【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

今年は青物が釣れているらしいねの話。

なんで釣りの予定入れると天候悪くなるんだろう。どうも何某です。こんばんは。

また釣り船がキャンセルなりそうな予感。

ブリ界の花山薫。

今日はブリだけ狙う

朝イチからワラサポイントに向かう。
ここ数年実績がある場所だ。
地形的には周辺と変わらない気がするのだが、何故か釣れる時は決まってこのポイントだ。
ジグは Xesta スローエモーション フレア スリム ブルピンウラスモーク 150g
沖に流されつつハイピッチで誘う。
水深60mを30mほどしゃくったところでコツンとアタリが。全く引かないのでサバかなと思いながら巻き上げる。

クロムツ。

まさかのクロムツ。随分上で食ったのも驚いたが、あの速さでも追ってくるのだな。
とりあえずお土産確保だと思いながらポイントに戻った。

突然の大物

1時間以上もアタリはない。
イワシの塊はそこら中にあるものの、どうにも青物ついてなさそうな気がする。
などと思っていると、釣り仲間からワラサが釣れてるという話が。
いることはいるのか。
何にせよジグを落とさないことには始まらないので、落としてはシャクるを繰り返す。

「おっ!」

30mほどの水深で下から5mほどシャクったところで、ジグの横を何かが横切った手応えを感じる。
これは来たか。と思いつつ3シャクリ目。
ゴンッ。っと竿先が海中に入る。

「来たよ!来たよッ!!」

叫んではみたものの周りには誰もいない。すでにあがってしまったようだ。
そんなに苦労もなく上がってきてしまう手応えに、イナダかなと肩の力を抜く。
残り10m。ドラグが鳴る。

「ジッ。。。ジッ。。。。ジィーーージャアアアアアアアアアアアアアアア」

止まらない。「ヤバい。。。サメか。。。?」イナダをサメに食われたのでは。や、食われたな。
ドラグ設定2kg。カヤックが沖に引っ張られる。
巻いては出され巻いては出されを繰り返す。
魚探の時計を見ると、やり取りは5分を過ぎていた。
ドラグを半回転回す。おそらくこれでドラグは2.5kgになったはず。
ポンピングでどんどん寄せてくる。
リーダーが竿先に入ったあたりで魚体が見えた。かなりの濁りがあったのでハッキリとは見えなかったが、青物っぽい。
テンションがあがる。
このまま、このままとやりとりするが、そこから一気に走られてしまう。ドラグを更に半回転したが、ラインは50m出されてしまった。
まだまだ元気だ。何度もラインが出される。
「船ならドラグ4kgでやるんだけどなぁ」とボヤくも、カヤックで4kgは結構危険な思いをしたことがある。
根比べするしかない。
さて、どのくらいの大きさかなと水面に上がってきた魚の顔を拝む。
丸い。なんだこれは。ブリ。ブリなのだが、カヤックに寄ってきたブリは、1mは確実にある。さらには正面から見ると真円に見えるほど、まるまると太ってるブリだ。
タモを差し出すが当然入らない。や、かろうじて頭が入ったがタモを引くと抜けてしまった。
一周するのを待って再度タモ入れ。
頭だけ入ったところで針が外れてしまう。すると、ヌルんと網の部分だけゆっくり180度回転した。
当然、ブリは大海に解放され、堂々と泳いでいく。
開いた口を塞ぎもせず、タモを確認すると、網と持ち手の連結部分が腐蝕し固定されていない状態となっていた。
グローブを外し、カヤックに叩きつけ、言葉にならない声をあげた。

大物再び

まだチャンスはあるんじゃないかと、ポイントに戻ると、イワシボールが魚探に映った。
急いでジグを投げ入れる。
上手くジグがシャクれない。先程の巨大ブリとの格闘で腕に乳酸が溜まっているのだ。
休むかどうか悩んでいると、ジグの周りを何かが通った感覚が伝わってきた。

