【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

アジを釣りに行ったら怪魚を見た話。

週末は荒れ予報ですかね。どうも何某です。こんにちは。

ホビーカヤックに乗り始めて、ロードバイクに乗り始めた頃と同じ疲労感、筋肉痛が襲ってきております。

剥かれるジグ。

脂のノッたアジを狙う

どうやらアジが釣れているらしい。そして美味いと。
それならばぜひと仕事前に狙ってみる。
知人らと出てみると、こちらが準備している間にサバが釣れたらしい。幸先がよいか。
前回はシラスが腹にパンパンに詰まっていたとのことで、ジグサビキで狙うことにした。
シャクってみるが特に反応は無い。魚探には何かしらの群れが写っているのだが。

突然の強烈なヒキ

ジグサビキを着底後に、シャクっていると中層に反応が出てきた。
その下にモヤッとしたのが写っているな、ノイズかな、などと思っていると、フォールでトンッと手応えがある。
アワせてみると、横に走り始めた。
その後、バラしたかと思っていると、どうやら食いあげているらしい。急いで早巻きで対応する。
時折反転したが、どうやらクネクネとしている、長物特有のヒキがある。

『タチウオっぽいすね。こないだ釣れてましたよね?』

釣れてるのを見て寄ってきた知人に聞いてみると、確かに釣れていたという。
間違いないか。

99cm 0.6kg

やはりタチウオ。そしてなかなかの大きさだ。
ずいぶん浅いところで釣れるとは聞いていたが、本当に釣れるとは。
振り向くと知人もさらに大きいタチウオを釣っていた。群れが入っているらしい。

アタリ連発

潮が速い。
足漕ぎなのでラインを立てながら釣りが出来きているが、SUPの方々は大変そうだ。
着底から3m以内でアタリが連発する。
がしかし、何度もバラしてしまう。全部タチウオだろう。
もう一本くらいは釣りたい。塩麹漬けとみりん干しを作りたいのだ。
1/2ピッチで誘っていると、竿先が戻ってこない。アワセる。
グンッと重さが乗った後、すかさず食いあげてきた。早巻きで対応する。
残り10mくらいのところで一旦横に走るタチウオ。いなしていると、再度食いあげてきた。
慌てて巻いてくるも、ジグの先にはタチウオはいなかった。
よく見てみると、フロントのアシストフックが切れている。おそらく最後の食いあげの時に切れたのだろう。
さらには、ジグの真ん中がボロボロになっており、コーティングが剥がれていた。
恐るべしタチウオの歯。
どうするかとも思ったが、仕事があるので、そろそろ戻らなければいけない。
替えのアシストフックも持ってきてないので、そのまま落とすことにする。
5mほど落としたところからジグが落ちない。
サビキでもカヤックに引っ掛けたのだろうか。
確認するも、特にそういったことはないようだ。
まさかとアワせてみると、竿先が自分に向かって曲がってくる。ギュギュギュっと絞り込むような音を出してロッドが軋む。
カヤックの後方に向かって、ものすごい勢いで走り始めたのだ。
ヤバいと急いで手首を返し竿先を逃した。
ポジションを整え、覗き込むと白い魚体が走り回っていた。タチウオでは無いようだ。
よしと、残り数mを巻き上げようとした刹那、手元が軽くなる。バラした。
もしかするとショゴだろうか。悔やまれる。
回収すると、サビキが鋭利な刃物で切られたかのように無くなっていた。

怪魚を見る

バラしたなと、落ち込みながら知人を振り向くと、強烈にロッドが曲がっている。

「リベンジしてやる!秘密兵器作ってきたんだ!」

と叫ぶ知人。
他の知人に聞くと、前回、巨大魚の取り込みに失敗し、バラしてしまったのだという。そのための秘密兵器を、今回作って持ってきたと。そういうことらしい。
一体何が釣れてるのかと寄ってみる。
水面まで来た巨大魚を見て驚愕した。なんと立派であろうか。文句なしのサワラ。1m以上は余裕である。
さては、先程私のサビキを切ったのもこいつだな。
胴回りも稲村亜美の太ももくらいの太さがあるのではないだろうか。
かなり美味しそうな太ももである。

『入るタモありますかー?取り込みますよー。』

「大丈夫だよ!秘密兵器あるから!」

なんだろうと見ていると、タモではなく鉄のパイプを持っていた。
インフレータブルSUPなので、ギャフや銛の類ではないだろうとは思っていたが、まさかの鉄パイプとは。
その手を高々と掲げたかと思うやいなや、さらに振りかぶり巨大魚の頭部目掛けて振り下ろした。
一発だけでは効かないと思ったのか、何度もフルスイングで打ち下ろす。
目の前で繰り広げられる神スイング対決。
さすがの巨大魚もこれには参ったのか、ぐったりと水面に浮かんでいた。
次々に祝辞を浴びながらも、彼の顔は険しい。
振り下ろされる鉄パイプ。
どうやら、前回の取り込み失敗がトラウマになっているらしく、まだSUPの上にあげれないでいた。
『エラから手を突っ込んで引き上げればいいじゃないですか。』と声をかけると、なるほどという顔でこっちを見返す。
あの鋭い歯があるので、インフレータブルSUP上で、どうすればとパニックになるのもわかる。
鋭く3発ほど頭部に鉄パイプを打ち付け、エラからバケツか何かの紐を通した。

「今日は終わりだ!このまま曳航していくから!お疲れ!」

満足気に漕いでいく彼の後ろ姿を見ながら、私もリベンジしないとなと誓いながら帰路についた。

タックル

タイドグラフ

タイドグラフ。

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