【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

SUPとカヤックの人達が目の前で次々続々と死にそうになっていた話。

赤潮の影響なのか渋いですね。どうも何某です。
あ、そうそう。スマホだとTwitterInstagramのリンクが無いと言われたので、MENUに追加しました。
気まぐれで更新していますが、存在しているのか怪しい釣りガールの「いいね」しか今のところついてません。

くもり。

予報悪し

一応かけた目覚ましで飛び起き、天気予報を確認する。どうにも予報が悪い。
午後から良くなっていくようだが、午前中は風速5m/sの波1m。最悪だ。
とはいえ、最近は天気予報に裏切られてばかりなので、一度見てみるかと車に乗った。
台風で以前の半分ほどしか停められなくなった駐車場は意外と空きがある。
おそらく、予報が悪かったので来ることすらしなかったのだろう。
がしかしどうだ。実際に立って確認したホームサーフは風も無く、穏やかな浜辺が広がっていた。
ただ、寒い。おそろしく寒い。
急いでドライスーツを着る。一応持ってきてよかった。

今日はアマダイ狙い

うねりの間隔が大きいからか、波は小さいが勢いが強い。
波打ち際は諦め、引き波を使って出艇する。
軽く波を被るが、想定内なので問題は無い。沖に出てスポンジでビルジを捨て、装備を整える。
クーラーボックスからオキアミを取り出し、アマダイ用の仕掛けをつける。
60号のオモリをつけて70mあたりから沖に向かって流していく。
風も無く穏やかだ。気がつくとSUPが何艇か浮かんでいた。予報が外れて良かった。
がしかし、80m付近に差し掛かった辺りから状況が一変する。
仕掛けがどんどん斜めになっていく。底は取れるが、カヤックが流されるので仕掛けがすぐ浮いてしまうようだ。
魚探を見るとおよそ2km/h程度。風はほぼ無い。潮が異様に速いのだ。
これではシーアンカーは使えない。
潮の緩いところを探して彷徨ってみるも、状況はイマイチ変わらず。
結局アマダイは諦めて中深場へ行くことにした。

なんとなく重いジグを持ってきて正解

キンメジギング以降、やっぱり幅を持たせてジグを持ってこないといけないなと考えていた。
そんなわけで、今回は220〜350gのジグを6本持ってきている。
とりあえず、180mラインにXesta スローエモーションフレア 300gを投入する。
落としながらパドリングし、ラインがまっすぐになるのをキープ。
着底後にシャクっていると、やはりラインが斜めになってしまう。
そのため、一回100m付近まであげて、真下に落とし直すのを繰り返した。
3回目の落とし直し、2シャクリ目。竿をアゲてる途中でガツンとアタリがある。アワせてみると竿が大きく曲がった。
なかなかの引きに興奮するも、10mほど巻いたところでバレてしまう。
回収しフックを見ると、アシストラインに傷がついていた。スミヤキかクロムツだろうか。

風が吹いてきてやっと釣りになる

少し風が吹いてきた。これはチャンスと同じポイントを流し直す。
真下にジグを落とし、着底直前にシーアンカーを投入。
魚探を見ると1km/h付近で流されている。良い感じだ。
先程アタリのあったポイントへ差し掛かると、手元にゴツンという明確なアタリが伝わった。巻きアワセをすると竿が大きく曲がる。
なかなかの引きだ。先程より慎重に巻き上げてくる。途中重い潮が2つほどあるようで、キンメジギングの教訓を活かして、層が変わるタイミングはより丁寧に巻き上げる。

ハッピーハッピー。

手頃なサイズのアラ。
小さいのでそこまで熟成出来ないだろうが、寝かせたアラの刺身、寿司は大好物だ。
この状況で釣れたことで、中深海の面白さを再確認。そして、Xestaのジグは安くても釣れるなと思った。