「いるぞー!いるぞーっ!」

テンションがあがっているからか、一人言が大きい。
ドンッっと強烈な重み。巻取りを入れると走りはじめたので、アワセを力強く3回ほどいれる。
ドラグは2kgほどに戻していたが、そこまで出されない。イナワラくらいだろうか。
ポンピングを繰り返すとあっけなく寄ってきた。
タモでの取り込みは失敗したので、ギャフを用意。
流石に2匹はバラせないと焦ってしまうが、なんとか口にかけた。

81.5cm 4.5kg

ワラサかと思ったがブリサイズ。
先程のはこれの倍の太さはあった。ということは10kgクラスか。
嬉しさと悔しさで感情がグチャグチャになって納竿とした。

2日目の終了間際

もう一度あの手応えを。
終了の時間を決めて、翌日も同じポイントへ向かう。
Xesta スローエモーション フレア スリム ブルピンウラスモーク 150gを3時間ほどシャクるも、何の釣果もない。
流石に飽きてきて、釣り仲間と雑談していると、一人のドラグが強烈な音を発する。
止まらないドラグ音。がしかし、しばらくすると高切れしてしまったようだ。
急にやる気になってジグをシャクる。
何度目かの流しでジグを落とすと、アタリが。クラッチを戻し糸ふけを取ると、ものすごい音でドラグ音が鳴り始めた。
沖に向かって一直線に走っていく。3回ほど力強くアワセを入れた。
がしかし、止まらない。

「やばい、やばいヤバい!!!」

慌ててカヤックの体制を立て直し、ミラージュドライブを全速力で踏み始める。魚を追って距離を縮めるのだ。
ストレートポンピングをしながら、カヤックを操作し魚を追う。とても忙しい。
釣り仲間もSUPで様子を見に追いかけてきた。
ドラグが鳴り止むことがないまま、リーダーが入る。SUPや手漕ぎカヤックだったら永遠と走り続けられただろう。追従して距離を縮められる足漕ぎだからこそ、海面まで寄せれたのだ。
さて、何が釣れたかな。と、釣り仲間と凝視すると、大きな黄色のVの字が飛び出してきた。

「あ、駄目だ。スレだ」

この声に反応したのか、再びドラグを鳴らすと同時に、フックが伸びてしまい終了。
「いやー、大きかったねー」などと声をかけられる。確かに昨日釣り上げたのよりは大きいので、間違いなくブリだろう。
ブリの尻尾にスレがかりでは、なかなか止められない。
2日目は強烈なドラグ音を耳に残し納竿となった。

