【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

思い出すぜあの土砂降りの野音な話。

ひさぶりに磯行ってきましたが、なんともやるせない感じ。どうも何某です。こんばんは。

行きつけの駐車場がいくつか閉鎖されてました。
一時閉鎖ではなくて完全に駐車場を潰したっぽい。
一箇所は、コロナ禍での釣りブームとクライミングブームで人が押し寄せて、地元の方々の生活に支障をきたしたため閉鎖だとか。
民間駐車場もあったけど、一時的なのかやめたのか。
なんにせよ駐車場が無いと釣りには行けないですね。

新兵器。

新島キンメへ向けて準備は万端

6時間以上寝た。今日の私は一味違う。
丹波哲郎ばりに検問をパスし、余裕を感じさせながら深夜の国道を走る。
深夜だというのに、ロードバイクがやたらと多い。
おそらくブルベだろう。
ブルベとは自転車に乗って、設けられたチェックポイントを通過し、時間内に完走するというものである。

「え?順位とかないの?何のために何百キロも走るの?」

「普段走ってるコースなのに、あらためて金払って走る意味あるの?」

というように、お前イカれてるなという目と、心無い言葉を投げかけられることで、下腹部をグッと強め強めに握り込まれるような感覚。鈍痛とゾクゾク感、後の高揚感を味わうための競技である。
ちなみに私は過去に200kmに参加したことがある。つまりは実体験である。

リールデビュー

いつものように船内で仮眠をとりながらポイントへ向かうわけではあるが、どうにも跳ねまくっている気がする。
や、新島沖に凪が無いのはわかってはいるのだが。
ポイントに付き準備をする。
今回は先日購入したリール、オーシャンフリークス キャプチャ60HG ナロータイプを用意した。
これまではAvet JX 6/3 MCをメインで使用していたのであるが、3回も落として巻いてをすると、ハイギアでは巻上げるのは辛く、ローギアだと楽だが回収の時間がかかりすぎるのである。
良くも悪くもMade in tha U.S.Aなのが好きなリールだが、ロングハンドルが無いのが致命的だ。新島ではちょっと厳しい。
というわけで、有識者の意見を聞きキャプチャ60HGを購入したわけだ。
1投目。着底を確認し底を切る。いつもは15mほどハイスピードで必死に巻くのであるが、キャプチャ60HGはなんとも手応えが軽い。
これは凄いな。流石に高いだけあるな。
船長から回収のアナウンスがあり従う。
クルクル巻ける。ウネリに乗る時は重くて巻き取れないのが当たり前だと思っていたが、これはそれでも余裕で巻ける。凄い。巻取り量も段違いだ。ナロースプールなので更に楽である。
これはいい買い物をした。

新しいリールに慣れず酔う

回収をしフック交換をするために、レバードラグを緩めラインを出す。ジグが重すぎて手元で作業出来ず、床に置くしかないのだ。
今回はヤリエ ジェスパ はちのじスナップ #1というのを採用した。
前回これの0番を使用している方がおり、根がかり時にスナップが伸びてジグが回収出来たと言っていたからだ。
5千円以上当たり前にするジグのロストは避けたい。
簡単に交換が終わり、さてと顔をあげたところ、隣の方たちがオマツリと格闘していた。
手伝おうかと身を乗り出すと、何やらマツっているラインがおかしい。
出どころを辿ると、あろうことか私のタックルから伸びていた。
慌てて謝りながら巻き取ろうとすると、リールにラインが絡まっている。バックラッシュだ。
何事か。

『え?えぇ?なんでバックラッシュ!?』

などとパニックになっていると、オマツリを解いたと声をかけられた。
とりあえず簡単にバックラッシュは治りそうにないため、一旦ラインを回収し、次の流しをパスすることを船長に告げる。
どうやら回転が悪いAvetと同じ扱いをしたために、ラインを引き出した際に、猛烈な勢いでスプールが回ってしまったようだ。
良くも悪くもU.S.A。国産リールの仕上げを舐めていた。
急いでバックラッシュを解こうともがいていると、内蔵が「わっー!わー!わー!」と叫びながら、上に押し寄せてきた。
雑巾のような臭いの酸辣湯麺風スープが口から飛び出し黒潮へと向かっていく。
グルグルと世界が回る。

『あぁ。。。やっちまったぁ。。。』

思わず声が出た。
ジグの接続などは、目線を外しても手元の感覚で出来るが、バックラッシュとなると話は変わる。
開始一投で船酔い。これはヤバい。
追いアネロンをしつつ、どうせ酔ってるなら今のうちにバックラッシュを治そうと、ラインを一色分カットしてノットを組み直した。

