TVerでTHE フィッシングの深海ジギングを観ました。どうも何某です。
電動ジギングもいいのですが、手巻きでやる修行感も釣った時の多幸感の餌になると思います。
ベタ凪最高のコンディション
連休の混み具合を見て夜明け前にホームサーフに向かった。
がしかし、駐車場はガラガラである。いつもの場所は埋まっていたので適当な場所に停め準備していると、いつもお会いする方がいたので挨拶。
SUP、カヤックフィッシングを始めて社交的なったななど思いながら話していると、後ろから子供が飛び出してきた。聞けばどうしても釣りがしたいと言う子供を連れてきたのだという。
『お、おはようございます。』と子供相手に人見知りが発動してしまう。本来、大人ならば『早起きして偉いねぇ。』『いくつなの?』だの『いっぱい釣れるといいねぇー。』などと、ご機嫌をとるのであろうが。緊張で愛想笑いしか出来ない。真の社交とは難しい。
2人の離岸を見送った後、私も沖へ出る。
安全な場所で魚探などを準備して様子を見ると、べた凪で風も無いが、適度な潮の速さ。シーアンカーを使わずにガンガン流せるお最高の日だ。
魚探がうるさい理由
中深海に行くと時折魚探が鳴る。見たことない反応だ。
水深300mの上から160mあたり。青い帯が底まで続いている。魚ではなさそうだが。
とりあえずクランキー290gを落とす。
お茶を飲みながら魚探を眺める。ずっとアラームが鳴りっぱなしだ。あまりにうるさくてアラームを切る。
出て行くラインを眺めるていると、急に糸フケが出て落ちなくなった。サバだろうか。水深はおよそ160m。反応が出てるあたりだ。
巻き上げるも軽い。触っただけかと再度落とす。また160mで止まる。おかしいとそのままにしていると、ゆっくりと落ち始めた。どういう状況だろうか。
一旦巻き上げてみる。ジグに暗土がついていた。どうやら今日は二枚潮で160mより下は暗土ビッシリの速い潮が流れてるらしい。
魚探は暗土のゴミに反応していたのだ。
抜けのいいジグが活躍
抜けがいいのを一本くらい持っていないとと思い、昨日購入したアロー260gにジグを変えて落とす。
すんなり二枚潮を通過。変にラインが底で出て行くかと思ったが、数m程度で済んでいるようだ。
いつもより少し多めに巻き取りシャクリ始めた。スッと軽々しく扱える。これは良い。
1/6で速めのワンピッチで一巻きのあとステイ。次のゆっくりの1/6のテンションフォールでススッと竿先が沈む。
さほど暴れることもなく上げてくるとシロムツ 。塩焼きは嫁の好物だ。
気がつくとカヤックの上にオキアミがポロポロと落ちていた。何事かとシロムツを見ると、口の中にオキアミが入っている。いつ撒かれたオキアミだろうか。
もしかするとゼブラグローの部分がオキアミに見えたのかもしれない。
いいジグだなと再度落とすと、200mくらいで糸フケが出た。一応あわせてみるとマサバ。しかも一荷。
その後は、潮止まりまでゴマサバが釣れる。しかも40cmを余裕で超えるサイズだ。
スイベルつけていないフロントを食われると、アシストフック がねじれてダメになるので、ほどほどにしてほしい。
10匹以上サバを釣ったが、最初のマサバ以外はリリースとした。
シャークアタックかと
200g程度では二枚潮の上に乗ってしまい落ちて行かないようなので、290gのスピンドルを投入。
ゆっくりと沈んではいくが、シャクった時に思うように動かせていない気がする。
ひと流しもしないうちに回収。高速で巻き上げて水面まで来た時、下からジグを追ってきた三角頭の黒いのが、カヤックから水中に出している私の右足にドンッとぶつかって来た。
サメだっ!!と一瞬のうちに判断し、右足を水面に勢いよく出した刹那。空を舞う大きなイカ。
思い切りジグに向かって泳ぐイカを蹴り上げてしまった。
勿体無い。おそらくスルメイカだろうと思う。
嫁がイカを食べたい食べたい言っていたな。もう少し巻き上げを遅くすれば。
再度投入するもイカはスピンドルを抱いてはくれなかった。
中深海に浮かぶSUP
潮止まりの間に300mエリアの海図を作成する。これがあるのと無いのでは釣果は全然違うのだ。
ベタ凪の海を気持ちよくパドリングし海上散歩。
気がつくとジグをキャスティングしているSUPの方が浮かんでいた。確かに今日は何かがチェイスしているのを見ているので、何が追っているのだろうかと声をかけてみる。
『こんにちは。何狙いですか?』
「こんにちはー。とりあえずジグ投げてますけど駄目っすねー。」
特に狙いもなく20gのジグを投げてるとのこと。
『この辺深いからナブラかチェイス無いと20gだと難しそうですね。』
「たしかに深いっすねー。さっきライン全部出ちゃいましたよ。」
『あー、300mありますからねー。』
「えっ!?そんなに!?」
この海は深い。準備無く来ると苦戦してしまうので注意して欲しい。ただ、今日は何かが頻繁に魚を追ってるようなので、まだまだチャンスはあるだろう。
アロー殉職後のウッカリ
潮が動き始めたので再開。二枚潮がゆるそうな水深370m付近を攻めてみる。
調子のいいアローを着底後ひとシャクリ。フッと軽くなった。高切れだ。巻き取ってみるとと手元から20mほどのところで切れている。なんてことだ。ほとんど使っていない所で高切れとは。
3,000円もするジグを無くたショックで帰ろうかと悩む。
とりあえず戻りながら、以前マゴチを釣った場所に差し掛かったのでスパイファイブ180gを落としてみる。
水深115m。やたら浅い気がするのは感覚がおかしくなっているのだろう。
スパイファイブを丁寧に横に向けながら、ゆっくりしゃくる。短いフォールの直後にズンッと竿先が勢いよく入った。
結構引くな。なにが釣れたんだと巻き上げると、煮付けサイズのウッカリカサゴ。
ジグを無くしてへこんでいたが、なんとかこれで気を取り直す。
帰って酒呑んで寝て明日に仕切り直そうと納竿とした。