帰宅後に樹木希林

玄関を開けると、洗濯をしている妻と目が合った。

「冷蔵庫開けたらなんかいるんだけど」

「昨日釣ったブリだよ。ブリ」

肩を揺らしながら妻は「ブリぃぃぃぃ」と何かを訴えてくる。

「おっ、寺内貫太郎一家。樹木希林だ。やるなぁ」

「何それ。何でもいいけどビールが入らないのよ。もしかして、今日も釣ってきたんじゃないでしょうね?」

「ちょっと動画で残したいからもう一回やってよ」

「何を?」

「『ジュリィィィィ』って。やってよ」

「何ジュリーって」

漫画みたいな顔をして、頭の上に巨大なハテナを掲げる妻。

「沢田研二でしょ」

「そうなんだ」

釣り仲間の家ではブリを釣りすぎて禁令が出たという。
我が家の冷蔵庫はまだまだ空きがありそうだ。

タックル

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

ここが楽園かと思った話。

欲しいロッドが売ってない。どうも何某です。こんにちは。

釣りってひとくくりにされますが、実際は細分化されすぎているため、釣りの中でもマイナーなジャンルの道具は手に入りづらいのが理解されないです。

凄い海。

浮かれをスカす

「キャスティングのスキルあげるんだったら、GTやるのがいいよ」

キハダのキャスティング船で、そうアドバイスを受け、半年ほど前に予約した飛行機は、無事、空港を飛び立つ。
子供の頃憧れた沖縄は、驚くほど安くチケットが取れた。ホテルも相当安い。
コロナ禍だったからだろうか。
イヤホンから流れてくる沖縄に高揚を隠せなくなる。
そんな沖縄に突如暗雲が立ち込めたかのように、目の前が真っ暗になった。
何事かと目を凝らすと、隣に座っている中年女性が私の顔前まで身を乗り出し外の景色を眺めていた。
旦那と思われる男性も一緒に窓側に身体を倒す。
何も言わず電子シェードのボタンを押し、外を見れないようにすると、今度は前後の窓に身を乗り出して覗き込んでいた。
私の空間は保たれたと安堵していたが、沖縄上空で前後からの「うわー、凄い綺麗!」の声に反応して外を見ることも出来なくなっていた。
隣の女性は前後の席に飛び込むのではないかというくらいの勢いで覗き込んでいる。
これは流石にこっちに来たらウザいなと思い、調光ボタンに触りかけた手を戻し、読みたくもない村上春樹を広げるのであった。

とりあえず堪能

とりあえず釣り。

ホテルにチェックイン後、すぐ漁港に向かう。
30年近く前に買ったマリアのバイブレーションの後ろを40cmくらいの魚が2、3匹付いてきた。
興奮しながらキャストしたり、八の字したり、ルアーを変えてみたりしてみたが、食ってくる様子はない。
2時間ほど繰り返すがまったく釣れなかったため、気持ちを切り替え晩飯へ。

ヤギ汁。

ヤギ汁。
なるほど。
ヤギね。なるほど。
明日はGTだ。ほどほどにしておこう。

GT講習

船長に挨拶をし船に乗り込む。

「初めてのGTということで、出航まで色々と説明しますね。」

GTとはどんな魚なのか、一般的な技術、かかってからのやりとり。一通り座学を受ける。
ドラグは最初8kgなのだという。レギュレーションを説明されながらのチェック。
バーブレスはもちろんのこと、タックルまで全部チェックされる。ここで合格しないと出航は無い。
予備で使うキハダのタックルを持って来た。最大ドラグが8kgまでなため、深い場所なら問題ないと事前確認はしてあったが、改めて念を押される。
シャローGTは12kgは最低ドラグかけれないと厳しいのだそうだ。

「さて、実際にかかった時の動きなんですが」

と、ルアーを持ってマリーナに降りる船長。
GTがかかったときの練習をするらしい。ロッドを構える。

「はい、ルアーアクションさせますー。あっ!かかったよ!」

ルアーを勢いよく引っ張る船長。船長がルアーに食いついたGTということらしい。
「そこでロッド立ててっ!」の声にあわせて動くが強烈な引きである。ノサれないように腰を落とし踏ん張る。
私の半笑いの顔は一瞬で厳しくなった。

「どうですか。これで20kg後半から30kgくらいの引きです」

喘ぎが止まらない。

「まぁ5分だね。だいたい5分耐えれば何キロでも上がるから」

「えー。これ5分もあるのー」と、まだ薄暗い空を見上げる。

ラインシステム組み直し

これまでキャスティングも独学だった私は、船長にさらなる講習をお願いした。
「2日もやるんだから、今のじゃ身体もたないよ」と、飛距離は20mほど落ちるが疲れないキャスティングを教わる。
確かに練習していたキャストは、数十投もするとヘトヘトになってしまっていた。

「そのロッドはGTもいけるってなってるけど、基本はクロマグロ用のロッドだから、凄い重いのよ。飛距離落ちても1日投げれるやり方がいいよね」

1日目。

出港してしばらくすると、船長が蛇行運転を繰り返す。
何事かと思っていると、「ウミガメがいるから避けるのでー。すいませんー」とのこと。
海面を見ると、ポコポコと何かが飛び出ている。あれがウミガメか。
というかものすごい数がいる。
ゆっくりと船がスピードを落とし「さぁ、やりましょうか」の声。
ベタ凪の海に飛んでいくカーペンター ガンマ90が美しい。

