日焼け止め塗っても焼けちゃいます。どうも何某です。
最近、嫁が船を出せうるさいです。いい傾向です。
ジギングの先輩に話を聞く
どうやらスロージギングの先輩の話を聞くと、シロムツが釣れるのはジグが速すぎるからだという。
「アカムツジギングは10cm刻みで棚を調整するくらいの繊細な釣り。俺ならこんな暑い時期は集中力が続かないからオフシーズンだね。」
だというが、なんとかひさぶりに釣りたいとコツを聞いてみた。
- 基本、目の前のジグしか食わないから、ゆっくり丁寧に探れ。
- 相模湾のアカムツはジグを飛ばさないほうがいい。駿河湾は飛ばしたほうが良い時が多い。
- ジグは横向かないと魚には見つからない。きっちり横にしてフォールさせろ。
- ぶっちゃけジグはなんでもいい。横さえ向けば、なんでも食ってくるから細かいこと気にするな。
- シャクるとかしなくていい。竿を上げて落とすだけ。
- この操作できっちりアピールするには、スパイファイブかクランキーが一番楽。
- 使ってるジグが重すぎ。湘南エリアは潮がゆるいので水深=gでいい。
- 真下に落としてジグを横に向けるのは難しい。少し斜めに引くとかなり操作が楽なので、もっと軽いジグを使え。
ということらしい。
黎明期から中深海ジギングをやってる方なので、そうとう説得力はある。
『ロッドやラインを専用のに変えてからジグが動き過ぎてる気がする。』
という質問には、「ラインが伸びないのもそうだけど、うねりが高いなどの時はロッドの番手下げたりして調整するものだから。」という返答。
要するに、ラインを変える気が無いなら、ロッドやらジグやらで調整しなさいということらしい。奥が深い。
平日も賑わってる
平日だというのに意外と人がいる。SUPが数人、カヤックも数艇。なんならミニボートも。
軽く話をすると、平日は平日で常連の方々がいるようだ。
今日は試したいことがあるため、一気に沖を目指す。
水深330m付近から開始。この時期のアカムツはもっと浅い気がするが、300m付近で結構釣れているらしい。
がしかし、今日は潮が流れない。風も全く無いのでカヤックも流されない。
困ったな。と思いながらジグをゆっくり上げて落とすを繰り返す。
こんなので食ってくるのだろうか。
中深海ジギングを始めた頃のラインは、ゴムのように伸びる感覚があった。そのため、水中ではほとんどジグは動いていなかったように思う。
今のPEジガーに変えてからは、落ちる速度も、回収も相当速くはなったのだが、変に動きすぎなのだろう。ラインを変えてからアカムツを釣っていないので、必要以上にゆっくりと誘うことにした。
本当に少しだけ潮が動いたかな、というくらいでジグに抵抗が増えた。本命では無いようだがと回収する。
特徴のあるヒゲ。最近買った図鑑で見た魚だ。たしかギンメダイだったような。
小さすぎるなとリリース。
本命のようなアタリ
潮も流れずイマイチだな。とは思いながらも、集中してシャクる。
240m付近。アーク230gを、もうこれは、なんの動きもせず真っ直ぐ落ちてるだろうという速度で落とすと、ググッと竿先が踊った。
あんなので食ってくるのかと驚きながら回収する。定期的にコンコンコンと叩く。もしやこれは本命ではと心が踊る。
期待しながら巻いてきた残り80m。フッと軽くなった。バレた。
ゆっくりゆっくりと巻いてきたつもりだったが。残念だと回収する。
なんと、目玉だけあがってきた。なんの目玉だろうか。
なんにせよ、期待が持てる引きだっただけに悔やまれる。
再びデッドスローで誘う
先日アラを釣ったポイントへ移動する。最近お気に入りの場所だ。
同じようにアークをゆっくりゆっくりと落とすと、ゴツンと竿先が引き込まれた。
こいつはデカイのではとアワセてみたが、その後全く引かない。バレたかなと上げてみると、なにやら見たことない魚がついている。
ヌルヌルと体液をタレ流す魚体。噂に聞くメダイというやつだろうか。
美味いという話も聞くので持ち帰ることにする。
なんだか騒がしいなと振り向くと、朝方、少しだけ会話したミニボートの方が、大声で鼻唄を歌っている。ご機嫌のようだ。
「おーい。釣れたかー?」
私に気づき声をかけてくれた。
首を振りながら近づき、メダイだけだと返す。
「俺はアカムツ3匹だな。あ?なんだ、ルアーでやってんのか?餌で釣れる日はルアーは釣れないぞ。」
そんなことないとも言えず、鼻唄を背に受けながらパドリングした。
何かが触る
ポイント移動後、変えたSpec-Zeroにタチモドキがヒットした。
またこいつかと思いながらリリースすると、今日は泳いで行かない。エア抜きが必要だろうかと、回収しようとした刹那、カヤックの下から1mに満たないほどの魚影が飛び出し、「バクンッ」というゆるい音とともに泳いで行った。目を凝らし見るとシイラのようだ。どうやらカヤックの下に隠れていたらしい。
タチモドキには申し訳ないことしたなと思っていると、南風が強くなってきた。
風を利用して浜に戻りながらジグをシャクる。
水深140mほどのポイントだが、やたらと何かが触ってくる。アワせてみても乗ってる感じはない。
落とし直しても、またすぐ触る。モゾモゾとしている感じが伝わる。
さらに風が強くなってきたので、回収して帰ろうとすると、ジグに何かついている。
こいつが犯人か。いい土産が出来た。
噂の原因判明
着岸し、情報交換すると、最近ここから出艇するボートが多いらしいという話しに。
どうやら、ボートの聖地とかいうところの駐車場を開ける時間が遅くされてしまったので、他に流れているらしい。
確かにその噂は聞いたことがある。
するとミニボートの方が原因を知っているとのこと。
聞くに、港内はエンジン禁止なのにエンジンをかけた人がおり、挙げ句、潜水している漁師の上を滑走していったのが原因で、漁師が激怒して締め出されたのだとういう。
常連が出艇した後だったため、注意も出来なかったようだ。
漁港はローカルルールが多いため我々も気をつけなければ。
そんな話しをしていると、御老人が立っていた。誰だろうと見ていると、「この人、今朝死体釣ったんだってさ。」とミニボートの方から紹介を受けた。
どうやらボートの横に流れて来たらしく、対応時に釣り針を衣類に引っ掛けて面倒だったらしい。
『じゃ、これから大変なんじゃないですか?』
と聞くと
「ん?調書?もう終わったよ。俺元警視庁だから、慣れてるよね。」
どうりで妙に落ち着いてるなと。
「明日は我が身だから。お互い気をつけないとねー。」
軽く手を上げながら御老人は去っていった。