幻のヒラメを追う

クランキー320gに付け替えて落としてみる。
釣れる釣れると言われているようだが、私はあまり使うことがない。
引きが軽いとあるが、私にはどうにも重い。これを使うと急に過酷な釣りになるのだ。
タックルのバランスが悪いのだろうか。もう少し上の番手ならいいのだろうか。
とにかく、私は扱いづらいジグだと感じている。とはいえ、使い所を見つけないといけないと思い持ってきたのだ。
しかし重い。これはちょっと限界だなと回収。
表層に来たところで、何か白い物体がジグにアタックしてきた。
一瞬サメかと足を上げて凝視する。ヒラヒラとゆっくりと泳いで行っているようだ。
タモですくえないかな。
なんとなく思い追いかけてみる。近づきタモを差し込むと、ゆっくりとかわしながら泳いで行った。
ヒラメだ。間違いない。
なぜこんなところを。どうする。仮に取れたとしても、病気か何かで弱ってて食えないやつかもしれない。
とはいえ、一旦取り込んでみようと葛藤を乗り越え追いかける。
タモを深く差し込みネットに入ったのを確認し引き上げた。

『やった!獲った!』

思わず声が出た。

ひらめ。

手に取るとそれはゴミだった。
なぜこれをヒラメと見間違ったのだろうか。

『ゴミ捨てるんじゃねーよ!』

誰もいない海上で、恥ずかしさを怒りで誤魔化すため、より大きな声で叫ぶ。
その行為がさらに恥ずかしくなり、ゴミをクーラーボックスに投げ入れ、力を込めてパドリング。急いでポイントを移動した。

眠っていたジグの良さに気づく

Xesta スリッピー300gに変える。
ラインをまとめているボックスの奥にあるのを見つけて、気まぐれで持ってきたのだ。いつ買ったのだろうか。
釣具屋で見ても買うことは無いなと見もしなかったジグだ。
キンメジギング用にXestaのロッドを購入していなければ、今回も気にしなかっただろう。
しかし使ってみて驚く。引きが軽いのだ。
明らかに重そうな形なのに。これは凄い軽い。
これで釣れさえしてくれれば、一気に一軍ルアーになるだろう。
そんなことを考えながら、ロングフォールで誘っていると、ガガガッっと竿先にが暴れるアタリがある。
巻き始めに暴れ期待したが、すぐおとなしくなった。
これはアイツだな。

しろむつ。

やはりシロムツ。とりあえず今日は干物にでもしてみよう。

急に大荒れになる

風が強くなってきた。
スリッピーいいな。今後は使う頻度あげてみよう。などと考えながら浜に戻る。
日が出てきたからか、海面が青色、茶色、赤色のグラデーションになってきた。
ゴミだろうかと思っていたが、翌日、赤潮が出ていることを教えられたので、おそらく赤いのは赤潮だったのだろう。
釣れない理由がそれであったら良いが。
大きなうねりがカヤックの下を通り過ぎる。1本、2本。到達した浜を見ると、白い壁が立ち上がった。
満潮へ向けて、波が高くなってきたのかもしれない。
風が止んだタイミングで一気に進み、着岸のタイミングを確認する。
大きなうねりの本数がどんどん増えてきた。
波が小さくなったタイミングでパドリングするも、風で起きた横波が邪魔をしてうねりに対して横を向いてしまう。
一旦仕切り直しもう一度、角度を考えながら入る。角度は問題なかったが、振り向いた時に見えたうねりが頭くらいあり、ビビってUターン。
10分くらい様子を見る。一向にうねりが小さくならない。
波打ち際に白い壁が立ち上がる中、一艇のカヤックが離岸しようとしていた。しかも一番波の高いところを。
もちろん彼は沈をした。
そしてその後にSUPが沖に出る。こんな高波でも出れるSUPは凄いとは思ったが、逆に怖くもある。
彼に恐れはないのだろうか。
5分ほど待っている間に再度沈するカヤック。無謀すぎるが私はまだ海上だ。止めることも出来ない。
波が崩れる手前で、後退しながらタイミングをはかる。ちょっとでもミスるとうねりに押し出されて沈してしまいそうだ。
大きなうねりの次のうねりが腰くらいまでになった。後続のうねりも同じくらいが続く。
ここだと、波が過ぎたタイミングで鬼パドリングする。
多分たいして進んではいないのだろうが、波さえおさまれば問題ない。急いで降り、次の波にカヤックを乗せ引き上げる。
無事着岸してホッとする間もなく、後ろを振り返ると頭ほどの高波が爆音で崩れ、カヤックをさらって行こうとしていた。
慌ててさらに10mほど引き上げる。
ギリギリだったが、夏の間にこっそりやった練習の成果が出た気がする。無事でよかった。