「アクションが駄目だね」との声とともに、再度講習へ。

「そのシステムやめてみない?」

諸先輩方から聞いたおすすめを色々取り入れ、何時間も練習して組んで来たラインシステムをやめろというのだ。
聞けば講習通りやるとエアーノットなどのトラブルは無くなるらしいが、余計なラインシステムを組んでいると、そこからトラブルに発展することが多いとのこと。
出来るならシンプルにしたほうが道具によるトラブルは少なくなり、あとはキャスティング、巻取りの技術を安定させればいいらしい。

「えー。そのトラブル回避のために組んできたのに」

思わずボヤいてしまう。
がしかし、船長は「キャスティング、巻取りが安定すればトラブルは回避出来る。まずは信じて基本を忠実にやってみて」と笑顔で返してきた。
「ノットはこれがいいよ」などアドバイスを受けながら2人でラインシステムを組み直した。

ポッパーを投げ倒す

カーペンター シーフロッグをひたすら投げる。
「ポッパーのほうが釣れるんだよね」の船長の声を信じたからだ。

「スレてるからダイペン、シンペンのほうが釣れるって聞きましたけど」

反論はしてみたが、「やっぱりポッパーのほうが安定して釣れてるよ」との返し。

「ポッパーを一日投げると抵抗あるから凄い疲れるのよ。あとはダイペンのほうがやってて楽しいから、みんなダイペンばっかり投げちゃう。でも、統計とるとポッパーのほうが間違いなく釣れてるね」

そういうものなのか。

「ボッ、ボッ」

キャスティングの合間に船の周りから何かの音が響いてくるのに気づいた。
船長にこの音は何かと聞くと、「ウミガメが呼吸してるの」とのこと。
よくよく見回すと、10匹近いウミガメが船を取り囲んでいる。
イルカと一緒で、ウミガメいると釣れないんじゃなかったか?などと記憶していたが。いやはや、この数はヤバいのではないだろうか。
その心配に答えるように呼吸音が響く。

「プシュー。ボッ」

ついに出た

かなりの移動を繰り返し、ポッパーを一日中投げ倒し、さすがに疲れが出てきた。
せめてアタリでもあれば。

「今日はあと30分くらいだね。出てもおかしくないんだけどなぁ」

船長の声が寂しく響く。
身体が覚えたロッドワークを繰り返していると、「ボゴンッ!!」っとポッパーの周りに小さな水柱があがった。
「出たぞッ!!慌てずやり取り思い出して!!」の声と同時に船のエンジンがかかる。
講習を思い出しながらアワセを入れる。

「いいよー!!はい、竿立ててー」

無我夢中で竿を立てると、突如視界がスローモーションになった。
「あれ?全然竿曲がってないな。」「あの銀色の魚体がGTか。でもちょっと小さいんじゃないか?」「ん?反転?いや、こっち向かってきた?」などと情景にあわせて心でつぶやく。
まるでジョン・ウーの映画のようにゆっくりと流れる。
そのうち鳩でも飛んでいきそうだ。

「あ、やばっ!!」

向かってきたGTの口からルアーが飛び出した。抜けてしまったのだ。その様子もしっかり見える。
船長がすぐ声をかけてきた。
「バラシの理由わかる?」の質問に、こちらに向かってきたのに巻取りが遅れてしまったことではないかと話すと、「ロッドが曲がってれば戻る間に巻き取れる余裕出来るんだけどね」との返し。
10kg無い程度のサイズでは、クロマグロ用の竿は曲げれない。明らかにオーバースペックのタックルだとのこと。

