台風の影響で連休はカヤックやSUPが難し状況でしたね。どうも何某です。
増税をキーワードに嫁を騙して竿を買おうとしています。
タイラバ船を予約
予定していた金額が貯まったのでリールを購入。
スローピッチのタックルが2つ揃ったので、青物でも狙いに行こうよと嫁に提案したところ
「私はまだタイラバで真鯛を釣っていない。このままでは次に進めないのよ。」
正直、何言ってんだこいつとは思ったが、そんな顔は微塵も見せず、笑顔でタイラバ船を予約することにした。
とはいえ、ホームの相模湾ではタイラバはほとんどやっていない。や、実際はやっていた船があったようだが、以前連絡した際、全船が「釣れないからやめた。」との返答を受けた。
東京湾でも同様で、やはりコマセがメインの場所では厳しいらしい。
調べてみると、駿河湾でタイラバをやっている船がいくつか見つかった。嫁が前日終電になりそうなため、午後船が良いというので午後タイラバ船で予約。
夜なべしてタイラバをせっせと作成し準備した。
嫁を連れて駿河湾へ
台風16号が来ている中、出船出来るか心配していたが、思ったより風も波も無いようだ。
乗船してみると、意外や我々2人しかいなく、仕立て状態である。
港を出てすぐの水深40m付近てエンジン停止。ドテラ流しで釣るようだ。
私は75gにトレーラー、嫁はタングステン60gを選択。
時間的には潮止まり。
がしかし、一投目の着底から私にアタリが。しかし即バレ。駿河湾。私に期待させてくれる。
一旦20m付近まで巻き上げ落とすと、再度アタリがあった。今度はきっちり乗ってくる。
真鯛では無いようだが、結構な引き。
いいサイズのイトヨリダイ。初めて釣ったと報告したところ、「この辺ではメジャーな外道だよ。」と船長は笑顔で教えてくれた。味は美味らしいので喜んでキープする。
幸先が良い。
待望の真鯛
エソ、フグが釣れだす。
潮がどうにも動いていないので、船長を見習って私もキャスティングすることにする。
フォール中に何かが触ってくるので、船長に声をかけると「だよねぇ。何か触ってくるよねぇ。なんだろうねぇ。」との答え。やはり、何かはいるようだ。
再度キャスティングすると、フォール中に食ってきたような感じになる。咥えながら一緒に潜っているようだ。
着底を待たず、思い切ってアワせてみると、グングングンと引く。間違いなく真鯛だ。が、少し小さいか。
20cm越えたくらい。駿河湾のリリースサイズは15cm未満とのことなのでキープすることに。鯛めしにでもしよう。
一応本命が釣れたことで船長もホッとしたようだ。
嫁の本気
どうにもミヨシ側がいいのでは無いか。そう嫁は思ったようで、私に変わって欲しいと哀願してきた。どうしても釣りたいと。
潮が流れないドテラならどこも同じだろうと思ってはいるが、どうしても釣りたいといろいろと頭を使っている嫁に譲ることにする。
胴の間に移った直後に可愛いオオモンハタを釣り上げた。
嫁はおかしい、こんな単純な釣り方で何の差が出るというのだと首を捻る。
それを横目に、オオモンハタのエア抜きをし、バケツの中で泳ぐのを確認。リリースしようと振り向くと、嫁はアンダーハンドでキャスティングしていた。
距離も3mほどで意味もそれほど無さそうではあるが、自分で考えもがき成長している嫁の姿。感動である。
その後、重さを替え、トレーラーを付けたりする嫁の姿に高まり、思わず『船長、あれ俺の嫁なんすよ。』と報告したくなる。
そんなことを言われても、船長、困るとは思うので、ここはグッと我慢し、嫁にベイトでのキャスティングを教える。
サミングなどと言われてもよくわからないとは思うので、反動を使ってロッドだけは離さないようにと。
すると、その効果なのか、着底後、嫁に先程と同サイズのオオモンハタがかかる。とりあえず釣れたということでホッとする。
リリースの準備をしていると、再度投入した嫁が「キタっ!」と叫んでいる。
見ると満月に竿がしなっている。
「すごい!3回引く!これが真鯛!?」
