【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

世界遺産で釣りをした話。

今年はキャスティングの年にしようと思います。どうも何某です。今年もよろしくお願いします。

ひさぶりの更新です。昨年は仕事が忙しすぎて、釣り行く暇もほとんどありませんでした。
去年の夏から数回しか釣りしてませんが、ゆっくり書いていこうかなと。
ひとまず、夏の思い出から。

かっこいい。

世界遺産での釣りに誘われる

「カラフトマス釣りに行きません?」

急遽そんな声がかかる。
カラフトマス。とにかく見た目がかっこいい。あれはいつか釣りたいな。とは思っていたが、まさかこんな形で声がかかるとは。
聞くと、どうやら企画していたツアーにキャンセルが出たとのこと。
概要はこうだ。
空港に集合し、知床に移動。一泊してカラフトマス釣りに行き、午後からは渓流に入ってオショロコマを釣るらしい。
さらに一泊して、翌日もカラフトマスを釣って、それから空港に行き解散。
なかなかハードだ。

「シーバスタックルとかでいいらしいですよ。」

それなら特に準備も必要ないなと、参加をOKした。
がしかし、ここから問題発生。飛行機のチケットが取れない。これは困った。どうしようかと悩んでいると、妻がやってきて「夏休みを取らないといけないの。」と。

「なるほど。じゃあ夏休みは網走だね。」

突然の旅行計画に妻は、開いた口を塞ぎもせず旅行バッグのチャックを締めたり開けたりを繰り返していた。
前日ならばチケットが取れたため、前乗りで向かうことに。

鹿とキツネをかわしながら

「1人で飛行機乗れるかしら。。。」

青ざめた顔で旅行バッグのチャックを締めたり開けたりしていた嫁を無事見送り、空港でツアーメンバーと合流。
レンタカーに荷物を積み込み出発。
意外に荷物が少ないなと聞くと、ホテルに荷物を送っているらしい。なるほど。そういう手もあったか。

「ドカットってそのまま送れるんだよ。」

なるほど。
遠征慣れしてる方達のテクニックを聞きながら車はまっすぐな道をひたすら走る。
全然着かない。1時間走っているが景色は変わらない。

「あと、2時間ちょっとかなぁ。」

2時間とは、どういうことだろうか。
空港から知床まで3時間以上かかるのだという。さすが北海道。広さを舐めていた。
霧が深くなってきた。どうやら知床半島を横断する道路らしく、半島の山を越えているようだ。

「あ、鹿だ!!」

その声に反応し、指差すほうを見ると、道路沿いに鹿が1頭どころか、5頭以上いる。さらには奥にも鹿がいる。
流石にここまで来るとスケールが違う。

「おぉ!キツネだ!!」

鹿、キツネ、鹿。。。と繰り返し獣達が道路沿いに。
凄い。民家がまったくない。これぞ自然という感じだ。

「なんだろう。通行止めだ。」

警察に停められる。

「鹿と事故でもあったかな?」

しばらくすると、警察官が「ゆっくり気をつけて走ってください。」と車を進めるように言う。
何事かとカーブを回ると、数台のパトカーと、ライフルを持ったオレンジベストの方が数名。

「うわぁ。これ絶対熊だわ。」

「OSO18ってここじゃないですよね?」

などと、急に存在感を現した熊について話し合い始める。
ツアー企画者の1人であり、ここ数年カラフトマスを釣りに通ってる方が一言。

「あ、そうそう。明日の釣りって熊出たらそこで終わりなんで。」

「えっ?」

「渡船で渡った先に熊が出たら、釣りは終わりなので熊がいないことを祈りましょう。」

漁港へ向かう

ホテルで説明された釣りの仕組みはこうだ。
まずは、複数ポイントがあるので乗船前にどこで降りるかを決める。
順番にポイントに着くので、自分のポイントに着いたら船からゴロタの浜に降りる。
サーフでの釣りになるようだ。
深夜2時にはホテルを出発するのだという。
ずいぶん早い。
眠い目をこすりながら車に乗り込み港へ向かう。なんとホテルから1時間以上かかるらしい。
「泊まってるホテルが一番近いんだよね。」と、案内人は笑った。

「あの光なんだろう。。。あ、鹿だ!キツネもいる!」

叫ぶ声に車外を覗くと、鹿がいる。
「わー、鹿ですね。可愛い。」とならないのが世界遺産の凄いところ。
野生の鹿が群れでいるのだ。
道路どころか、民家を取り囲んでいる。
その間にキツネがポツポツと見えるのだが、それでも人口よりキツネのほうが多いのではないか。

「野生動物がこれだけ居住地いるってことは、ヒグマも。。。」

誰かが発した言葉に、皆唾を飲み込んだ。

渡船に乗り込み釣り場へ

世界遺産。

漁船に乗り沖に出ると、風もなく穏やかである。
暗くて景色が見えないのが残念ではあるが。
途中のポイントで何名か降ろし、我々のポイントへ向かう。
渡船は3隻ほどあるのだが、そのうちの1隻が猛スピードで追い越して行った。
40分ほどかけて着いたポイントの先から、先程追い抜いていった船が戻ってくる。
何気無く見ていた私に、案内人が声をかける。

