』と正常に戻るまで繰り返し唱えた。
大塚から五反田あたりまで、ハトが飛んだくらいの時間を要しただろうか。
無事いつもの精神状態に戻った私は、何事も無かったかのように着岸をキメた。
一人が「釣れましたかー?」と声をかけてくる。カヤックに乗っている怪魚を見た刹那、ギョッとした顔で、「何だこれ!!」と叫んだ。

101cm 5.8kg

あまりに騒ぐため、他の方たちも集まってきた。
これは何ていう魚なのか。何処で釣れたのか。何で釣れたのか。
根掘り葉掘り、何度も同じことを聞かれる。
そのたびに私は、丁寧に答えているが、声が上ずってしまい、ジャイアンツの三本柱の1人、斎藤のような声になってしまっていた。
そのうち、バラムツを知ってる方々も集まってくる。
入れ代わり立ち代わり「3切れまでだぞ。」と念を押して帰っていく。
そのたびに、どのくらいの大きさを3切れなのか聞くが、皆そこだけ急に聞こえなくなるようで答えてくれない。
正解がわからないまま帰宅する。

嫁、激怒する

写真を撮ってもらおうと、寝ている嫁をインターホンで玄関に呼び出す。
『イカが釣れたよ。』という言葉に喜び起きてきた嫁だったが、怪魚を抱えてポーズを取っている私を見た瞬間悲鳴をあげる。

「なんてことなの!見てるだけで怖いわ!何処かへやってちょうだい!」

沼津の水族館でアブラボウズをカッコいいと絶賛していた嫁ではない。
やはり、実際に目の前に巨大な魚がいると恐怖しかないようだ。

『そんなこと言わずそのスマホのカメラで写真を撮ってくれないか。育ち盛りでとても重いんだ。』

道路を挟んでスマホを構える。『遠いよ。もっと近くに。せっかくだから大きく見えるように撮ってよ。』と言うと

「まず、なんて名前なのか言って!毒があるのか無いのかも!」

名を答えると、一度家に戻っていった。どうやら図鑑を見ているらしい。

「食えない魚じゃないか!そんなデカイのどうすんの!」

戻ってくるや、猛烈な勢いで怒りだした。
汚く罵りながら写真を撮ってくれる嫁に、なんだか興奮してきた私は、バラムツの危険な体表を触らせてみたくなり、抱きかかえながら追いかける。
悲鳴をあげながら嫁は寝室まで逃げて行ってしまった。
冷蔵庫からビールを取り出し、飲みながらバラムツをさばく。
一体どのくらいなら食べて良いのか。
薄切りにしたバラムツを背1枚、腹2枚食べてみる。
思ったほど脂が凄いわけではないようだ。個体差があるのだろうか。
大トロを食べた瞬間に、口の中がさっぱりする感じだ。後味がさっぱりしているので、いくらでも食べれそうな気になってくるが、流石にこれ以上は怖い。
気配を感じ見ると、嫁が仁王立ちしている。

「どうすんのそんなに!処理出来ないでしょ!次からバラムツ釣るの禁止だからね!」

皿に乗っている3kgほどあるだろう、身の山を見て嫁が吠える。
間髪入れずに手元のビールを見て

「何ビール飲んでんだ!飲んだ分、買ってきてよ!死ね!」

と吐き捨て、再び寝室に戻っていってしまった。
その嫁の姿を見た私は、たまらず『新沼謙治は鳩が好き。』と再び唱え始めた。

タイドグラフ

タイドグラフ。

参考

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