巨大キンメと格闘するも

猛烈な船酔いは続く。
雨も振ってきた。
最後に酔っ払った雨の日は、TBHの台風直撃した野音だったか。

「あっ、話題の軽石ですよー。」

最近ニュースで話題の軽石が、新島沖にまで流れてきていたようだ。
「すくってメルカリで売りましょう。」などの冗談が飛び交う中、顔を真っ青にして『バフッ。バフッ。』と老犬のような鳴き声の私。
何流し目だっただろうか。水深450mほどに着底したヒトシャクリ目でドンッと竿先が曲がった。
ゴッゴゴゴッゴンッ。っと暴れる暴れる。
隣の方も釣れてるらしく、すでに回収に入っていた。
しかし、この水深かつ、決して緩くはない潮でここまで明確に暴れるだろうか。
もしかすると、相当デカイんじゃないだろうか。
気づくと船酔いなど忘れて、笑顔で周りと会話していた。
先に隣の方のキンメがあがってきた。
デカイ。3kgあるのではないか。
実際は、港での計量した結果2.5kgだったらしいが、相当大きく見えた。
絶対私のも大きいはずだ。なんせこの手応えだ。かつてない。
残り100m。いつもここからバレるのだ。慎重に慎重に。
残り50m切ったあたりでフッと軽くなってしまった。

『あっ!』

「え?バレました?」

回収したジグを見ると「はちのじフック」が伸ばされていた。
前回は#0で1kg程度のキンメが余裕だったと聞いたが、やっぱり巨大キンメとなると、「はちのじフック」では耐えれないのか。
再び船酔いがぶり返してきた。

ジグのロストと慣れないリール

900gのジグを2個ロストし、1000gも1個ロストした。
わかっているが着底に反応できないのだ。
そんな中、小さいがなんとか一匹を釣り上げる。や、実際は回収したらついていたであるが。

なんとか一匹。

なんとか一匹とホッとすると、少し船酔いが和らいだ。
ディープライナー スパイナロー 1000gを落とし、丁寧に底を切る。よし、行けそうだ。
1時間半ほど。ここからやるしかない。
ロッドを持ち上げるとドンッとした手応え。
これまたデカイぞ、と心躍らせながら回収する。
クルクルと回収していくと、100mを切ったあたりでバタバタと暴れた手応えのあと、軽くなった。
残念と思いながら回収すると、フックが1本抜けている。
根がかり時に抜けるように作ったアシストフックのせいか。
気を取り直して次の流し。
またしてもデカイ手応え。今度は慎重に慎重に。
しかし、またしても100mを切ったあたりで、フック自体が抜けてしまい、バレてしまった。
タモを持ちながら見守っていた同船者も残念がる。
次こそはと気合を入れるも、船長から終了のアナウンス。
港までの帰りに、何がまずかったのかと振り返る。
おそらく、ウネリへの対応ではないか。
Avetの時はクルクルと巻いていたが、所詮ローギアの巻取り量なので問題にならなかったが、キャプチャ60HGの場合、同じようにクルクルと巻けるが、巻取り量が段違いなので2kg越えなどになると、負荷が想像以上なのだろう。
アシストフックは根がかり対策で、ある程度の負荷でフックが抜けるように作っている。2m以上のウネリと、巨大キンメの負荷にアシストフックが耐えられなかったのだ。そうに違いない。
普通に抜けないアシストフックにするか。巻けるからとゴリ巻きせず、ウネリに乗ったら緩めるなど回収を丁寧にするか。
港に着いての雑談で、この話をしたところ、一定の力で巻き上げる電動リールでバラすのと同じ状況だろうということだった。
リールの性能が格段にあがってしまったのに、使い手が対応出来なかったためにバラしてしまったのだ。
なるほど。なかなか難しいものである。

嫁に慰められる

帰宅し道具を片付けていると、出かけていた嫁がホロ酔いで帰ってきた。
船酔いで釣りにならなかったのを伝えると、「無事がなによりよぅ。」と謎のフローで絡んでくる。
どうしたのかと不思議がっていると、「ただ、マイク握りたくてー。」とダミ声で叫びながら家に入っていった。

『なぜ、Zeebraなんだ。。。』

や、彼女なりの慰めなのだろう。
ソファでゴロゴロ転がり、「ただ、マイク握りたくてー。」とダミ声でループする嫁を見ながら、『心配するな、俺がいるぜ。諦めた奴らの分も走るぜ。』と誓うのであった。

タックル

〜900g

900g〜

タイドグラフ

タイドグラフ。

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