【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

気合入れてボート借りたら遊覧船だった話。

強風予報なので釣りに行かなかったら、いつまでたっても風吹かない。どうも何某です。こんばんは。

毎度のことながら現地行って判断しないといけないですね。

実際より遠くに映ってる。

唖然とする

「釣りをしたいからボートを借りて欲しい。」とのリクエストを受け、1ヶ月前に予約したのだ。
長々とあった自粛期間のせいか、アウトドアで三密回避というやつなのか、レンタルボートは1ヶ月前の予約開始直後に埋まる。
そのおかげでだいぶ私も焦っていたのだろう。

『おぉ、以前より船の種類が増えて予約とりやすくなってるぞ。良き良き。』

などと気楽に予約したボートを今、見上げている。
なんだこれは。空いた口が塞がらない。
寂れた観光地の遊覧船のようだ。
船自体は新しいのだが、釣り向けの船ではない。ホロに覆われた座席が4つ。外にベンチが一つ。スペースに3人も立てば埋まってしまう。とても釣りどころではない。
や、今回は4人なのだ。これでは釣りにならないではないか。
よくもまぁ出航時にスタッフは、

「ワラサ狙う?この船はイケスが無いから釣れたら大変かもよ?」

などと声をかけてきたものだ。
釣りすらままならないではないか。イケスどころの騒ぎではない。

これってなに?
何か悪いことでもしましたか?
しましたね

よくよくスペックを確認せずにWeb上の画像だけで予約してしまった私が悪いのだ。

制裁だよね

「釣りをしないで、江ノ島までクルージングして帰ろう。」という言葉が漏れた。

尋常ではなく潮が速い

以前調子が良かったポイントに着くと、船団だけでなく、多数のカヤック、SUPがいた。
こんなに船が行き交うところでよくやるな。と思いながら、SUP、カヤックを轢いてしまわないように注意深く通る。
本当かどうかは知らないが、この辺りのカヤック、SUPはよく怒られてると聞く。なんというか、まぁ、そういうことなのだろう。
朝イチで青物でもと思ったが、操船しながら釣り出来るボートではないので、カヤックなどにぶつかる可能性がある。
ということで、空いていた烏帽子岩周りの根を攻めることにした。
一人をミヨシで釣らせる。立てるスペースなどないので、座ってもらってひたすらタイラバを巻いてもらうことにした。
残り二人もタイラバから始めるらしい。
私は様子見。
落とした直後に、「潮が速くて真横に出ちゃうよ。」と叫ぶ嫁。
はて、水深20mでタングステン80gをつけたはずだが。
見に行くと確かに真横に出ていっている。がしかし、流石に80gもあればなんとか底は取れる。面倒なのでそのままやらせることにした。

グミ的な餌

なんとなくティップランをしてみる。SLJロッドは嫁のなので、キス竿でやってみた。
反応はない。
そうこうしているうちに、友人が小さなオオモンハタを釣り上げた。

オオモンハタ。

リリースはしたが、魚の姿を見れて船上が沸き立つ。
私も魚の姿を見たいと、カワハギの仕掛けに変える。スピニングのキス竿でカワハギはどうだろうか。
半年以上前の冷凍アサリは海外のグミのように硬い。これを食ってくれるのか。
40号のオモリが斜めに出ていく。これでも駄目か。
着底後、底スレスレを保っていると、ゴンゴンゴンっと勢いよくタタキ始めた。
仕掛けが勢いよく流れているので、向こうアワセになっているのだろう。
キス竿だからかかなり引く。
船縁に立てないので、状況が読めないが、仕掛けまで巻き取れば抜き上げれるはずだ。
よし、今だのタイミングで抜き上げると、あろうことか尺カワハギが一瞬顔をのぞかせた。
『デカイ!!』の叫びの後、船縁に当たった尺カワハギはフックアウトし逃げていった。
キス竿だからではなく、カワハギがデカかったから引いたのだ。強烈な引きだった。
その後、グミ化したアサリを入れるたびに、強烈なアタリがある。
がしかし、バラシ、ハリが折れるなど、尺カワハギ相手に釣り上げるのは難航した。