「あの船は先に行ってポイントに熊がいないか見てきてるんだよ。もしいたら別のポイント行くか、帰るかだね。」

皆で熊がいませんようにと祈っていると、着岸の準備にはいったようだ。
「良かったですね。一昨日ここ熊出たって言ってたからヒヤヒヤしてたんですよ。」と案内人も安堵の顔をする。
接岸し、無事皆渡り切ると、猛スピードで我々とは別の集団が走っていった。
何事かと思いながら、我々は足場の悪い浜を歩いていく。
案内人の「ここから20分ちょっと歩くんで。」の声に驚く。
とんでもない場所に来ちゃったなという思いは、道中で更に膨れ上がった。や、爆発しかけたというのが正しいか。

熊の手。

「これ。。。熊の足跡ですよね。。。でけぇ。。。」

同行者が発見した巨大な熊の足跡は、等間隔で砂浜に続いていた。
青ざめながら周囲を警戒していると、「沖の船が熊来たら教えてくれるんで心配しないでいいですよ!早く行きましょう!」と声をかけられた。
急かされながらポイントに着くと、走っていた方々はすでにキャストしている。

「あぁ、そういうことかぁ。。。」

釣り場。

初参戦組は皆、同じ言葉を発した。
ゴロタ浜沖に大きめの石があり、そこにウェーディングし渡って投げるのだが、石に乗れる人数は当然決まっている。
サーフで一列に並んで投げると思っていた我々は、場所取りに敗北したのだ。

「サーフから投げても釣れますから!さぁ、熊が出る前に釣りましょう!」

我々は、案内人の声に震えながら世界遺産を背景に準備をはじめた。

こんな日は滅多に無いらしい

沖石のポイントが取れなかったので、しかたなしにサーフから投げるが、1m間隔で並んでいるので当然のようにクロスする。
がしかし、同行者なので特に揉め事はない。楽しげに声掛けしあって平和だ。
経験者達は10mも投げていない。ほぼ足元に投げている。
そんなに近くていいのかと聞くと、「手前まで回遊してくるから。」とのこと。
疑いながらも、軽いキャストを繰り返す。
周りがバタバタと釣れ始めた。回遊が来たのだ。
ゴンッっと手応えがありアワセると、ドラグが鳴りはじめた。カラフトマスだ。
興奮しながら寄せようとするが、全く寄ってこない。どうにもスレがかりのようで、走りまくっている。
無理やり寄せようと竿を立てると、プンッと竿が弾かれ軽くなった。バラしてしまった。

「空いたからあそこ行って。」

すぐさま案内人が声をかけてきた。沖石に渡れということらしい。
一緒に渡ったあとレクチャーを受ける。

  • 足元まで回遊してくるので、見逃さず目の前を通すこと
  • ゆっくり巻いてレンジはキープ
  • 必ずアワセること

たしかに沖石の足元には群れが入っていた。
目の前を通すと、食ってくるのが見えた。すかさずアワセる。
手応えがあるもすぐバラしてしまった。
その後もバラしが続く。どうやらスレがかりが多く身切れしてるっぽいようだ。
他の方々もほとんどがスレがかりだ。

「アワセ決まらないと口にかからないんだよね。遅いからスレがかりしちゃう。」

わかってはいるが、4バラシ。こんなに私は下手だったか。なかなか技術がいる釣りのようだ。

「こんなに釣れる日はないからいい練習なっているよ。さぁ、そろそろ釣りましょう!」

わかってはいるが。。。

待望の1匹

よく見ると、うちのグループ以外はみんな餌じゃないか。しかも、結構な数釣ってるように見える。

「めちゃくちゃかけてますね。何本ですか?」

同行者に声をかけられる。恥ずかしながらまだですと答えると驚かれた。
驚異の11バラシ。すっかり自信を無くしていた。
渓流用の偏光グラスが見つからず、適当な偏光を持ってきたせいで、日が登ってから全く見えなくなったのである。
どうせ見えないのだからとサーフに戻り軽く遠投してみると、沖石の方たちが一斉に投げ出した。どうやら群れが入ってきたらしい。
ならばと丁寧に デベロップシェル7gをカウントダウンし、デットスローで巻いてみる。
ゴゴンッと手応えがあり、アワセてみるとノッた。
後ろから「あまりロッド立てないほうがバラしにくいかも。」との声がかかったので、そのとおりにしてみる。
少し走られはしたが、寄せてくることに成功。スーッと浅瀬に誘導し待望のキャッチ。

待望の一匹。

立派なオスだ。すごいかっこいい。
「やりましたねー。写真撮りましょう。」との声に答えポーズをとる。
ひとしきり盛り上がったあと、リリースすることにした。
食べようかと思ったが、接岸するカラフトマスは美味しくないとのこと。食するのであれば、夏に沖で釣るしかないとかなんとか。
興奮は冷めないまま、泳いでいくカラフトマスを見送った。

タックル

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