本稿は下記にアップデートされましたので、あわせて読んでいただければ。
波が高い砂浜でsup、カヤックフィッシングする時の注意的な話。
今年の目標はSUPからフライで青物釣ることです。どうも何某です。
ホームサーフでSUPの離着岸時の事故を結構みかけるので、なんか書いてみます。
湘南、西湘でSUPフィッシングする方はタメになったり、ならなかったりするかもです。
結構危険なSUP
最近安いSUPが結構出回ってるみたいなので、気軽に始める方が多いようです。私のホームサーフでも結構初心者の方々が来ます。
だいたい二度とやるかって顔で帰って行きますが。
大磯の漁港より西はハッキリ言って初心者には厳しいです。SUPのスクールがあるような穏やかな場所で離着岸と再乗艇をしっかり練習しないと簡単に死ねます。
SUP、カヤック、ボートでも離着岸の事故が一番多いと聞きます。実際私も最初は死ぬんじゃないかと思うような目に結構あってます。
マジでショアブレイクのダンパー
大磯漁港より西は、海水浴場ではないです。理由は浜から急に10mとかのドン深になるからです。で、どうやらそういう環境だと波が岸際で崩れるらしいですね。サーフィンとかやらないので知りませんでしたが、ショアブレイクとか言うみたいです。
ここまですごくは無いですが、人を叩きつけて引きずり込むくらいは余裕の波が立ちます。
行き場をなくなったうねりが、最後の最後に全パワーを海底に向かって叩きつけるとのこと。ギリギリに立ってみるとわかるのですが、腰高のショアブレイクを正面から食らうと後ろに吹っ飛ばされそうになります。
おそらく全盛期のジャンボ鶴田のジャンピングニーくらいの威力です。「オー!!」の声を聞きながら倒れ込むと、今度は硬い砂浜に向かってバックドロップです。そして海底に引きずられて10カウントとなります。
参考までにどのくらいの強さかというとこのくらいです。
川田 「マジで殺されるかと思ったよ。鶴田さん怒らせちゃいけないね。」(CV: ジャストミート福澤)
どーですか。恐ろしさは伝わりましたでしょうか。
離着岸、再乗艇の練習の必要性
SUPフィッシングするだけならスクール通う必要もないとは思いますが、年間のほとんどショアブレイクのような場所でやるなら練習してからではないと、タックルまるごと失います。
沖に出る前に竿折るとか当たり前。下手すれば折れた竿が身体に刺さるとかもあるかもしれませんね。なので練習です。
再乗艇は場所問わず最初にやっておきましょう。座ってれば落ちるほうが難しいですが、落ちることももちろんあります。
ここで問題なるのがSUPだけじゃなくクーラーボックスやらカゴやらつけてる状態で果たして再乗艇出来ますかね?ってことですね。
海水浴場などの足が着く場所で、竿などを持っていかないで、カゴやクーラーボックスを固定した状態でひっくり返して乗る練習はしたほうがいいです。乗れなかったら終わりですので。
素人なりのショアブレイクで離岸のコツ
SUPの作法として正しいのかはわかりませんが、個人的な出艇のコツとしては
- 焦らずセットを確認し、大きい波の時は出ない
- ショアブレイクの手前までSUPを持っていき波にのまれないよう先端を持ち上げ気味で待機する
- 距離感間違うとドン深に足を取られて、沈した状態と変わらなくなってしまうので注意です。
- 波が崩れた直後にSUPを勢いよく押し出しながら乗り込んですぐ膝立ちパドリングする
- ただ乗り込んでしまうと漕ぎ出しの速度が出ないため、次の波で押し戻されてしまうことが多いので注意です。
- 次のうねりにSUPの先端を向けながら安全な沖まで必死に漕ぎ続ける
- 安全な沖まで出ないうちに仕掛けを準備などしていると、いつの間にかうねりで岸まで戻されてしまい沈することがあるので注意です。
前提としてはルアーや仕掛けなどは必ず外しておくということです。沈した時に自分に刺さる可能性があるので。
あと、カゴやクーラーボックスを前につけていると、波かぶった時に抵抗で横向いてしまって、次の波で沈することがあるので注意しましょう。
素人なりのショアブレイクで着岸のコツ
上手い人はスッと着岸するんですが、どうやってるのかよくわからないので自分なりのコツですが、2つやり方があります。
とりあえず一般的な感じはこんな感じでしょうか。
前提は変わらずルアーや仕掛けなどは必ず外しておきます。
- 焦らずセットを確認し、大きい波の時はやめる
- 小さいうねりの合間にパドリングして着岸する
- 引き波と波に挟まれる前に降りてSUPの後ろを持ち上げて波が上から来るのを回避する
これが出来なかった時のやり方はこれでした
- 波に向かって真っ直ぐなるようにSUPを調整する
- パドリングとうねりで少しづつ岸に寄ってくる
- 波が来たら後ろ荷重でバランスを取りつつ、パドルで波に真っ直ぐなるように調整する
- 足が着くくらいまで来たらすぐ降りてSUPの後ろを持ち上げて波が上から来るのを回避する
どちらも波が下から突き上げてくることがあります。この時に前から落ちて刺さる感じになったら沈確定です。たぶんサーフィンで言うパーリングってやつだと思います。 運良く逃れても横向きになったら次の波でやられます。
後ろ荷重で波に真っ直ぐしていれば、釣りが出来るようなショアブレイクならそうそう沈することはないです。前方にクーラーボックスとかで重くしてるとパーリングなりやすいので注意しましょう。
かといって後方にクーラーボックスとかつけてると、波かぶった時に抵抗で横向いて沈なのでこれも注意です。真っ直ぐに保つ技術がいります。
一番難しいのがショアブレイク越えた後、ゆっくりしてられないってことですね。
のんびりしていると引き波で戻されて、後ろからきたショアブレイクに突き上げられたり、叩きつけられたりで終了です。
さらには、無人のSUPとパドル、タックルが人ではなんとも出来ないパワーであなたを襲います。
降りるタイミングを見計らって、降りたらすぐSUPを引き上げるか持ち上げて一旦回避しつつ波の力利用して岸に引っ張ってくかなどしないといけないですね。
結構、無事着岸したのに「緊張したー」とか「危なかったー」とか言いながらのんびりしてて、結局SUPひっくり返される人見かけます。
よほどの理由が無ければ安全な場所でやったほうがいい
近所でSUPスクールやレンタルしたいなんて頑張っていた人もいたようですが、これだけ危ないので諦めたんでしょうね。
相模湾は朝は穏やかでも、昼近くから風強くなったりすることも多いし。
そんな場所なので、湘南、西湘の特に大磯漁港から西でやる方は十分練習してからSUPフィッシング楽しんでください。
以上です。