待望のカワハギ

なんかいるなとあげてみると、チャリコがついていた。

アサリでチャリコ。

アサリも食うのだなと思っていると、今度は嫁がスーパーライトジギングに切り替え、シーフロアコントロール タイニークランキー ゴールドグリーン 60g でエソを釣る。

えそ。

アタリが増えてきたので狭い船上もさらに活気づく。
ゴンゴンゴンっと待たしても強烈なアタリ。
今度はハリ折れないでくれよと慎重に巻き上げタモ入れ。

尺カワハギ。

キモパンの立派な尺カワハギだ。
これ一匹で4人食べるには十分だろう。
肩の荷が降りた気がした。

江ノ島クルージング

アタリが無くなってきたので、せっかくなので江ノ島でも見に行こうと移動した。
釣ろうとしたポイントに漁船が刺し網を入れた。
定置網と船団がいるので、仕方なく中途半端な砂地で釣りをする。
残り時間も少ないので、観光気分でやって帰ろう。狭い船でよくやったよ。
と思っていると、ミヨシから「なんか釣れてる!」と叫んでいる。
タイラバがフグにボロボロにされたので、XESTA Slow Bee SLJ ケイムラシルバー 40gに付け替えた直後だ。

ホロが邪魔で私からはどうなっているか見えない。
釣船で貸してるのに何で見えないのか。
「真鯛じゃないのか?」との声に慌ててタモを持ってミヨシに向かう。

ほうぼう。

巨大なホウボウ。50cmは余裕でありそうだ。このサイズはまず釣ったことがない。
無事タモ入れをし、血抜きをしている間に彼はもう一匹同じくらいのサイズを釣り上げた。SLJ恐るべし。
その後は海も荒れてきたので、少し早いが納竿とした。

タイドグラフ

タイドグラフ

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

昨日の青物祭りのせいで歳を感じた話。

よくよく考えると、足漕ぎカヤックってリカンベントと一緒ですね。どうも何某です。こんにちは。

ちょっとした用事のついでに、近場で話題の産直、お土産屋に行ったのですが、扱ってるものが他とほとんど同じですね。
観光地の商品が似ているのは、専門の業者でもいるのでしょうか。

疲れてる。

100km初めて走ったときと同じ

目を覚ますと暗闇。
どうしたというのだ。全く身体が動かない。
どうやら寝室のベッドに仰向けに寝てるようだ。
寝てる間に嫁に緊縛されたのだろうか。
キャタピラーよろしく。首から下が全く動かない。
いつの間にそんなスキルを。
芸術の秋。やるじゃないか。
全力で嫁あらため、寺島しのぶを褒めてやろうと『飲ませてください!』と声をあげる。
がしかし、実際出た声は

『あ。。。あ。。。あうあうあー。』

どうしたということだ。
全く声が出ない。まるで、ボールギャグをつけられているかのように。
おこぼしどころか、声を出すのも許されないのか。
支配するものされるもの。今日の私はどっちだ。
どんどん目が冴えてくる。
そうか、金縛りか。
初めてロードバイクで100km走った翌朝と同じだ。昨日マックスに疲れたせいだ。
トラ・トラ・トラのリズムで身体を左右に揺らす。
実際には揺れてないのだろうが、気持ちの反動を使って一気に起き上がる。
苦しさにむせながら時計を確認した。
4時。
準備するにはいい時間だ。
隣で背を向けて熟睡している嫁に、意思表示のスパンキングをしベッドを降りた。