「まぁ狙ってるのはあのサイズじゃないから。30kg、40kg狙っていこう」

納得はするが、悔しい思いのまま1日目は終了する。

幸先がいい

2日目。

「え、何?両方ともポッパーつけたの!?やる気だねぇ!!」

笑顔の船長からはじまった2日目は、数投で水柱が立つ。

「バゴッ!!」

ノったか?や、ノッてない。残念。と思っていると、「止めないで!動かし続けて!」という船長の叫びが聞こえてきた。

「あー。駄目だよ手止めちゃ。アクションし続けたらまた食ってくるかもだから」

びっくりアワセが一番駄目だが、止めても駄目なのだという。
がしかし、朝イチで飛び出した姿を見てモチベーションは上がりまくったのだった。

待望の釣果だが

ホッツ ケイコオーシャンポッパーRVを投げ続けたが、流石に疲れてきた。
カーペンター ガンマ90にルアーチェンジして残り1時間にかける。
丁寧にアクションをつけると、突如水柱が立った。

「ノッた!ノッたよ!!」

パリピ並みにテンションの高い船長の声が聞こえてきた。
赤い。GTでは無さそうだ。

「ポンピングして!ポンピングして!」

いやいや、余裕で寄ってくるし。全然引かないじゃない。ポインピングいるの?などと思いながらクルクルと巻いて寄せてくる。
船長のタモに入ったのは6kgほどのバラフエダイ。沖縄ではアカナーと言うらしい。

「いやー、デカいですね」

「小さいよ。もっと大きくなるから」

とのこと。6kgでも小さいのか。
フックを外し写真を撮るとサッサとリリースしてしまった。
「シガテラあるから食えないよ」とのこと。なるほど。残念。

「ちょっとこれは反省会だね。。。」

私のやり取りを見て不満のようだ。
どうやらポンピングをしないのが問題だったとのこと。普通に巻けるなら巻けばいいのでは、という私の考えは、その後の言葉であっけなく覆される。

「昨日もだけど、巻けるのは操船でサポートしてるからだから。根に当たらないように、巻けるより早く多く巻き取らないと。そのためのポンピングだから。シャローでやる以上どの魚でも同じ」

そして、この言葉を続ける。

「30kgのGTだったらあがってないよ。小物釣りに来たわけじゃないんでしょ」

巻き取れる、巻き取れないじゃない。巻き取るんだ。
力でねじ伏せる釣りをしなければ、目標としてる大物GTは一生あがってこない。
厳しい言葉であるが、逆にGTフィッシングの奥深さを知り、より昂ぶってしまった。
完全に舐めていた。想像以上に技術と体力がいる。
上等じゃないの。絶対釣ってみたい。
がしかし、気づくのが遅かった。2日間の釣行は終了した。

すぐリベンジを誓う

私は天国にいるのではないか。そう錯覚するくらいの美しい場所で2日間釣りをし帰宅。
すぐさま行きつけの釣具屋に行き、船長おすすめのタックルの在庫を確認してもらうが、入荷は早くて1年後だという。
大手チェーン店にも確認してもらったが在庫はない。
とりあえず中古を探してみよう。状態が良いのはあるだろうか。
飛行機を調べると、快適さを選ばなければ相当安く行けるらしい。
更にはホテルの質も落とせばだいぶ安い。
一人で釣りだけを目的とすれば、遠征費用は相当抑えられる。
これは、しばらくはGTのために霞を食って行きていかなければ。
また、あの海で釣りをしたい。
缶コーヒーを買いたい指を折りつつ、あの青い海を思い出すのであった。

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

遠征なのに、うんともすんとも言わなかった話。

台風だ。どうも何某です。こんにちは。

ちょうど遠征から帰って来たんですが、ギリ飛行機飛びました。

景色がすごく良い。

カンパチを釣りたい

奄美大島にカンパチジギングしに来ませんかという誘い。
「もちろん行きますよ」と返事をし、航空券の手配をしようと調べる。
がしかし、あろうことか往復で13万円ほどかかってしまう。しかも、沖縄か鹿児島経由になってしまうらしい。
せっかくだが断って御蔵島に行こう。それなら気楽に3回は行ける。
という話をしようとしたところ、そういえば成田という手があったな、と思い出し、再度検索をした。
すると、LCCで成田から奄美の直行便があり、往復で2万円ちょっとだという。
気がつくと私は航空券を購入し、ホテルの手配まで終わっていた。
ポクポクしながら妻に会うと、「おや。なんか良いことでもあったのかい。」と、すぐわかったようだ。顔に出ている。