秋の沈祭り

沈した方に声をかけつつ、カヤックを車に運ぶ。振り向くとSUPの方が着岸しようとしていた。
皆この場所が初めてなのだろうか。一番高い波が来るところを選んで戻ってくる。
これはやばいぞと近づくと、高波に上手いこと乗ったまま浜に着地。
良かったと思うも、若者はそのまま乗っていた。

『降りて!!SUP持ちあげて!!』

私はSUPを持ち走るが、一向に後ろがついて来ない。振り向くと若者はリーシュをつけたままのんびり歩いていた。
『走って!!』の声がで終わるかどうかのタイミングで、若者は後ろから波の直撃を受け倒れ込んだ。
それを見ながら足をすくわれて私も前のめりに跪く。
急いで立ち上がり、SUPを引き上げた。
とりあえずは、怪我、破損など無いようで良かったが、特に危なかったとは感じてないのかすました顔でいる。
沖にSUPが一人いるが、こんなのに付き合っていたら私が危ない。さっさと帰ろうとカヤックを車に運ぶ。
片付けながら沖を見ていると、最後のSUPが帰ってくるようだ。
見てしまったらしょうがない。一応波打ち際で待機する。
こちらも上手い具合に乗ったまま着岸出来た。がしかし、すぐ来る次の波がヤバい。頭をゆうに越えている。これは近づくとこっちが危ない。

『降りて!!逃げて!!』

叫ぶも波音で届かないのだろうか。この方ものんびりSUPに座っている。
あ、無理だ。
そう思い私はバックステップする。
刹那、頭越えの波がSUPに直撃し、SUPが派手にひっくり返った。
引き波でSUPが持っていかれる。
リーシュをつけていた彼は、波に揉まれた後、そのまま沖に引きずり戻されてしまった。
死んだかな。と皆思ったあたりで彼は浮かんできた。
SUPに再乗艇し、メガネを探している。メガネと一緒にパドルも流されてしまったようだ。
パドルはこちらからは見えるが、おそらくSUP上からは見えないだろう。
彼の友人のサーファーだという方が浜で、「手でパドリングして帰ってきてー。」と声をかける。
何を思ったか靴を手にハメてパドリングしようとしている。なんのつもりなのだろうか。
声が届くならと『危ないからリーシュ外して!!リーシュ外して!!』と叫んでみるが、靴を手にハメるのに夢中で聞いてくれない。
メガネが無いので全く見えないらしく、波関係なく、とりあえず浜に向かって手で進んできた。

『だめだよ!!手使えなくなっちゃうから!!靴外して!!』

叫んではみるが、パドリングに必死で聞こえてないようだ。
先程沈した方々と、「これ、助けれないだろ。。。」と顔を見合わせる。頭越えの波が終わらないのだ。
波打ち際に近づくと、SUPが万歳した場所にある。こんなのに近づいたら、こちらが危ない。
SUPの彼は「メガネが無いから見えない!!」と叫びながら必死にパドリングしている。
困ったな。初心者な上にメガネ無くてパニックなってるな。
次の波で沈しながら着岸しそうだな。その次の波もデカイな。しょうがない。来年の今日は花を手向けに来るよ。
よし。と見切りをつけようとしたタイミングで、フワッと彼は着岸した。
私の祈りが通じたのだ。
こうなれば話は変わる。

『降りろ!!いいから降りろ!!走れ!!』

彼はわけもわからず降り、走った。リーシュが邪魔でうまく走れていない。ただ、SUPから離れることは出来た。
彼の背中を波が直撃し、浜に打ち上げられた。SUPがこちらに向かって来たので、手を添えていなそうとする。
人間追い込まれている時は、感覚が鋭くなっているもので、手のひらが触れた瞬間

『ハードじゃねーか!!おぃ!!』

とSUPを飛び越えて逃げていた。
インフレータブルだと思っていたが、ハードボードだったのだ。この勢いでスネに当たったら足が折れてしまう。
よく、避けれたものだ。
その後、友人のサーファーという方がいつの間にかウェットスーツに着替えており、パドルを取りにSUPで沖に出ていき回収していた。
もちろん、着岸は沈した。
とはいえ、見ていられる沈だったので、手助けはいらなかったが。