そこそこ波が高い

昨日の青物祭りでリーダーを交換しなければいけなかった。
そのせいで、夜明けをだいぶ過ぎた、6時頃にサーフに着く。
ひさぶりに再開した方々と足漕ぎカヤックの話で盛り上がり、さぁ出ようかと波打ち際に行くと、そこそこ波がある。
SUPの方々は波に乗せてひょいと飛び乗り沖に出ていった。
カヤックはどうしようか。
慣れてないホビーアウトバックを浮かべる。
ここでプロフィッシュ45との違いを明確に意識する。
喫水が浅い。
つまり、SUPのように浮いている感じなのだ。これのおかげで横に向きにくく非常に楽である。
さらには高さもあり、持ち手もしっかりしている。
これはいけるんじゃないのか。と、試す覚悟をする。
カヤックが波で持ち上がるタイミングで、押し出し、その勢いのまま正座で飛び乗る。
プロフィッシュ45は凹凸が凄いので、これをやると痛いのだが、ホビーアウトバックは平らなので、スッと安全に乗れた。
プロフィッシュ45ならここで波を割りながら行くが、ホビーアウトバックは波に乗る感じだ。
勢いのまま波を乗り越える。素晴らしい。

危険が危ない

足漕ぎするも速度が出ない。なにか抵抗になっている。
後ろを振り返ると右後ろから波しぶきが立っている。はて、あそこに何があっただろうか。
『あっ!!』
声が出た。
昨日、洗浄後に水を抜いてドレンプラグを締めていない。
どうする。水は間違いなく入っている。沖沈が頭をよぎる。
コンソール下を覗いてみるが、海水は来ていない。1kmほど漕いでこれならば、浜まではなんとかなるかもしれない。
幸いビルジポンプも持っている。
300mほど先には知人が何人かいるのが見えた。浜に戻るより早いか。
急いで向かい、理由を話しドレンプラグを締めてもらった。
締めてもらうと抵抗はなくなり、速度は戻った。一安心である。
かならず離岸前に点検しようと誓った。

腕があがらない

中深海をやる。どうやら底に重い潮があるようだ。
底から5mほどは竿先が戻らない。抜けると軽くなり、きちんとジグが動いている感じがする。
しかし、昨日の青物祭りのせいで腕と背中がパンパンである。
シャクるのがキツイ。巻くのもキツイ。
Avet SXJ G2 6/4 MC 2-Speedをローギアにしてやってもキツイ。
浅場に行こうと20分かけて大移動。
がしかし、いつもはなかなかの釣果を出しているポイントでも、潮が今日はピタっと止まっているらしく、全く反応が無いらしい。
1時間ほど粘るが駄目。20分かけて戻る。
どうですかと声をかけるも、首を横に振られた。
とりあえずゆっくりやってみるかと、ディープライナー スパイファイブ レッドゼブラグロー 200gを落としほぼ放置し、波にアクションを委ねる。
これがよかったのか、コツンとアタリが。
ただ暴れることはなく、ひたすら重い。や、この重さは疲れのせいだろうか。
まさかサメでは。異様に重い。
いつもの倍以上の時間をかけてゆっくりあげると、食べきりサイズのユメカサゴがあがってきた。

