【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

本場のタイラバをしてきた話。

暖かかったり寒かったり。どうも何某です。こんにちは。

そろそろ釣れ始めてきたらしいので、カヤックを再開しようかと。

寒いけど景色は良い。

QSK

急に出張が決まったので。
全国的に、まん防が解除になることが理由だ。
ご時世的に乗り気ではないのだが、どうしても行かなければならないらしい。
行くとなればしょうがない。
日帰りではないので、休日の予定を探す。
しょうがない。釣りか。乗り気では無いが。
出張先は瀬戸内に面してるが何が盛んなのか。
調べるとタイラバとジギングが盛んらしい。
なるほど。
妻に相談してみる。

「せっかくなんだから本場のタイラバ経験してみてよ。こっちで釣れないタイラバやるよりも勉強になると思うよ。」

長年かけて釣りの素晴らしさを教え続けた、調教の成果が出ている。
正確には、妻が購入したばかりのスニーカーの履き心地を試すために、私の顔を踏みながらではあるので、どちらが調教されているのかということろではあるが。
なんにせよ、お許しはでた。
では休日の2日間はタイラバとジギングだ。
釣り船をピックアップする。

船が出るかわからない

タイラバの船に電話する。

『関東からなんですけど、大丈夫ですか?』

「関東?まん防あけてる?あっ、21日にあけんの?」

『そうですね。』

「あぁ、そう。それならよし。」

その後も繰り返し、「何処から来るのか?」「21日に本当にまん防はあけるのか?」と聞かれるので、やっぱり嫌がってるのかと思い断ろうと思ったが、最終的には早口であれよあれよと予約が決まってしまった。
受け入れてくれるならお願いしますとして、タイラバのグラム数など聞こうとすると、「今、結構渋いから、あとで詳細を連絡するのでそれ用意して。」とのこと。
タイラバは決まった。
次は翌日のジギングと思い電話するが、乗合はご時世なのか、どの船も人が集まらないらしく、予約しても出船人数に達しない可能性があるのだという。
『では、カレンダーに予約が入ってたらまた電話しますね。』として、一旦見送った。
結局は、そのカレンダーは埋まることはなかったようで、ジギングは諦めることにした。

細かい仕掛けの指定

船長から連絡が来た。
タイラバはタングステンの80〜120g。鉛なら80〜150g。
針は必ず小さいの3本。ネクタイは細めのもの。
トレーラーはメーカー指定のケイムラ。
スカートは無しが基本だという。
必ず用意してとのことだが、関東ではトレーラーの品揃えが悪く見つからない。
結局直前でAmazonに頼ることになった。
そもそも、スカートっていらないのかと驚いたが、今は無い方がいいらしい。
3本針のフックをひたすら作る。
最初は戸惑ったが、慣れればすぐだった。

飛行機での初遠征準備

まず飛行機での、遠征が初めてだ。
どうしたものかと調べると、釣り竿は裸で持っていけばいいらしい。
バズーカ。いわゆる、遠征用の大きいロッドケースを作るのはめんどくさいので、助かった。
また、羽田まで電車やバスなど乗り継いで行くのが面倒だと思ったが、駐車場代もそれほど高くないので、大荷物での移動の手間を考えると車で行った方が楽そうだ。

荷物をスタッフバッグに小分けして詰め込む。
リールなどもタオルに包んでスタッフバッグに放り込み、ドカットの隙間を埋めるようにし、タクシーなどで横に積まれてもグチャグチャにならないようにした。
ジギングが無いので気にはしてないが、一応無料枠を越えないよう重さを測った。
緻密に計算したパッキンを終え当日を迎える。

荷物を預ける

荷物一式。

180gまで扱えるタイラバロッドと、針をハジいてしまう場合を考えて、ライトジギングロッドを用意した。
荷物は衣類や食料などを入れるバッカンと、道具一式をドカットに詰めた。
悩んだ結果、ハードクーラーはやめてカミワザ フィッシュキャリーバッグ2 トートタイプを持っていく事にした。

折り畳んでバッカンに入るので荷物にならないうえ、ワラサクラスなら余裕で入るスグレモノ。
保冷力に問題はあるが、真夏では無いし板氷をいくつか入れておけば問題ないだろう。
それに、釣れ過ぎたら帰港後に宅配便で魚だけ送ればいい。
手荷物を預けようとすると、「釣り竿はケースに入れても良いでしょうか?」と、声をかけられた。
お願いしますと裸の釣り竿を手渡すと、長物用のケースに固定して入れてくれた。
釣り竿、バッカン、ドカット、キャリーカートの4点を無事預けれた。しかも無料。
手軽なものである。

レンタカーを借りる

船長から朝7時に集合と前日連絡が来た。
急いでレンタカーを借りる。調べるとホテルから港までのタクシーの往復より、レンタカー半日借りたほうが、だいぶ安いのだ。
6時過ぎに港に着く。
少し早過ぎたなと思いながら集合場所を見ると、年配の方が1人座っていた。
挨拶を交わし荷物を持って船を探し歩く。がしかし、船が無い。
ヤバイ。集合場所間違えたか。
早めに来て良かった。
あらためて調べると、どうもここであってるらしい。

『すいません。船が見当たらないのですが知ってますか?」

年配の方に声をかけると、笑顔で「あってますよ。私も乗ります。」と答えてくれた。
どうやら船は別の場所に係留されているらしく、集合時間にやってくるようだ。

御老体に鞭打つ

年配者がもう1人。2人とも常連らしい。

「この3月は過去1番釣れてないよ。」

そう話す。
渋い渋いというが、渋くてどのくらい釣るのかとの問いに「そうだな。5枚くらいかな。」と返してきた。
結構釣れるじゃないかと驚いていると、もう1人の常連が「そんなもんだなぁ。これほど釣れなかった年はないね。」と。
関東ではそうはいかないのではないか。場所が変わるとそういうものなのだなと、気合が入った。
そうこうしているうちに、船がやってくるのが見える。