禁止もありうるよ

SUP、カヤックで死人が出たら利用禁止になるかもしれない。
ただでさえ、ここは台風の被害が大きくてピリピリしてるのに。
天気予報は当たらないし、急に天気が変わることは当たり前にある。
ただ、せめて、目の前の危機だけは回避しようとしてもらえないだろうか。最低限ルアーなどのハリは外して欲しい。助ける側の危険が増してしまう。
帰宅後、嫁にこの話をしたところ、「それは知らんけど、玄関に砂、洗面所に砂、風呂場に砂。はい、そこも砂。」と、鬼の形相で迫ってきた。
動くことも出来ず、鼻がぶつかりそうな距離で、『たくさん人を助けたんだよ。。。』と振り絞ったところ

「いいから早く砂片付けて。」

腎臓をバタフライナイフでえぐられるのではないかという勢い。
高波ではなく嫁に先に殺されるかもしれない。

タイドグラフ

タイドグラフ。

過去にこんなの書いてたりします。

波が高い砂浜でsup、カヤックフィッシングする時の注意的な話。

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

だいぶ渋かった話。

今の子供は、「ともさかりえ」と「さかともえり」が同一人物って知らないだろうなぁ。どうも何某です。

嫁は野村佑香を知らなかったので、時計じかけのオレンジよろしく、まぶたを固定してねるじぇらのCMを見続けさせました。

寒い。

異様に寒い

前日は起きれず釣りに行けなかった。なので今日は早めに就寝し、結果アラームより先に起きた。
寒い。
とはいえこの時期、厚着すると日が昇ってから後悔することが多い。
カヤック上で上着を脱いだり着たりというのは、バランスを崩して沈しかねないので、できるだけ避けたい。ドライスーツも20℃になるような日では、体温調節が難しい。
Tシャツにフード付きのカッパを着て一度外に出てみると、肌寒いが、ライフジャケットを着ればちょうどいい暖かさになるだろう。
5mmのロングパンツのウェットスーツと、ダイビングブーツを履いてホームサーフへ向かう。

意外と風浪あり

日の出とともにSUPが沖に出ていくのが見えた。
私もそれに続けと波打ち際まで来たものの、何気に細かい波が多いうえ、多方面から来るカヤックには若干難しい状況だった。
沈することは無いだろうが、カヤックを越えてくる波が次々続々と来るため、濡れずに離岸するのは不可能に近い。
多方面から来る波でカヤックが左右に振れる。このタイミングで乗ってしまうとカヤックが進まないため、横向いてしまうこともあるだろう。タイミングがさらに悪ければ沈もある。
5分ほど待つと、波が正面からのみ来る時間が来た。ここだと急いで乗り込みパドリングする。
がしかし、ほとんど進まない。矢継ぎ早にカヤックに被る波が来るため、初速が伸びないのだ。沖を見ると数秒後に少しだけ大きい波が来るようだ。その間に波に負け、少しでも斜めになると沈しかねない。
持ち手の幅を狭くし、波頭へパドルを伸ばし、一気に引き寄せる。何度も何度も繰り返すと、なんとか前へ進んでいった。パドルに力をこめ、目の前に立ち上がる波を勢いよく割進み安全圏へ出る。
コンソールの蓋を開けるとだいぶ水が溜まっていた。バッテリーが水没していないのを確認し、スポンジで吸い取り捨てた。

潮は流れているが

風が多少強めで吹いているのだが、カヤックが流れる気配が無い。
試しに軽めのジグを落としてみると、ラインが斜めに出ていった。潮は流れているが、風が逆から吹いているので、あまりカヤックが流されないパターンのようだ。
沖はどうだろうかと、中深場に向かう。こちらも同じ状態のようだ。
10mほどまでシャクって20mほど回収。パドリングを軽くしてから、50mほど回収して落とし直し。これを繰り返すがアタリはない。
少しでも流れるところにと移動を繰り返すが、徐々に風が強くなり緊張感が出てきた。これ以上強くなるようだと戻らなければいけない。

風が止み良い感じに

スピンドルに変え、20mほど山状に盛り上がってるところを流す。
ちょうど風が止まり、潮にカヤックがちょうどいい速度で流されるようになった。
そのタイミングで、何かがジグに触ってきた。やっとかと、慎重に聞いてみるも生体反応は無い。
ジグを回収し同じポイントを流し直す。
たしかこの辺だったなと、丁寧にフォールを入れると、ドスンと竿先が曲がった。
グングングンと竿先が暴れる。巻き上げるとズッシリ重い。
赤くは無さそうだが、何だかそこそこ大きい気がする。
記憶の迷路を彷徨い、なんとなくコアラではないかという結論に達した。
ドキドキしながらゆっくりゆっくりと巻き上げる。
スミヤキに以前ボロボロにされたので、タモを深いものに新調してある。60cmもあれば、ブリクラスも入るだろう。
万全の体勢で出迎える。