ユメカサゴ。

処理しつつ再度落とし放置する。
するとまたしてもアタリが。今度はまあまあ叩くが、アカムツのタタキではなさそうだ。
そうなるとスミヤキか。

スミヤキ。

この時点で限界がきてしまい。納竿とすることにした。

タックル

ジギング

キャスティング

タイドグラフ

タイドグラフ。

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

足漕ぎカヤックフル活用で青物祭りな話。

週末の疲れがマックスです。どうも何某です。ライド・オン・タイム。

先日散歩してたらシュモクザメやら深海サメ、たぶんフトツノザメが打ち上がってました。

ぶちあげ。

シュモクザメは1.5mほどありました。このサイズは沖で見たらビビりますね。

アオリが釣りたい

「僕も初めて出る場所なんですが、一緒にどうですか。」

知人からプチ遠征のお誘い。
ホームサーフで出る予定だった私は、すでに晩酌をはじめていた。
聞くと現地で情報を仕入れたらしく、明日行ってみようとのことだった。
アオリイカも釣れるらしい。
嫁に話すと、「もうお酒ストップね。アオリイカ食べたい。」
時計を見る。出発までは10時間以上。
最近9時間寝ても酒気帯びで捕まったとかなんとかニュースがあった。
まだ瓶ビール1本空けるかどうかなので、ここで止めれば大丈夫だろう。
ふと思い出し山口リエを調べてみる。Wikipediaによると29歳となっていた。
そんな馬鹿な。
確かに幼い顔立ちではあったが、お世話になったのは20年以上前、私が学生だった時のはずだ。
酔っているのか。いったい今、私は何歳なのだ。
不安と怯えの顔を嫁に向けると、「寝なさい。」と促された。

危険な場所

山ロリエラに改名していたのか。どうやら別人のWikipediaを見ていたらしい。
酔いは完全に冷めている。問題ない。
現地に着き、知人達に挨拶する。
出艇場所を確認するとテトラだろういか、岩だろうか。干出岩、洗岩がところどころに見える気がする。
暗くてよくわからない状況でも、一見して、『よくこんなところから出入りするな。』という言葉が漏れるほどであった。
波も高く、熟知してなければ厳しいのではないか。ということになり、少し遠いが、過去に何度か出ている場所に移動することになった。
すでに夜明け間際ということもあり、SUP、カヤックが離岸準備をしている。
いつもの場所は階段を使うので、乗り換えたホビーアウトバックでは重すぎて降ろせない。や、降ろせたとしてもあげれないだろう。
がしかし、以前別の場所から足漕ぎを降ろしてるのを見たことがある。
準備をし離岸場所に向かって愕然とした。どこまで行ってもゴロタ場の斜面である。
こんな岩場でどうやって降ろしてるんだ。
他の場所を探すと、同じ岩場の斜面ではあるが比較的なだらかな場所があったので、カヤックを滑り降ろした。
浅いので、下から押し上げ、引き上げを繰り返せば帰りもなんとかなるだろう。

ティップランとは

どんな釣りでも釣れるまでは感覚がわからない。
毎回ここは岩場なので、複雑な波が立つ。
シャクって待って、竿先の変化がどうの言われても波の影響で竿先が暴れる。
全部あわせればいいのか、待つのがいいのか。
アオリを釣ったことが無い、経験が全く無い私は、何をどうしていいのやらだ。
さらには魚探も反応が無い。や、振動子が認識しないのだ。全く使い物にならなくなってしまったので電源を落とす。
見渡せば周りの方々もティップランをやっているらしい。
1時間ほどやってはみるが、誰も釣れてないようだ。
ティップラン船がやってきたが、2流しでも釣れないので他へ行ったようだ。
すっかり飽きてしまってジギングをはじめる。
少し沖には青物狙いの船団がいた。
船団に気をつけるのももちろんだが、カヤックから船団までの間に航路があると聞く。それも気をつけなければ。
がこちらも全く反応が無い。
せっかくここまで来たのにな。などと思っていると、知人から岬を越えると風裏になるから釣りやすいと思うよと言われる。足漕ぎならすぐじゃないかと。
なるほど。釣れないし、ちょっと行ってみようと漕ぎ出した。

