中深海用のフックを作らなくては。どうも何某です。こんにちは。
最近アシストフック関連の話をよく質問されるので、そのうちレシピをまとめてみようかと。
ちょ待てよ
『鈴木杏樹の運転する車でホテル行ったのかよ!!』
ラジオから飛び出てきた情報に、理性を忘れて声をあげてしまう。
ミュージックフェアの運転でホテル。宝くじ当てるより難しいのでは。
嫁は、こいつ鈴木杏樹で性的興奮を感じてるんじゃねーかと、引き気味で見てきている。
確かに、恥ずかしい話ではあるが、小生のあすなろは若者のすべてになっていた。
『同じリトルトゥースとして応援せざるを得ないね。』
「そうなの?」と疑問視してくる嫁。
杏樹と私は同じラジオを聴いている。
『つまりは、俺が杏樹を抱いたと言っても過言じゃないんだよ。』
こういう時は何を言っても無駄だな、というのを嫁は知っている。
私が飽きるまで、放置というプレイに興じるようだ。
しばらく無視された私は、ついには寂しくなり、負けを認め、
『街にボニーピンクに似てる人を探しに行こうぜ。』
と嫁に声をかけてしまうのであった。
今日は青物リベンジ
『あのボニー。本人だったんじゃねーかな。』などと思いながらホームサーフへ向かう。
いつもの方々に挨拶をする。今日は深場から皆始めるとのこと。
私はいつもの場所ではなく、大きく移動して青物を狙う予定だ。
夜明け後に、サクッと離岸し、私だけ岸と平行に移動。1kmほど行った先で沖に向かう潮に乗る予定だ。
途中に魚探に反応がある。急ブレーキをし、少し戻る。
真鯛だろうかと、水深30mへ向けてゼスタ スローエモーション フラップ ゼブラケイムラブルー120gを落とし、1/8ピッチで細かく誘うと、ゴツンと狙い通り食ってきた。
軽い手応えなのでゴリ巻きしてくると、手頃なサイズのホウボウ。
大好物である。帰宅後の酒が楽しみだ。
エア抜きは難しい
予定の場所へ行こうとすると、どうやら刺し網っぽいのが入っているようだ。
しょうがないので、網から離れ沖に出る潮に乗って釣ることにする。
70mくらいから徐々に深くなっていくため、ディープライナー スパイファイブ ブルータンジェリンイワシスモーク180gに変える。
反応は悪くない。バラけてはいるが、群れは入ってきているようだ。
底から20m付近を、細かく刻みながらしつこく狙う。
水深150m付近の底から5mほどで軽いアタリ。
引きは悪くないが、おそらく小さいアラだなと巻いてくる。
予想通りコアラがあがってきた。
美味しいサイズのアラを最近見なくなってきたので、熟成しても味が変わらなそうなサイズはリリース方針に最近決めた。
となればエア抜きだが、復活しないところを見るとどうやら失敗してしまったらしい。
無理に押しこんだのが駄目だったのだろうか。なかなか上手くいかないものである。
申し訳ないと思いながら、せめてものと丁寧に神経締めをし、美味しくいただくことにする。
反応が無くなったので
魚探に何も映らなくなったので、全層で使えるジグにでもしてみようと ボーズレス TG太閤ヒデヨシ ピンクゼブラ200gに交換する。
タダ巻きでもよし、シャクってもよし、フォールもよし、なんなら放置していても釣れるという万能なジグではあるのだが、あまり使うことが無い。
中深海エリアまで差し掛かったあたりで、周りの方々から釣果を聞かれる。
私の『ホウボウ』という釣果に、「中深海にもホウボウっているんですね!」と皆驚いているようだ。
や、浅場で釣ったんですよと話をしたところ、「浅場をやるなんて、気でも違えたんですか?」というようなことを全員から言われる。
そういう風に見られているのか。
この人達の目には、私が松方弘樹、嫁が岡本夏生くらいに見えてるのではないだろうか。
嫁にハイレグ水着を着てもらうにはどうすればいいのだろう、などと考えながら、水深110mくらいへ戻り底を1/8ピッチでネチネチと攻める。
アマダイでも釣れないだろうかと思いつつも、魚探に反応あったら即巻き上げて中層も狙うつもりだ。
底から3mもないくらいで、ゴゴンっと竿先が暴れた。
アワセるとかなり首を振る感じだ。
定期的に叩いてくる。これはアマダイでは。しかもかなり大きい。
残り10mほどでもタタキが止まらない。これは間違いない。アマダイだ。
まさかのウッカリカサゴ。そして大きい。
帰宅後計測すると、1.3kgもあった。
腹に卵がパンパンに入っているように見える。相当これは美味しいぞ。
ウッカリ毒魚にやられる
ジグをシャクっていると、右手の親指がジンジンと痛みを訴えてきた。
何事だろうかと見ると、指から軽く血が出ている。
ウッカリカサゴのヒレが刺さったのだろうか。
我が家にある図鑑には、ウッカリカサゴにも毒があると書いてあった。この痛みは、その毒のものだろうか。
ものの数分で、ハンドルを握るのも厳しくなってくるほどの痛みが襲ってきた。
腫れがあるわけではないが、とんでもなく痛い。
これはヤバいなと急いで納竿。着岸の準備をする。
パドリングもしたくないほど痛い。海況は穏やかなので、無理はせず戻る。
無事着岸し、少しの休憩の後片付けを開始し帰宅した。
やっぱりウッカリ
帰宅後、嫁にバレると無駄に心配するので、起こさないように静かに休憩する。
2時間ほどで、だいぶ痛みが無くなってきた。意外と時間がかかるものである。
魚を下処理するために、ニッパでウッカリカサゴとアラの棘を切っていく。
切った棘を安全な状態で捨て、まな板を持った刹那、右手人差し指に軽い痛みが走った。
見るとウッカリカサゴの棘が軽く刺さっていた。
確認を怠ったという反省と、本当にあの痛みはウッカリカサゴのせいだったのか、というのがあり、ソファに座って様子を見ることにした。
数分でジワジワと違和感が出てくる。
さらに数分後にジリジリとした痛みが広がってきた。
やはりウッカリの毒だったのだと、急いでポイズンリムーバーを使い血を吸い出す。
圧迫し血が止まるまでの数分で痛みは消え去った。ポイズンリムーバーは偉大だ。
嫁にこの話をすると慌てふためいていたが、古来より伝わる毒手の話を私がしはじめると、「ふざけている場合ではない!」と、嫁は怒り始めた。
「家の台所で、毒にやられて死んだなんて洒落にならないんだからね!」
とまくし立てる嫁に、『それってヘブンズキッチンとかけてるの。』と聞いてみたかったが、あまりに怒っているのでやめておくことにし、毒狼拳蛾蛇虫はカッコよかったなあと幼少期の思い出に逃げるのだった。