残念賞。

スレがかりで真横を向いてあがってきたシロムツだった。

風が強くなったので早上がり

だいぶ風が強くなってきた。調べると風速5m/sとのこと。実際はもう少しありそうだ。
風向きも変わり釣りにならない速度で流されるようになったので、早上がりすることに。
向かい風の中、何時間でも漕げる力でパドリングしていく。1.5km/hほどの速度しか出ないが、何十分かパドリングすれば確実に着く。漕ぎ続けるのが大事だ。
浜に近づくと、かなり鋭角に波が浜に向かっている。その影響で引波が変な角度で来るので、少し面倒な着岸になりそうだ。
少しだけ波が高かったが、引波の影響が無い場所を探し、勢いをつけて波と同じ角度で浜に乗り上げた。
急いで降りると、今度は真横から波を受ける形になったので、バウを持ち、波でカヤックが浮いたタイミングで一気に引き上げた。
無事着岸できてホッとする。

嫁もホッとする

帰宅後、片付けをした後、寝ている嫁を起こしに行く。
開けたドアの音に驚き飛び起きた。スマホの日付を確認した後、布団を整え、再び寝る体勢になる。
目を閉じたまま、「釣りかい?」と口を開いた。

『行ってきたけど風強くなったから帰ってきたよ。』
「そうかい。風強いかい。釣れたかい?」
『シロムツだけだったよ。』
「シロムツは美味しい魚さあ。上出来だよう。」

何言ってんだと思い見ていると、一呼吸した後、ビクッと身体を跳ねさせ、それにびっくりして目を見開いていた。

「おぉぅ。。。」

その声のあと、間髪入れずに寝息を立てる。
もう昼だぞと声を荒げようと思ったが、高級レトルトカレーが1つだけ残っているのを思い出し、静かに私はドアを閉めた。

タイドグラフ

タイドグラフ。

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

ひさぶりの相模湾で苦戦した話。

最近急に寒くなってしまいましたね。どうも何某です。

釣りに行くのがしんどくなってきました。

相模湾。

酔った勢いでボートを予約

郵便受けを見ると、レンタルボートの割引券が入っていた。
週末のマリーナ情報を見ると、ちょうどキャンセルが出たようなので、予約をしてみることに。
友人と嫁に連絡すると是非行きたいとのことなので、そのままその予定を組む。
台風後のホームサーフの釣果はイマイチだということで、船宿の釣果情報で調べていくと、アマダイが好調のようだ。冷凍庫を開けると去年のオキアミが入っている。
アマダイ用の仕掛けを作っていると、帰宅した嫁が作業部屋を訪ねて来るや

「ネクタイは緑色で、スカートはオレンジがいい。作って。」

専門用語をドヤ顔で使ってきた。「あなたの嫁は成長してますよ。どうですか。」と。顔に書いてあるとはこのことだ。
去り際に

「フグが多いからね。ネクタイすぐ切れちゃうから、多めに作ったほうがいいと思うよ。」

と念押ししていった。

ベタ凪で釣りしやすいが

体調が悪いと嫁は家を出なかった。
寝ずに大量に作ったタイラバは無駄になった。
機嫌を損ねながらマリーナに到着する。同船する友人は電車で後から来るので、荷物を積み準備する。
アマダイのポイントを聞くと、ホームサーフ近辺で釣れているとのこと。本当だろうか。
友人が到着したので沖に出る。波が無く快適だ。
ポイントに着き仕掛けを落とす。釣船が入っては移動し、入っては移動を繰り返している。どうにも釣れている気配は無い。
こちらも同じく反応無い。SUPもカヤックもいないようだ。釣れてないのだろうか。
何度か流し直すも、反応が無く大きく移動を決断する。
移動途中、一旦漁礁に寄り道をすることにした。サビキでお土産確保してから行こうと。
がしかし、あるはずの漁礁が見当たらない。おかしい。ブイが浮いていない。潮も緩いので沈むことも無いはずだが。
魚探をかけてもそれらしいのが見当たらず。定置網が台風で流されたらしいし、漁礁くらいなら簡単に流れてしまうかも。と諦める。

