としまえんでフライフィッシングをしてみた話。

雪の準備をしてない地域に雪が降ると大変。どうも何某です。

雪降る予報がずっと出ていたのに、ノーマルタイヤで出かけて立ち往生していた人はどういうつもりだったんだろうか。

ちょっと大きめの虹

冬の野外プールは凍らない

上京して初めての冬。家の周辺を散歩しているとプールでフライロッドを振っている人が見えた。何事だろうかと覗いてみると、シーズンオフの野外プールは釣り堀として運営しているらしい。
『関東のプールは凍らないんだ。。。』
冬が釣り堀になるということよりも、こちらの衝撃が強かったのを覚えている。
その後、有名なとしまえんでも冬期は管釣りになることを知り、さらには練馬サーモン、イトウが釣れるという話を聞きいつかは行ってみたいと思っていた。
行こうと思えばいつでもいける状態ではあるが、なかなか行くのが難しい。何故と聞かれても、なんだか面倒くさい。くらいしか思いつかない。
そんなのが10数年続いたが、どうにもフライがしたくなり、友人と嫁と行くことになった。
正直大物釣りなどどうでもよく、最近ミッジほどだが、釣りに興味を持った嫁がフライをやってるところを見たいのほうが強い。
さすがに渓流に同伴は厳しいだろうが、管釣りなら楽しくやってくれるのではと。

としまえんへ

前夜の赤羽が牙を剥く。酷い二日酔いの二人が豊島園へ到着。
友人と合流後、受付へ。どうやら遊園地とは別の入り口らしい。
嫁が飽きるのではという懸念があったが、6時間券を友人の勧めで購入。女性は多少安くなるようだ。
6時間券だと20匹持ち帰れるらしいと友人は意気込む。晩酌の肴にしばらく困らないなと。
友人は一目散にミシガンエリアに向かう。
ミシガンエリアに練馬サーモンは数多くいるようだが、私のタックルと技術では、ポイントのプールの奥まで届かないだろう。
友人はルアーなのでそのままそこでやるとのこと。
私達は一度全体を見て歩いた後、フライエリアに向かうことにした。

思ったより狭い

アマゾンエリアという流れるプールを見てみると、あまりに幅が狭い。そしてルアーの方々がなかなかの人数いるため斜めにキャスト出来ない様子で目の前に投げている。
手で投げたほうが楽なんじゃないかという距離だ。正直あまり面白くは無さそうだ。とはいえ管釣り。禁漁期に魚の手応えが忘れられない人が来てるのだろうから、釣れたら満足なのだろう。
ところで、フライエリアは何処だろうと歩いていると、遥か奥。一番遠い位置にテンカラ、フライ専用エリアが小さくあった。
11時頃なのに私達以外誰もいない。貸し切り状態だ。

幸先良く1匹

嫁の道具を用意する。その間に飲み物を買ってくると嫁。
フライはカレイの仕掛けで装飾する丸い玉に針を通しただけのエッグっぽいやつ。インジケータをつけて試しに投げてみる。
キャストもいらない。上げて降ろすだけなので、初めてのフライにはちょうどいいだろう。
底に着いたか着かないかくらいのタイミングでインジケータが消し込んだ。さすが管釣り。適当なフライでもこの通りである。
これは釣る楽しさよりも、釣りすぎて飽きちゃうパターンだな。などと思いながら取り込む。
キープに問題ないサイズだが、これから沢山釣れるだろうからリリースしておこう。

耐える2時間

嫁にやり方を教える。スジがいいのではないだろうか。私はキャスティングが下手なので、コレを機に二人でキャスティング教室にでも通おうかなどと妄想する。
妄想せざるを得ない。なぜなら最初の1匹以降2時間ほど何もないのだ。
いろいろ試す。とはいってもトラウトガムくらいしか巻いてない。色を変えて引き方を変えてくらいだ。
オリーブに色を変えてみるとアタリが出てきた。しかし乗らない。かなりシビアな釣りだ。
ゆっくり動きをつけて引いた後、止めたタイミングで食ってくる。手元に来るアタリではなく、ラインが少し動く程度。スッとラインが伸びるのを確認しアワせる。やっと乗った。嫁が慌ててタモを用意する。悪くないサイズだ。
とりあえず釣れるところを見せれて胸を撫で下ろす。

