台風だ。どうも何某です。こんにちは。
ちょうど遠征から帰って来たんですが、ギリ飛行機飛びました。
カンパチを釣りたい
奄美大島にカンパチジギングしに来ませんかという誘い。
「もちろん行きますよ」と返事をし、航空券の手配をしようと調べる。
がしかし、あろうことか往復で13万円ほどかかってしまう。しかも、沖縄か鹿児島経由になってしまうらしい。
せっかくだが断って御蔵島に行こう。それなら気楽に3回は行ける。
という話をしようとしたところ、そういえば成田という手があったな、と思い出し、再度検索をした。
すると、LCCで成田から奄美の直行便があり、往復で2万円ちょっとだという。
気がつくと私は航空券を購入し、ホテルの手配まで終わっていた。
ポクポクしながら妻に会うと、「おや。なんか良いことでもあったのかい。」と、すぐわかったようだ。顔に出ている。
「いや、奄美大島に安く行けるんだよ」
「何しに?」
眉間にシワが寄る妻。
「カンパチ釣りにでしょうが。変なこと言うなよ」
「聞いてないけど」
「だと思います」
初めて奄美に行くと聞いた妻の、「うぉー!何だその返しはぁー!何だその返しぃいいい!」と叫びながら地団駄を踏む妻を眺める。
愉快な妻で飽きない。
LCCの罠
最近周りでは宅配ブームが起きている。
釣り道具をまとめて遠征先のホテルに送ってしまうらしい。
確かに凄い楽なので、使わない手はない。
今回の遠征は私しかいないので負担が多いのだが、LCCは何かと追加料金を取られるので、送って楽したほうがいいという判断をした。
釣り竿梱包用のダンボールをヤマト運輸に頂戴しに行ったところ、「170cm以上は送れなくなったんですよ」との話。
「え!?無くなったんですか?じゃ、スキーとかも送れないんです?」
「スキーは送れます」
「え!?じゃ釣り竿は?」
「170cm以上はごめんなさい」
何が違うのか。折れやすいとかなのだろうか。
今回の遠征にスピニングのワンピースジギングロッドを持っていくことにしているが、これが188cmである。170cmには当然納まらない。
とにかくしょうがないと一旦帰宅し、LCCのサイトを覗く。
3辺の和が203cmまでという記載。まぁ追加料金もやむなしかと思っていると、どうやら203cmを越えた荷物は預けることすら出来ないらしい。
ロッドケースに入れないという選択肢はあるが、そんなもの折ってくださいと差し出してるようなものである。
ほとほと困ってしまった。
荷物を送る
長物もいける業者があるということで、荷物を持ち込む。
「釣り竿と荷物で2個ですね。送り先は奄美ですね。って、えッ!?」
対応していた事務員が急に大声をあげる。
その声を聞いた他の事務員が後ろから覗きに来たが、同じように「うぉ!!」っと声をあげていた。
何事かと思っていると、恐る恐る口を開いた。
「あの。。。奄美に私達のルートが無くてですね、つまり、中継料金というのがかかってしまうんですよね。。。」
「はぁ。それって、追加でお金かかるみたいな話ですか?」
頷きながら、さらに申し訳無さそうな顔をする事務員。
「えーと。。。料金がですね。。。釣り竿だけで1万6千円です。。。」
「釣り竿だけで!?」
「はい。。。総額2万円超えます」
「ちょっと考えさせてください」と車に一旦戻り、調べてみることに。
別のLCCならば280cmまでいけるらしい。これなら大丈夫だ。
往復料金は、鹿児島経由で5万円弱。
ドカットの重さは18kgほど。おそらく往復で数千円くらいは超過料金がかかるので、結局は5万円強だろうか。
差額は1万円ほど余計に払ってる状態になるが、乗り換えと荷物運ぶ手間に1万円払ったと思えば安いものか。ロッドケースと20kg近いドカット持ってあるくのは相当しんどい。
何より直行便というのが楽でいい。
営業所に戻り、お金を支払った。果たして私の笑顔は引きつっていただろうか。
無心でシャクる
まさか機内持ち込みの荷物は全部で7kgまでとは思わなかった。ちゃんと調べておけば追加料金かからなかったのに。
LCCのチェックインでやたらと揉めてる人達が多かったが、私みたいにうっかりしている人が多いのだろう。
次回から気をつけねば。
船に乗り込み船長に挨拶する。
湾内で手頃なカンパチを釣ってから外洋で大物狙いとの事。気合いが入る。
港を出てすぐのポイントで落としての合図。
「70mからやりましょう」
意外と深いな。
Xesta スローエモーションフレア スリム ケイムラシルバー 250gを落としテンポよくシャクる。
しかい、これは、潮が動いていない。全く動いていない。