間違いなく真鯛だ。しかもなかなかのサイズのようだ。がしかし、慎重にやり取りするも途中でバレてしまう。残念。
カンパチラッシュ
「ちょっと潮が動かないなぁ。」
船長が申し訳無さそうにボヤく。確かに潮が動いていないが、魚信は定期的にあるので飽きることは無い。十分楽しんでいるよ船長。
「おーし来た。ん?真鯛じゃねーな?」
船長のラインがズルズル出ていく。青物の引きだ。
だいぶ走り回ったあげくにあがってきたのはイナダ。
それを見て私は、タイラバを早巻きに変えると、ドスンと竿先が入った。強烈に下に潜っていく。
船長にイナダっぽくは無いですね、というような話しをしていると、疲れたらしく浮いてきた。
美味しそうなショゴである。
すかさず、船長にジグ落としてもいいかと聞くと、「いいよ!やってみなよ!」との声が。
Xestaのスローエモーションフレア150gを落とす。何かが触ってくるのがわかる。
底から5m早巻きした後、ワンピッチワンジャークを中心に、ときおりただ巻きを入れたりしながらシャクってくる。スローピッチタックルは楽でいい。
物凄い食ってくる感じはあるものの、乗り切らない。
「アタリは凄いありますね。」と船長と話していると、船長のタイラバにショゴが一荷でかかる。物凄い引いている。
取り込みを確認した後、今度は嫁にかかる。「巻けない!重い!」と苦労してのやり取りも虚しくバラし。
今はチャンスタイムだと私もジグを落とし直す。
底から5m早巻きし、ワンピッチワンジャークを数回いれ、そのままロッドを大きく下げたフォールでドスンと竿先が入った。
一気にラインが出ていく。これはショゴサイズでは無い。
一体は砂地で根は無いとのことなので、一旦走らせることにした。貸し切り状態で良かった。
底まで行って落ち着いたのか、ゆっくりだが上がってくる。なかなかのサイズのようだ。60cm以上は間違い無い。
船長がタモを用意して横に来た刹那、フッと軽くなった。高切れである。
それを見た船長は「あー、これタチウオだな。」と残念そうに言う。
日が落ちて来たのでタチウオが出てきたのだという。そのせいでラインを切られたのだろうと。
夜のタチウオジギング
日が落ちたのでもう終わりだろう。十分楽しんだ。すると船長が
「ジグ持ってきてる?タチウオいける?」
と聞いてきた。タチウオ用では無いが、狙えるジグはいくつかある。思ったより釣果が出せなかったので、1時間ほどタチウオやって納竿にしましょうということらしい。
急いでジグを結ぶ。嫁にはトウキチロウ80g。私は手頃なのが無いので、スパイファイブ180gを選択。
フォールでアタリが多数あるも乗らない。ジグに歯型だけが増えていく。
太閤ヒデヨシ200gへ変更。タダ巻きしてくると、水面近くでバイトが連発。しかし水面過ぎて乗らない。
嫁はどうだと様子を見に行くと、「タチウオが泳いでる。」と水面を指差している。夜だとこんな表層を泳ぐのか。網ですくったほうが早いのではないか。
船長が、「夜のルアータチは難しいなー。」とボヤキながら小さいタチウオを釣り上げた。
それに続けと嫁がタチウオを船上に抜き上げる。指2本だが初タチウオに興奮気味だ。
ならばと私もあの手この手で試していると、水面近くでスレがかりし、そのままの勢いで抜き上げた。
厳しい理由
港に戻り、船長にお礼を言う。
「この辺は午後だと釣りできる場所が制限されちゃって。風が弱かったら沖出れるんだけどねぇ。」
なるほど、そういうことだったのか。
何も考えずに午後船を選択してしまい、申し訳ないことをした。相当気を使わせてしまったようだ。
さらにはタオルをお土産として貰う。大満足のサービスで、それに答えれるように腕を磨かないとと嫁と決意した。
片付けを終えて洗った手を拭こうと、お土産のタオルを取り出そうとすると、
「船長から貰った大事なタオルで手を拭いちゃだめだよ!!」
と、猛烈に嫁に怒られてしまった。一体何に使うなら許されるのか。
何にせよ、次回もまた乗りたいと嫁に言わせるとは。
私も嫁に乗ってもらえるよう、精進しなければいけない。