嫁が釣る

少し寒くなり腹も減った。売店でカップ麺を2つ購入し戻る。フライエリアまでは遠い。
遠くにいる嫁の竿が大きく弧を描く。釣れている。ただ、どうしていいかわからない様子。あたふたしながら左に右にステップを踏んでいる。
せっかくなので取り込ませたいと走った。カレーヌードルが蓋の間から漏れ手にかかる。熱い。なんてことだ、こんなことがあっていいのだろうか。
急がなければいけない、だが、急ぐことが出来ない。何も強要したくないが、君の助けが必要だ。海外ドラマよろしくな状況。手がカレー臭い。
私が走れない状況を理解した嫁は、意を決して足を大きく広げ踏ん張り、魚を抜き上げた。大きく宙を舞うニジマス。地面に叩きつけられるニジマス。手がカレー臭い。
どうやら放置していたところ、いつの間にか食っていたらしい。無我夢中だったからやり取りはよく覚えてないとのこと。
嫁にフライで釣らせるという目標も達成して、再度胸を撫で下ろした。

キープサイズの虹。

としまえんの洗礼をくらう

少し疲れたと嫁は飲み物を買いに行く。いつの間にかいたテンカラの方々2人。私は休憩がてらフライを変えようと離れたところにいた。
ルアーロッドを持った人がスッと私がいた場所に入りキャストしはじめた。
おや?ここはテンカラ、フライ専用エリアでは?と思ったが、初めて来た場所なので、時間で変わるとかあるのかもしれない。スマホで調べてみる。そういうルールは無いようだ。テンカラの人も訝しげに見ているが注意はしないようだ。トラブルは避けたい。
離れた下流側に私が入る。流石にルアーとフライがエリアが別れているのは知っているだろうし、フライをこちらが投げたら気づいて帰るだろうと思っていた。
十分距離をとって、私の目の前にフライを投げると、そこにクロスしてスプーンが飛んできた。なんだこれは。この管釣りにしては結構距を取っている。ルール守ってる側が譲歩しているのだ。
今度は私の足元にフライを落とすとまたクロスして投げてきた。あきらかにワザとやってるのである。
無益な争いは避けたい。聞こえるほどの舌打ちをし軽く睨む。その状態を把握しながら再度こちらに投げてきた。マジかこいつ。完全にケンカを売ってきている。
嫁が返ってくる前にこいつをなんとかしないといけない。私が争っているなどは一番嫌うのである。

『どういうつもり?』
「はい?」
『ここテンカラフライ専用エリアなんだけど。どういうつもり?』

すると彼は口元を歪ませて

「あぁそうだったんですか、それは知りませんでした。」

ニヤニヤしながら荷持を持って戻っていく。その顔は知っててやっている。間違いない。言われなければしてやったりというところだが、あぁ言われちゃいましたね、本日は退散退散。というところか。
ケンカ売った相手に安易に背中向けるとは。いよいよ思考を疑う。
もし私がすぐ暴力を振るうような粗暴な人だったらどうするのだろう。煽りに煽ってるのだから、後ろから真冬のプールに蹴り落とされる可能性など十分あるのだ。
可能であれば、両目頭にトレブルフックを刺して肉がちぎれるかどうかのスピードで早巻きしたいところだが、それをやるとこちらが悪いとされる。バーブレスでもだ。悩ましい。お言葉ですが大統領、私に仕事をさせてください。
せめてニッパーで指先から徐々にパーミングできなくなるくらい指を切り詰めていくくらい許して欲しい。
こういう、リスクが無いからやったもの勝ちの精神で来る奴を制裁する手段は無いのだろうか。怒りのやり場がない。

時合がくる

心が落ち着きを取り戻した頃、手元にわかるアタリが連発する。嫁もアタリが理解できてるようだ。しかし乗らない。
丁寧にやってやっと乗り3匹追加。嫁はうまく合わせられず。
しかし10分と持たずまた静かになってしまった。
そうこうしているうちに暗くなりはじめ、初としまえんは納竿となった。

練馬サーモンを狙っていた友人は小さいニジ1匹をリリースのみ。我々は7匹釣って最終的に4匹キープした。
持って帰るか嫁に聞いたところ、なんかプールにいたのは食べる気がしないという理由で友人にプレゼントすることに。

としまえんを終えて

やっぱり思い切りキャストが出来ないのと、思ったほど釣れないせいか、全体的に楽しそうにやってる感じは無い。盛り上がってるのは餌釣りのみ。適度に釣れて家族連れには最高だと思われる。
人が多いため、釣りする場所が限られるので、マナーが悪い人がいると一日台無しになりそうな感じもある。
まぁ爆釣してたとしても、今後行くことは無いだろうなと思いがら、池袋の呑み屋で仕切り直しをした。

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