【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

黒潮大蛇行で予定変更になった話。

楽しみにしていた遠征に行けなくなりました。どうも何某です。こんにちは。

毎年計画してはコロナで中止になっていたサクラマスジギングに今年こそは、と思ってたのですが。
僕がコロナになってしまうという、残念なことに。

気合が入る。

ひさぶりのキンメジギングだが

ひさぶりのキンメ。
比較的暖かそうだなと思いながら準備をする。
前回は、大寒波の影響で中止になったが、今回は大丈夫らしい。
がしかし、直前で驚く連絡がくる。

「キハダ狙うかもなので、キハダジギングの用意もしてきてください。」

慌ててシマノ オシアジガー 2000NRHGにPE4号を巻き始めた。
ジグは250〜300gあればとのこと。
急いで選別し、タックルボックスに詰め込む。

『あわわ、あわわ。』

右往左往している私を見た妻が、「どうしたの?」と声をかける。

『ショックリーダーがないの。リーダーがないのよ。』

釣具屋に行かなければならないという話を聞いた妻は、「行きましょう。あなたは明日早いのだから急がなければならない。」と急いで準備してし始めた。
化粧を終えた凛々しい横顔に、『松嶋菜々子よろしく、風を切って行くわよ。』と言ってくれと、餌をねだる雷魚のように哀願するも、ピクリと眉尻を動かすだけで終わる。
とはいえ、理解ある逞しい妻に育ったなとポクポクしていると、道中の電車内で、「この電気屋さんでダイソンの掃除機セールしてるらしいの。」と、ブックマークを見せられるのであった。

朝の挨拶はグラム数

船に乗り込み準備をする。
やはり思ったよりは寒くないようだ。
とはいえ、沖はどうかわからない。準備だけは怠らないように。
皆、大荷物だ。マグロのタックルもあるからであろう。
そこまで大きな船ではないので、何処に荷物を置くかで周りと相談しながら釣り座を作る。
1時間ほどの船中での仮眠。
ポイントに着き、「何グラムからやりますかー?」と言葉を交わす。
新島沖恒例の朝の挨拶。
潮が速いと聞いているので、1000gを選択するようだ。
私はいつも通り900gを選択した。
船長の合図でミヨシから順番にジグを落としていく。
途中潮が乱れているところが結構あるのか、ジグの落ちるスピードが時折緩む。サミングをきっちりしないとバックラッシュしそうだ。
着底。
アナウンスの水深とそこまで出てるラインが変わらないので、たるみはそれほど無いようだ。
ジグも軽々と上がってくる。横になってる手応えもある。
聞いている話と違うな。800gでも余裕なくらい緩そうな潮だ。
船中アタりもなく回収。さらにもう一流ししたが、こちらもアタリが無かった。

「道具しまって。1時間くらい移動するから。」

船長に声をかけられる。
どうやら、黒潮の大蛇行でキンメのポイントの真上に黒潮が来ているらしい。
その影響で、上潮が速く、船が流されてしまうため、船長が狙ったポイントにジグを落とせていないのだという。

キハダジギングに変更

穏やかなのに。

談笑しながら神津島沖までのクルージングを楽しむ。
到着すると、隣の船がちょうどファイト中のようだ。
船長がポイントを探しながら「30kg2本だってよ。」とアナウンス。
ジグを持つ手に力が入る。
「これ流行ってるよねー。」との声が聞こえる。
周りを見るとタナジグ あいや〜ジグ ロングを選択しているようだ。
悩みながら、周りが同じロングジグならば、少し違うのを選択しようと、Reals Spec-Zero 300g ゼブラグローシルバーを選択。
がしかし、1時間ほどシャクルも反応が無い。
魚探を見ると反応は凄いようだが。
あまりにも釣れないので、指定のタナ110〜80mの上下30mほどまで範囲を広げて探る。
ドテラ流しだが、このくらい広げればタナは間違いなくカバー出来るだろう。
ミヨシからサバが釣れたと声があがる。この海域のサバを食べてみたいと思い、より丁寧にゆっくりとしたワンピッチでシャクると、グッと重みが加わった。
聴きアワセすると、4kgに設定したドラグを鳴らして走り出す。
「おっ⁉︎マグロ⁉︎」の声がかかるも、走ったのは一瞬ですぐ止まってしまった。
プルプルとした手応えに、『これサバですね。』と宣言し、ドラグを締めた。
ゴリ巻きして寄せてくると、「カツオだよカツオ。」と後ろから船長がタモ網をさしいれた。

かつお。

ブリブリのいいカツオだ。
少し遅れて船中カツオがさらに2本追加。サバもポツポツあがってきた。
そしてここで、胴の間にキメジが上がり盛り上がる。
これは時合だ。チャンスだと気合いが入るも、ここからが続かない。

驚きの歯ごたえ

眠気が襲い皆無口になってきた。
朦朧としているので、オマツリをアタリと勘違い鬼アワセをする人が増える。
かく言う私も、『よしキタッ!あーサバだー。』と騒いだ挙句に、オマツリだったということがあり、赤面することになった。
「オマツリするとプルプルするから、サバと間違えるよね。」という言葉に救われるも、結局この後は集中力が切れる。
納竿まで寝落ちして竿を落とさないように気をつけるという、修行を続けたが、時間が来て納竿となった。
今回は神津島のほうまで行ったので、当然帰りもそれなりの時間がかかる。
さらには帰路、雪が結構降っていたため、いつもより大幅に遅くなっての帰宅となってしまった。
さっそく、カツオを刺し身とタタキにしする。
赤く充血したボッテリとした身を見た妻は、待ちきれず缶ビールを勢いよく開けた。

ものすごい食感。

『釣りたてのカツオってすごいモチモチした食感で美味いよね。』

などと言いながら、にんにく醤油で口に放り込んだ。
奥歯で挟み込むと、「シャクッ」っと、とてもカツオを食べたとは思えない音がリビングに響く。
隣からも「シャクッ」の音。
二人で顔を見合わせた。

「何これ。カツオ?これカツオ?」

脂はそこまでではないが、旨味が凄い。味は文句なしだ。
が、それ以上に歯ごたえが、まるでちょうどいいシャーベットのような。
りんごをかじったときのような音がするカツオ。
黒潮で揉まれると、ここまでしっかりとした身になるのだろうか。
魚を食ってるのだろうか。しかし味は極上のカツオ。

「何だか不思議な感覚だね。」

と、右斜め上を見ながら箸が止まらぬ妻を見て、私も慌てて自分の分のカツオを確保するのであった。

タックル

キンメジギング

〜900g

900g〜

キハダジギング

タイドグラフ

タイドグラフ。

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