「いや、奄美大島に安く行けるんだよ」

「何しに?」

眉間にシワが寄る妻。

「カンパチ釣りにでしょうが。変なこと言うなよ」

「聞いてないけど」

「だと思います」

初めて奄美に行くと聞いた妻の、「うぉー!何だその返しはぁー!何だその返しぃいいい!」と叫びながら地団駄を踏む妻を眺める。
愉快な妻で飽きない。

LCCの罠

最近周りでは宅配ブームが起きている。
釣り道具をまとめて遠征先のホテルに送ってしまうらしい。
確かに凄い楽なので、使わない手はない。
今回の遠征は私しかいないので負担が多いのだが、LCCは何かと追加料金を取られるので、送って楽したほうがいいという判断をした。
釣り竿梱包用のダンボールをヤマト運輸に頂戴しに行ったところ、「170cm以上は送れなくなったんですよ」との話。

「え!?無くなったんですか?じゃ、スキーとかも送れないんです?」

「スキーは送れます」

「え!?じゃ釣り竿は?」

「170cm以上はごめんなさい」

何が違うのか。折れやすいとかなのだろうか。
今回の遠征にスピニングのワンピースジギングロッドを持っていくことにしているが、これが188cmである。170cmには当然納まらない。
とにかくしょうがないと一旦帰宅し、LCCのサイトを覗く。
3辺の和が203cmまでという記載。まぁ追加料金もやむなしかと思っていると、どうやら203cmを越えた荷物は預けることすら出来ないらしい。
ロッドケースに入れないという選択肢はあるが、そんなもの折ってくださいと差し出してるようなものである。
ほとほと困ってしまった。

荷物を送る

長物もいける業者があるということで、荷物を持ち込む。

「釣り竿と荷物で2個ですね。送り先は奄美ですね。って、えッ!?」

対応していた事務員が急に大声をあげる。
その声を聞いた他の事務員が後ろから覗きに来たが、同じように「うぉ!!」っと声をあげていた。
何事かと思っていると、恐る恐る口を開いた。

「あの。。。奄美に私達のルートが無くてですね、つまり、中継料金というのがかかってしまうんですよね。。。」

「はぁ。それって、追加でお金かかるみたいな話ですか?」

頷きながら、さらに申し訳無さそうな顔をする事務員。

「えーと。。。料金がですね。。。釣り竿だけで1万6千円です。。。」

「釣り竿だけで!?」

「はい。。。総額2万円超えます」

「ちょっと考えさせてください」と車に一旦戻り、調べてみることに。
別のLCCならば280cmまでいけるらしい。これなら大丈夫だ。
往復料金は、鹿児島経由で5万円弱。
ドカットの重さは18kgほど。おそらく往復で数千円くらいは超過料金がかかるので、結局は5万円強だろうか。
差額は1万円ほど余計に払ってる状態になるが、乗り換えと荷物運ぶ手間に1万円払ったと思えば安いものか。ロッドケースと20kg近いドカット持ってあるくのは相当しんどい。
何より直行便というのが楽でいい。
営業所に戻り、お金を支払った。果たして私の笑顔は引きつっていただろうか。

無心でシャクる

奄美。

まさか機内持ち込みの荷物は全部で7kgまでとは思わなかった。ちゃんと調べておけば追加料金かからなかったのに。
LCCのチェックインでやたらと揉めてる人達が多かったが、私みたいにうっかりしている人が多いのだろう。
次回から気をつけねば。
船に乗り込み船長に挨拶する。
湾内で手頃なカンパチを釣ってから外洋で大物狙いとの事。気合いが入る。
港を出てすぐのポイントで落としての合図。