海外Youtuberが突っ込むような波

結構な波もあるようだが、地磯には釣り人がちらほら見える。ヒラスズキ、もしくは青物だろうか。
横目に見ながら岬を越えようとすると、磯に向かって3mほどあるだろうか。大波が何度も何度も当たっていた。
観察すると、沖から徐々に磯に向かって波が高くなっていくようだ。
これは命がいくつあっても足りないやつだな。
手前で気をつけながら根魚を狙ってみる。反応は無い。
魚探も使えないので気持ちも乗らない。
沖を見ると、何かがボイルしている。シーバスだろうか。
期待もせず、パームス ギグギガントフック ピンクパープルを投げてみる。
表層を高速で巻いてみると、ゴボッと聞こえた後、強烈なドラグ音が響いた。
しまった、ドラグを締めるのを忘れていた。
ゆっくりとドラグを締める。カヤックなので誰に迷惑をかけるわけでもない。慌てなくてもよいのだ。
強烈な引きだ。右に左に走る。青物だろうか。
ドラグをきっちり締め、いなしながら巻いてくる。
残り5mほどでカヤックが目に入ったのだろうか。いきなり後ろ側へ走り始めた。
これはまずい。変な方向にロッドが曲がっている。折れはしないだろうが、ミラージュドライブかラダーに触ってラインが切れるかもしれない。
竿先からリールぎりぎりまでロッドを突っ込む。
そのまま、前へ滑らせると、魚に引っ張られカヤックがゆっくり向きを変えた。
正面になったのを確認し、キリキリと鳴っていたドラグをさらに締め、ストレートポンピングで頭をこちらに一度向かせてからロッドを立てた。
なんとか一度空気を吸わせようと、ポンピングで浮かせてみると、海面で大きく暴れたのはシイラ。

まひまひ。

一度空気を吸わせた後は、少しおとなしくなり、1週させた後タモに入った。
80cmほどなのでペンペンではあるが、だいぶ満足するやり取り。今日は渋いと思った私は、貴重な一匹と丁寧にクーラーボックスに閉まった。

人生で一番の引き

一度戻ると知人達はいなくなっていた。
連絡すると、釣れないとのことでポイントを探し、だいぶ移動していたらしい。航路に気をつけながら向かう。
釣果を聞くと、群れが入ってきてイナダとサバが釣れたとのこと。
こっちはチャンスがありそうだ。
漁の網があるので気をつけて距離を取る。航路もあるため、いつも以上に見張りが怠れない。
Xesta スローエモーション フレア ブルピンシャンパンゴールド 150gを海底から20mほどまで、スローピッチジャークで誘う。
水深は90mほどだと思うが、後ろでSUPの方が120mあると騒いでいた。60gのジグだということで、おそらく底が取れてないのだろう。
青物船団はだいぶ遠くに行ってしまったので、群れが入ることはもうないのではないか。と思ったところで、60gのジグを使っていた方が大鯛を釣り上げたのだという。そんなのもいるのか。
などと思っていた刹那。糸フケが出た。海底から5mほどだろうか。フォールしていかない。
すかさず巻きアワセ後に、2度ほど追いアワセをする。
ドンっと衝撃の直後に、根元からロッドが曲がった。
こいつはヤバいやつだ。Avet SXJ G2 6/4 MC 2-Speedのレバーを緩める。
ドラグが悲鳴をあげた。それでも追いつかない。これはいけない。
ポンピングしようにも全くロッドが持ち上がらない。ブリなのか。ブリは釣ったことがない。こんなに引くのか。
これ以上はロッドが折れる。ドラグをさらに緩めた。
参ったな。止まらないぞ。
これではいけないと、ミラージュドライブをバックに入れ、漕ぎ始める。
ラインとロッドをまっすぐにし、レバーを押しこむ。
ストレートポンピングで綱引き。
方向転換すれば一気に竿がぶち曲げられる。カヤックにロッドが当たる。そのままだと、そこから折れてしまう。ラダー操作とバックを繰り返してロッドが折れないように、必死で調整する。
残り40mを切ったあたりから、ロッドを持ち上げられるようになった。だいぶ弱ってきたのだろう。
とはいえ、まだまだ走る元気はある。
慎重に慎重に寄せてきたところで愕然とした。
海面に出てきたのは尾ヒレである。青物なのは間違いない。
再び強烈に走り始める。尾ヒレギリギリのスレがかりだったのだ。
だからなのだ。だからこんなに元気に走り回るのだ。
あんなところ簡単に身切れしそうなものだが。
再度寄せて、タモにいれる。入ったと思い安堵するやいなや、身体をひるがえしタモから出てってしまった。
アシストフックがタモに絡んでいる。フックアウトしてはいないがまた走りはじめたら、間違いなく身切れしてバラしてしまうだろう。
躊躇している暇は無い。谷地坊主よろしく。タオルを握りしめ、タオル越しにフックを寝かせるようにしながら、尾を掴み抜き上げた。