「もう少しで潮止まりなので下げ始まるまで厳しいかも」という船長の言葉に一瞬手が止まるが、ジグを動かさないことには釣れない。
無心でシャクる。無心でシャクるのだ。
とりあえずは釣る
「反応はあるんだけどなあ。口使ってくれないねえ」
魚探を眺めながら船長が嘆く。
我慢の時間だ。
などと思った刹那。ジグの周りをヌルんとした感触の後にコンコンとジグが叩かれた。
何かが触った。
手を止めて1/4ピッチで細かく誘うと、コツンというアタリ。
「きましたー」
私の声に注目が集まる。
がしかし、どうにも引かない。「これは。。。サバかも。。。」との声に、「いや、カンパチだな。でも小さいぞ」とタモを持った船長が返す。
ハリのあるロッドではあるため、全く曲がらない。
9kgにドラグを設定したステラのハンドルは軽快にクルクルと回るのだ。
「抜きあげて」の声でわかる通り、1kgほどの個体だろうか。
「このあたりのカンパチって個体差激しいから、このサイズでもめちゃくちゃ脂のってたりもするよ」
なるほど。ではではとキープする事に。
根魚祭り
とりあえず坊主を逃れた私は、外洋に移動のタイミングで色々と試す事に。
ジグを色々変えてみる。
がしかし、全く反応が無い。
原因はわかっている。潮が流れないのだ。
その証拠に、一時、船内がオオモンハタなど根魚が入れ食いになった。
「これ釣れる時はカンパチ厳しいんだよね」
船長のため息混じりの声が響く。
その後、オオモンハタラッシュの後はピッタリと止まってしまう。
後はもう地獄の時間。
休みなくシャクる。
水深200mに400gのジグをスピニングでシャクる。こんな楽にシャくれるのがおかしい。そのくらい潮が流れてない。
「こんな日滅多にない。確率で言えばモンスター釣れる日の方が多いよ。ここまでアタリ無いのは初めてだ」
なんてレアな日を引いてしまったのだ。
無念だが送る
結局ショウゴ1匹で終わる。
ここまで来て無念だ。
それを察したのか、船中のショウゴ、オオモンハタが集まってきた。
送料の方が高いなぁと思い、船長に「持って帰りませんか?」と声をかけると、家に沢山あるからと断られてしまった。
それならと受け取って、道具と一緒に送ってしまう。
4日ほどかかるので冷凍の方がいいよと、宅配業者の事務員さんに勧められた。
「うちはそのまま冷凍しておいて、解凍してから捌いて食べるのよ。刺身も大丈夫よ」
とのこと。エラや腹も何も取らないのだという。
じゃそれでやってみるかと冷凍で発送。
釣り道具の配送料はというと、なぜか1万円ちょっと。
「あの、行きはもっと料金かかったんですが」
「保険とか入ります?」
「いや、なんかラップで巻いたりしてたようですけど、保険とかは特には入って無いです」
「じゃ、この値段です」
行きの中継料金とはなんだったのだろうか。
謎に安いので少し怖いが、ハードケースに入ってるのでまぁ大丈夫だろう
荷物を考える
色々振り返るが、一番は厳選して持ってきた30本ほどのジグの半分も使わないのだなということだ。
確かに毎回利用するジグは何本かしかない。
不安がってあれだこれだと持っていってはみたものの、使う暇がないのだ。
ロッドだって結局ほとんど使ったのはスピニングだけである。
今回はたまたま潮が緩かったのでスピニングの出番があったが、本来であれば4番のベイト1本あれば足りるのだ。
ジギングではないが、近々また遠征がある。
もっと厳選して荷物を軽くしないとなぁと思った。
タックル
ジギング(ベイト)
#3
- ロッド: ゼスタ スローエモーション ショートピッチジャーク B5103
- リール: シマノ 17 オシアジガー2000NRHG
- ライン: クレハ シーガー グランドマックスPE X8 4号 400m
- リーダー: VARIVAS ショックリーダー フロロカーボン 30m 22号 80lb
#4
- ロッド: ゼスタ スローエモーション ショートピッチジャーク B5104
- リール: オーシャンフリークス キャプチャ60HG ナロータイプ
- ライン: クレハ シーガー グランドマックスPE X8 4号 400m
- リーダー: VARIVAS ショックリーダー フロロカーボン 30m 22号 80lb
ジギング(スピニング)
~250g
- ロッド: ゼスタ パワーピッチジャーク スピンパワーピッチスタイル S62-PPJ
- リール: シマノ ステラ SW 8000HG
- ライン: クレハ シーガー グランドマックスPE X8 4号 300m
- リーダー: YGKよつあみ エックスブレイドFC アブソーバー スリム&ストロング 30M 20号 77Lb