「70mからやりましょう」

意外と深いな。
Xesta スローエモーションフレア スリム ケイムラシルバー 250gを落としテンポよくシャクる。
しかい、これは、潮が動いていない。全く動いていない。
「もう少しで潮止まりなので下げ始まるまで厳しいかも」という船長の言葉に一瞬手が止まるが、ジグを動かさないことには釣れない。
無心でシャクる。無心でシャクるのだ。

とりあえずは釣る

「反応はあるんだけどなあ。口使ってくれないねえ」

魚探を眺めながら船長が嘆く。
我慢の時間だ。
などと思った刹那。ジグの周りをヌルんとした感触の後にコンコンとジグが叩かれた。
何かが触った。
手を止めて1/4ピッチで細かく誘うと、コツンというアタリ。

「きましたー」

私の声に注目が集まる。
がしかし、どうにも引かない。「これは。。。サバかも。。。」との声に、「いや、カンパチだな。でも小さいぞ」とタモを持った船長が返す。
ハリのあるロッドではあるため、全く曲がらない。
9kgにドラグを設定したステラのハンドルは軽快にクルクルと回るのだ。
「抜きあげて」の声でわかる通り、1kgほどの個体だろうか。

しょうご。

「このあたりのカンパチって個体差激しいから、このサイズでもめちゃくちゃ脂のってたりもするよ」

なるほど。ではではとキープする事に。

根魚祭り

とりあえず坊主を逃れた私は、外洋に移動のタイミングで色々と試す事に。
ジグを色々変えてみる。
がしかし、全く反応が無い。
原因はわかっている。潮が流れないのだ。
その証拠に、一時、船内がオオモンハタなど根魚が入れ食いになった。

「これ釣れる時はカンパチ厳しいんだよね」

船長のため息混じりの声が響く。
その後、オオモンハタラッシュの後はピッタリと止まってしまう。
後はもう地獄の時間。
休みなくシャクる。
水深200mに400gのジグをスピニングでシャクる。こんな楽にシャくれるのがおかしい。そのくらい潮が流れてない。

「こんな日滅多にない。確率で言えばモンスター釣れる日の方が多いよ。ここまでアタリ無いのは初めてだ」

なんてレアな日を引いてしまったのだ。

無念だが送る

結局ショウゴ1匹で終わる。
ここまで来て無念だ。
それを察したのか、船中のショウゴ、オオモンハタが集まってきた。
送料の方が高いなぁと思い、船長に「持って帰りませんか?」と声をかけると、家に沢山あるからと断られてしまった。
それならと受け取って、道具と一緒に送ってしまう。
4日ほどかかるので冷凍の方がいいよと、宅配業者の事務員さんに勧められた。

「うちはそのまま冷凍しておいて、解凍してから捌いて食べるのよ。刺身も大丈夫よ」

とのこと。エラや腹も何も取らないのだという。
じゃそれでやってみるかと冷凍で発送。
釣り道具の配送料はというと、なぜか1万円ちょっと。

「あの、行きはもっと料金かかったんですが」

「保険とか入ります?」

「いや、なんかラップで巻いたりしてたようですけど、保険とかは特には入って無いです」

「じゃ、この値段です」

行きの中継料金とはなんだったのだろうか。
謎に安いので少し怖いが、ハードケースに入ってるのでまぁ大丈夫だろう

荷物を考える

半分も使っていない。

色々振り返るが、一番は厳選して持ってきた30本ほどのジグの半分も使わないのだなということだ。
確かに毎回利用するジグは何本かしかない。
不安がってあれだこれだと持っていってはみたものの、使う暇がないのだ。
ロッドだって結局ほとんど使ったのはスピニングだけである。
今回はたまたま潮が緩かったのでスピニングの出番があったが、本来であれば4番のベイト1本あれば足りるのだ。
ジギングではないが、近々また遠征がある。
もっと厳選して荷物を軽くしないとなぁと思った。

タックル

ジギング(ベイト)

#3

#4

ジギング(スピニング)

~250g

250g~

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