70cm 3.2kg

スレがかりだけでなく、単純にデカイ。文句なしのワラササイズ。
疲れたとうなだれている後ろで、もう一枚大鯛が釣れたと騒いでいる。なんて海だここは。

青物ラッシュ

再び流し直す。
スロピッチジャークで誘うと、下から3mほどで根元からロッドが曲がった。
ポンピングは出来る。がしかし、さっきよりも大きい手応えだ。口にかかってはいるのだろうが、間違いなくブリクラスだろう。
息を荒くしながら寄せてくる。がしかし、20mほどでバラしてしまった。
回収してフックをチェックする。問題ないっぽい。
再度落としシャクる。あまり上まであげるとイナダがかかるようなので、底を中心に誘っていく。
またしてもドンっと竿先が引き込まれた。
がしかし、5mほど巻いたところでバラシ。
再度落とし直すとすぐに食ってきた。がバラシ。
何度も何度も食ってくるがスポッと抜ける感じがある。
慌てて回収しチェックすると、スプリットリングが両方破壊され、フックが無くなっていた。
これでは釣れるわけがない。
やはり中華スプリットリングでは強度が怪しいか。ワラサ、ブリ相手では毎回交換しないといけないかもしれない。

ハイピッチでも釣る

ハイピッチでも釣りたいなと何度も流し直す。
全然反応がない。群れがいなくなったのだろうか。
ジグをスローでアタリまくっていたXesta スローエモーション フレア ブルピンシャンパンゴールド 150gにかえる。フレアはハイピッチでも余裕で使えるので良い。ついでにフックとスプリットリングも強力なのにした。
着底後、高速で巻いた後、ワンピッチ3シャクリ目。竿先がドンっと海面に刺さる。
このハイピッチの食ってきた瞬間がたまらない。
追いアワセを丁寧に入れた後、ポンピングで寄せる。もちろんなのだが、スローのロッドよりは、ロッドでのやり取りがしやすい。

58cm 2.1kg

58cmワラサまで一歩届かず。
サイズ的には今はイナワラというのだったか。いつから言うようになったのだろう。
流石にこれ以上はクーラーに入らない。何より腕がパンパンだ。納竿とした。手漕ぎだったら帰るのが嫌になっていただろう。

アオリの口

着岸は苦労しなかったが、案の定引き上げに苦労した。
周りの方たちが助けてくれなければ、数キロ移動して別な場所からあげなければいけなかったほどだ。次はもうここからカヤックを出すことは無いだろう。
ヘトヘトになりながら家に着く。
珍しく外まで迎えに来た嫁がクーラーボックスを覗き込み固まっていた。
見ると口が台形になって目を見開き固まっている。そんな顔も出来るのか。
『ワラサが釣れたんだよ。』と話すも台形のままだ。
『どうしたんだ。ブリ好きだろ。』と聞くと

「違うのよ。。。口がアオリイカの口になってるのよ。。。違うのよ。。。」

何言ってんだこいつと思いながら、そのまま見ていると、1分ほどクーラーボックスを眺めた後、両手を広げ「デケェ。。。」とつぶやき、ため息まじりにうなだれながら家に戻っていった。

片付けが終わりソファを見ると、ぐったりと横たわり天井のシミを数えている嫁がいた。

『ブリしゃぶでもしようよ。』

「ブリじゃなくてワラサじゃないか。。。アオリイカの口なんだよ。。。アオリイカの口なんだ。。。」

よほど楽しみにしていたんだな。
すぐさまティップランの動画を見はじめ、次はやってやりますよの姿勢を見せつつ、冷蔵庫の2段を占領しているあいつらを、どう処理しようか頭を悩ませた。

タックル

ジギング

キャスティング

タイドグラフ

タイドグラフ。

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