【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

本当にキンメ釣れるんだねの話。

週末の予報が良くないですね。どうも何某です。こんにちは。

前日にホームで金目鯛釣った話を聞いたので、狙ってみました。

朝。

ハンバーグが食べたいらしい

「さわやか。」

五郎だろうか。

「でも並ぶよねえ。食べたいなぁ。」

察するに、ハンバーグのほうらしい。

『神奈川なら似てるハングリーアングリーってのがあるらしいじゃないか。』

なんとなく昔にハンバーグ特集で見かけた記憶の迷路を辿る。

「検索したら、ヨッスィーと梨華ちゃんが出てきたんだけど。」

間違ったのかなと私も調べると、HANGRY&ANGRYではなく、ハングリータイガーというのだそうだ。
似たような名前つけやがって。全く紛らわしい。怒りで、アブストラクトチョップ、略してABCHOしたい気分にすらなる。
『えーコラ。えー。』と、モンゴリアンチョップを繰り返す。
「それ天山広吉だから。」のツッコミを待つも、無視した嫁は
「よしっ。」と小さく気合を入れ、出かける準備を始める。

「散歩しながらハングリーなんとかに行こうよ。」

『俺はいいけど、矢沢はなんて言うかな?』

「何?ヤザワ?誰?」

戸惑う嫁を置いて、ライブは幕を開ける。

SUPがいない

6時過ぎにホームサーフへ着くと、早速違和感を感じた。
いつも、休日はSUP、カヤックが必ずいるのだが、今日は私一人である。
確かに予報は良い、悪いで両極端に割れていた。とはいえ、来てみればほぼ無風で、波もない。とりあえず見てみようという方がいても、いいような気がするが。
年始からGWくらいまでは、1人というのもよくあるが、流石にこの時期ならまだ結構頑張る人がいそうだが。
ましてや、昨日より温かいのだから。
気持ち悪さを感じながらも、準備を進める。
日が昇りはじめた頃、やっとSUPの方がやってきて話かけられる。
やはり予報が割れているので、期待しないで来たのだという。
とりあえず、今のところ良い方の予報なので、沖に出てみることにした。
東からの軽いうねりはあるものの、気になるほどでもない。風もほとんどなく、ほどなくしてベタ凪に近い状態になった。
潮が速いのが気になるが、ジグを落としてどうなるか。

あっという間に中深海へ

いつものように沖に向かう潮に乗りながら、ジグをシャクる。
潮が速いが、300gのジグをシャクると丁度いい具合に流れるようだ。
とはいえ、真下でシャクれるという意味で、カヤックはGPS読みで1.2km/hで流されている。ポイントはあっという間に通過するのだ。
前日キンメが釣れたという話があったので、そのポイントが流れるように調整する。
水深260m。ここは以前スモールボートの方たちが餌でアカムツを狙っていたポイントで、魚探をかけると20mほど山状に盛り上がっている。どうやらこの斜面に魚がついてるようだ。
これからの時期、必ず狙うポイントになってくるだろう。
そんなことを考えながら準備をしていると、物凄い勢いで狙ったポイントを通過した。2km/h以上で流されている。予想以上に潮が速すぎる。

繰り返す強烈なタタキ

かなり難しい釣りになってしまった。
悩みながら流し直すポイントに移動していると、急に北風が吹き始めた。2m/sとかそんなものだろうか。潮は西から流れているので、ほぼ潮に対して直角に風が来ることになる。
これはシーアンカー入れたらどうなるのだろうか。流し始めの場所を大きく奥に取り、シーアンカーを入れてみたところ、0.6km/hほどで流れている。これはちょうどいい。
シーアンカーが伸びているのに、カヤックが真横に流されるという不思議な感覚だが、左舷から Xesta スローエモーション スリッピー ゼブラグローオレンジ300g を投入。
かけあがりにぶつかったジグをワンピッチで大きく真上まで持ち上げ、テンションフォールで海面まで竿先を下げた。
コンコンッと竿先が海面をノックする。アワせてみると、グーッと大きく竿が曲がった。
刹那。ガンガンと音が聞こえるかと思うほど、タタキ始める。
260m先でこんなに暴れるものなのか。
慎重に行こうかとリールをローギアに切り替えるも、ローギアは手応えが無くなってしまうため、微妙な力加減の抜き差しがしづらい。ハイギアで、常に一定のテンションを保つように巻いてくる。
がしかし、暴れる。とにかく暴れる。タタクは引くは。
アカムツだとすればかなり大きいのでは。とにかく慎重に慎重に。
だいぶ時間をかけてあげた残り20m。バタバタとこれでもかと暴れ、肝を冷やす。

きんめ。

タモに入った魚を見て驚いた。20cmほどの金目鯛だ。こんな小さな魚体であんなに引くのか。
流石に20cmは小さい。写真だけ取ってリリースしよう。
ところが、取り込もうとしているうちに、暴れたタイミングでフックが脳天に刺さり、口が開いてしまった。自動脳締めである。
刺さりがいいフックを使うのも問題だろうか。

謎の反応が続く

その後も中深海を狙うも、風がほぼなくなってしまい、爆速で流されるようになってしまった。
どうしたものかと魚探を見ると、100m付近のベイトを追っている群れが見える。青物だろうか。
150m以上巻き上げているうちに魚影は消えるだろう。諦めてそのまま中深海を続ける。
ところが、何度も何度も似たような魚影が映る。底も反応が無いため、これは狙うしかないとジグを回収すると、そこからピタッと反応が無くなった。人生そんなものである。
魚探に写った時は、もうそこに魚はいないと言い聞かせながら、シャクっていると、上のほうで濃い反応が出てきた。
ためしに水深10mあたりをマイクロジグで狙ってみると、40cmほどのサバフグが釣れる。
上はこれかと、マイクロジグを諦め、再度水中のジグを動かした。しかし反応は無い。
一度回収しようとすると、そのジグにフグが食ってくる。落とせばフグが食ってくる。
その繰り返しが嫌になり、早目に納竿とした。

金目鯛めし

小さいキンメをどうこうできるわけもなく、下処理を軽くして炊飯器に放り込み金目鯛めしを作ることにした。
冷凍庫から、以前作ったクロムツの塩麹漬けを取り出し解凍する。
寝室に向かうと、嫁は寝相で布団を蹴飛ばしたので寒かったのか、エアコンのリモコンを握りしめたまま、大の字になって寝ていた。
なんだかその姿に腹が立ってきたので、アロマオイルを鼻から流し込んでやろうかとしたところで、開いた目と目があった。

「今日はハンバーグかい。」

昨夜、結局行かなかったハングリータイガーのことを言っているようだ。

『キンメが釣れたから、鯛めし作ったから食べようよ。』

「む。。。鯛めし。。。」

何か思うところがあるのか、天井を見つめたまま手探りでスマホを探す。
スマホを握りしめ、足をバタバタと動かしている。
小さく勢いをつけ「とっ。」の声とともに起きあがった。
ペコリと頭を下げ、「おはようございます。」の声のあと、「歯を磨いている間に準備を。」と言いながら去っていってしまった。
趣味の釣りをやっている間に、嫁の趣味の睡眠をさせていることで、立場は対等にはならないのだろうか。
そんな疑問が思い浮かびながら、クロムツを焼きはじめた。

タイドグラフ

タイドグラフ。

© 2024 磁力式駆動 All Rights Reserved.
Theme by hiero