今年は暖冬らしいですね。どうも何某です。
魚が入ってきてない相模湾が暖冬の影響で、どう転がるか気になるところです。
青物の話を聞かない
今年の相模湾はどうにも調子が悪い。
何を狙うのが正解なのかさっぱりわからない。
市場の情報を見ても青物が少ない気がする。
釣宿では落とし込みが始まって、大きなブリの写真が貼られていた。そうかブリは釣れてるのか。
中深海用に買った一式で狙える。ラインが細いが、1000m以上巻いてるので、根気よくやれば問題ないだろう。おまつりの心配が無いのがカヤックのいいところだ。
週末はブリと中深海、それと嫁の要望でカワハギと決まった。
離岸
夜明け前にホームサーフに行ってみると、SUPフィッシングの方々が10人以上いる。大会でも開くのだろうか。今日は1km以上沖でやるつもりなので、ポイントが被ることは無いだろう。
太陽が出るか出ないか。波打ち際でカヤックの準備をしていると、高級一眼レフを持った御隠居が話しかけてきた。
何を狙うのかと言う問いに、今日はブリとアカムツですと答えると、先程の方はイカを狙うようですよとの答え。なるほど、イカという手もあったか。
軽く会話をし、離岸タイミングをうかがっていると、
「私は日の出を撮りに来ましてね。」
と、絶好の離岸タイミングで御隠居。
『あぁそうなんですね。』と軽く返答をすると、何故か待ってましたとスイッチが入り、撮りためた太陽の写真を見せてきた。
御隠居。良い写真だが私はこれから釣りなのだ。このサーフの離岸は難しく、命のやり取りも覚悟しなければいけない。お願いだから集中させてほしい。
やっと向こうに行ったなと思うと、
「あちらの方鎌倉から来たらしいんですが、良い写真なんで是非見てください!」
と50mほど先に見える人影を連れてくる。増える御隠居。
私も写真は好きだが、今はその時では無い。困った。
30分ほど写真を見せつけられた後、2人が話し始めたところを見計らって、逃げるように離岸。波を1発被る。最悪だ。
潮が動かない
すっかり日が昇ってしまった。1kmほど沖に向かい魚探をかけてみる。初めてのポイントなので魚探のGPSマップに等深線が入っていない。70〜150mくらいを中心にカヤックを漕いで回り等深線を刻んでいく。Garmin Striker Plus 7SVは素晴らしい。
しかし、全く魚探に反応が無いのが気になる。少なくともアカカマスが入っているという情報を得てはいるのだが。
最悪アカカマスで落とし込みでもと、一応ジギングロッドには準備をしているが出番は無さそうだ。
とりあえず、ジグを70mから落としてみる。ちょうど潮止まりのタイミングなのか綺麗に真下に落ちていく。
おかしいな。そろそろ下げ潮になるはずだが。ベタ凪でピタっとカヤックは静止している。これは困った。
1時間ほど場所を変えて落としてみるも何の反応も無く撃沈。
新戦力投入
一目惚れしたジグがある。今回から中深海を本格的に始めるにあたって通販でそれらを購入。
このRealsから発売されているジグは形が面白く、こんなので釣れたら楽しいだろうなと思わせるジグだ。
御隠居のイカの話を思い出し、Spec-ZERO 180g ブラッドレッドスポットグローを投入する。
潮が動き始めた。
これまでの反省を踏まえて、ロッドキーパーの艤装を追加。操船スキルの低さは金で解決する。これが大人のやり方だ。
安定してロッドが固定されるので、ジグを真下に落とすのが相当楽になった。
しかしジグには反応が無い。そこで、今度はP.J.RIDE 180g ブラックハーフグロー・フルシルバーに交換。いくつか買ったので早く試したい。
着底後、砂に埋まっているので一度5mほど上げる。それからサミングをしながら落とし再び着底。1/6で緩めにシャクった後、テンションフォール。1回転したら竿先を大きくあげ、ポーズ後フリーフォール。そして繰り返し。いろいろ見たパターンを組み合わせてやってみる。
どうも意図した通りに動いているのか怪しい。なんか重くなった気がする。いわゆるエビになってしまったか。面倒だが一度あげることにする。
やはり200mからあげてくるのはしんどい。電動が欲しい。重い。
ジグを回収しようと手を伸ばすとリーダーの先に何かいる。ゴミでも掛けてしまったかと思ったが、よく見るとアカムツ。
『えっ!?なんでっ!?』
思わず叫んでしまうが周りには誰もおらず答えてはくれない。
ジグが思うように動いてないなと思ったのは、アカムツが釣れていたからだったのか。しかし一体いつ。アタリの手応えも無く全く引かなかった。
口と尾に4本のフックがガッチリかかっている。これは逃げられない。
釣った感じは無かったが、とりあえずメタルウィッチ クエスト MTSC-634SFとオシアジガー 2000NRHGに入魂も完了した。このサイズのアカムツを、あと20匹も釣れば、回収出来る計算だ。意外と年内で達成出来るのではないだろうか。
再度ジグを落とし、その間に神経締めの準備をしバケツで血抜きをする。ロッドキーパーがいい仕事をしている。
お茶を飲みながら着底。再度同じアクションで誘ってみる。
海底から3mほどで大きく竿先をあげた後、同じ分竿先を下げフリーフォールさせ停止。すると竿先だけがクンクンと2回曲がる。
何か触ったか。というかまさか今のがアタリなのだろうか。竿先を凝視するが特に変化は無い。ゆっくり竿先をあげてみるとジグとは違った重みがある。
釣れている。急いで巻いても疲れて休んでしまい、余計時間がかかるだけだと学習したので、ゆっくりゆっくり巻いてくる。途中竿先に聞いてみるが、特に変化はない。深海魚はこういうものなのだろうか。引きを楽しむ釣りではないようだ。
巻きながら何気なくカヤックを見るとテカテカと輝いている。どうやら油っぽい。何の油だろう。ペンチに塗った5-56だろうか。それにしてもこんな広範囲に油がつくわけがない。
バケツの中のアカムツを神経締めしてクーラーに移さないとなと思い見てみると、かなりの量の油が浮いている。カヤック中の油の正体はアカムツの尾から出た脂だった。
こんなに脂が乗っているのか。とんでも無い量だ。流石高級魚。食すのが楽しみだ。
せっかくだから今からあがるアカムツは馴染みの飲み屋にでも持っていこう。
タモを用意し取り込んでみると、何かアカムツとは違う魚。しかもヌメリが凄い。なんだこれ。ぺぺか。
センターコンソールがヌルヌルになっている。写真を撮ろうとするとトゥルンと滑る。その光景に鶯谷の改札がフラッシュバックしたのは何故だろうか。
初めて見るので調べてみると、シロムツという魚らしい。紅白揃ったということか。
再び潮止まり
カヤックがローションまみれになったので、スポンジで掃除する。水出し用に買った100均のスポンジが大活躍だ。
ある程度綺麗になったので再開しようとすると、全くカヤックが流されていない。潮が動いたのは一瞬だったか。
しょうがないのでカワハギを狙いに戻る。
先日組み上げたアンカーシステムを投入する。
ロープを伸ばしながらポイントまで漕いでいく。
30分ほどやってみるがキタマクラしか釣れない。魚影はあるのだが。
アンカーロープが張る感じがある。潮が動いたのか。するとアタリ連発する。うまくあわせれない。やはり専用ロッドじゃないときついのだろうか。
5分ほどで再び潮が止まり、アタリが遠のいた。これは今日はもう無理だなと判断し納竿とした。