やらかしのバラシ

置き竿でサビキを落としながら、手持ちでアマダイを狙う。
もう少し水深が深いところをやりたいのだが、イナダ五目だろうか。船団が出来ているため、少し浅いところを狙う。
仕掛けを回収してみるとトラギスがついていた。
やっと魚が見れたが。とは思いながらもがっかり感が強い。とりあえず、イケスに放り投げ、泳がせ用にキープする。
船団から付かず離れずの距離を保っていると、サビキをつけている竿がありえないくらい曲がっていた。
見た目とは逆で、それほど引きもなく巻ける。
『アジだろうね。』などと言いながら水面まで来ると、50cm程度のイナダが浮いてきた。
慌ててタモを友人にお願いするも、上から順番に3匹、次々続々とハリから外れていく。アジだと思っていたので全くアワせていなかった。
やらかした思いながらも、魚の感触を味わったことで、やる気が出る。
がしかし、ここからまたピタっと反応が無くなり、だんだんと先ほどバラシたのが悔しくなってきた。
他のボートを見ていると、定期的に釣っている。
コマセを撒いてイナダを釣っているようだ。やはりエサの近くではジグやタイラバは厳しいか。

上げ潮で釣果もあがる

残り1時間ほどとなった頃、ポイントを変え、以前マハタを釣ったところを狙う。
スロースキップVB130gを適当にフォールさせていると、急にアタリがあった。
フグかなと巻くと結構走る。イナダっぽくはないが何だろう。
魚探を見ると、何かの群れが入ってきているようだ。
友人の仕掛けにオマツリしながら上がってきたのは、いいサイズのアジ。
オマツリを外し、もしやとサビキの仕掛けを回収してみると、こちらにもアジがついている。
友人にもと期待したが、群れは行ってしまった。
急いで同じポイントを流し直すと、また群れが入ってきた。
底から速めのタダ巻きと、ショートピッチからのロングフォールを繰り返す。
フォール時に何かアタッた気がするが乗らず、早巻きを入れたところ、ガツンと竿先が入った。
アワせると一気に上に泳いで来ているようだが、途中で変な引きが入る。早巻きで食ってきたので青物な気がするが、不思議な手応えで魚種がわからない。
水面まで来ると、あろうことか、30cm無いくらいのメジマグロと、40cmほどのペンペンがついていた。どうりで不思議な引きなわけである。

ダブル。

やってしまった、メジ釣ってしまったと急いでリリースの準備をするが、ペンペンが暴れてフックがはずせない。
ペンペンと格闘している間に、メジは動かなくなってしまった。貴重な資源を。
仕方ないので、元気なペンペンはリリースし、メジはキープして食すことにする。

強烈な引き

残り2流しという時間。先程から、大きくはないようだが底に何かいるようだ。
友人がそれを狙うとジグから、タイラバに変えた。
今日はまだ釣れていない。なんとか釣ってほしいものだと見守っていると、竿先が大きく曲がっている。
これは大きそうだとタモを持って待機する。
真鯛の引きでは無さそうだが、イナダでも無さそうだ。
何が釣れたかと待ち望みタモに入れる。

イトヒキアジ。

なんだこれは。見たことない魚だ。食えるのだろうか。
友人がスマホで調べると、イトヒキアジというらしい。食べられるということでキープして沖上がりとした。

体力の限界

釣果。

帰宅後に一通り釣った魚を捌いて刺身にし食す。
とはいえ、イマイチ箸は進んでいないようだ。前回釣ったキンメとクロムツが控えているからだ。その前にお腹をいっぱいにしてはいけないというところだろう。
キンメとクロムツの刺身、煮付け、塩焼き、アラ汁と食べ終わる頃には、すっかり酔いもまわっていた。
朝早く都内から出てきた友人は、完全に寝落ちしそうな勢いである。
体力の限界。気力も無くなり、引退することになりました。というところであろう。
友人と嫁が、そろそろ別な釣り方ができるタックルが欲しいと言っているので、最近流行りのスーパーライトジギングなんてどうだろうと言ったところ、やけに乗り気のようだ。
上機嫌の千鳥足で帰る友人を送った後、一瞬で私は寝落ちした。
もう初老は過ぎている。後何年、一日元気に釣りが出来るのだろうか。や、その前に釣り物自体が無くなってしまうかもなと、翌朝、意外と寒いリビングのソファでグルグルと回る天井を見ながら思うのであった。

タイドグラフ

タイドグラフ。

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