「あれじゃないよ。まだ7時まで30分以上ある。いつもギリギリにしか来ないから気楽に待ってなよ。」

さすが常連。遠目でも判別出来るのだな。
そう思いコーヒーでも買うかと自販機に向かうと、後ろから「しまった!あれだぁ!今日に限ってぇ!」と叫ぶ声がした。
振り返ると、老人2人が船に向かって走っている。
息を切らしながら係留をした常連2人は、休む間もなく流れるように荷物を積み始めるのだった。

とりあえずやってみるらしい

風が気になるが、とりあえず予定のポイントに向かうらしい。
曇り空のせいか、風が出てくると異様に寒い。
準備時の予報では20℃だったので、防寒具はウルトラライトダウンだけ持ってきたのだが。どうにも、体感が10℃無い。想定以上に風が冷たいのだ。
荷物になるからと、防寒着を持ってこなかったのを後悔する。
まぁ、1時間もすれば気温が上がるだろう。
30分ほどの移動後、ポイントに着いたようだ。
アナウンスによると水深は70mほど。

「底から5mほどに浮いてるので10mくらいまでは巻いたほうが良いよ。」

船長のアナウンスを聴きながら地図アプリで底の状態を調べると、硬めの砂利らしい。
タングステン80g、ネクタイはジャッカルのフィネスストレート オレンジ、トレーラーはシマノ スカイフィッシュ ケイムラ。
潮が速い所を好む船長らしいが、80gで底取り出来るだろうか。
何度か繰り返し流していると、急にオマツリが増えてきた。
どうやら、フォール途中で流れている海藻をキャッチしてしまうと、一緒に流されてしまうらしい。
ハリが多いので、解くのに一苦労だ。

一発目は天然真鯛

底潮に一瞬乗るので、タングステン100gに交換した。
これで底取りが相当楽になった。
がしかし、船中アタリがまだない。
常連さんと渋いですねと話す。
日が昇ってはきたが、さっぱり気温が上がらない。
予報を見ると最高気温が13℃に変更なっている。なんてことだ。手が震える。
反応はあるが全くアタリが無いため、船長が焦っているようだ。
色々流し方を変えている。
こちらもアタリが無いのでネクタイをオレンジからケイムラに変えてみる事にした。
さらにはキャストしたり、早巻きしてみたりなど色々試す。
ハンドル1/4回転1秒くらいの超デッドスローを試している時に、1回転行くか行かないかでゴゴンと竿先が暴れた。
グングングンッと竿先が3回沈みこむ。マダイだ。

『おーしっ!きたーっ!』

思わず出た声に船長が走り寄ってくる。

「タイ?おっ、真鯛だな。」

慎重にやり取りし、船長が取り込んだ。

マダイ 39cm。

常連さんが「綺麗な真鯛だー。天然もんだ。」と自分の事のように喜んでくれた。
がしかし、船長の顔は苦い顔をしている。
ハリがかかった場所を見せながら、こう説明する。

「口の外にハリがかかってるだろう。これは鯛が追いきれてないって証拠だよ。つまり活性が低いんだよ。」

なるほど。
船長は強めの声でこう続ける。

「だから3本ハリなんだ。2本じゃハリがかかる確率がかなり落ちる。」

絶対3本で用意しろと言った理由がこれだったのだ。

大移動からの大格闘

常連さん達が2匹ほど追加するも後が続かない。
そこで大移動をする事になった。
1時間ほどの移動。地図アプリを開いてみると、山口県の文字。
はて、四国に釣りに来たはずだが。
「そうだね。見えてるのは全部山口だね。」と常連さんが教えてくれた。

私にはこう見えます。

『さゆ。。。』

思わぬ山口県の登場に感動し、釣りもせず写真撮る。
うさちゃんピースで敬礼をキメた後、釣りを再会。

「浮いてる反応が10mくらいに出てるね。んー、ベイトだなこれは。20mくらいまで巻いてみて。」

アナウンスを聴きながら落としていると、着底を待たずに止まった。
サバとかだろうか。
クラッチを戻してみると、ドラグが勢いよく鳴る。

『船長ー!青物でーす!』

思わず叫んだ。船長が確認し、「青物かかっちゃったから回収してー。」のアナウンス。
ドラグを締めるが、ラインは0.8号。リーダーは2号。あまり締めすぎるのも怖い。
走るのをやめたのでリールを巻こうとするが、思ったように巻けない。
竿先を持ち上げても、頭がこちらを向く感じが無い。
ロッドとリールのバランスが悪いのか。想定よりトルクが無いのか。単純に私の腕のせいなのか。
時間をかけるのも迷惑になるので、ミヨシに走り、ストレートポンピングでやり取りする。
ドラグを少し緩め、ハンドドラグでのやり取り。
残り30mを過ぎたあたりで、諦めたのか走る力が無くなってきたようだ。
一気に綱引きを繰り返し、寄せてくる。
常連さんがタモ入れしてくれた。

ワラサ 76cm 3.6kg。

「やったー!!」

私より先に常連さんが喜ぶ。
「デカイッ!やった!」とまるで自分のことのよう。
お礼を言い、船長に渡すと、手際よく絞めてくれた。

青物ラッシュ到来

何枚潮だろうかというくらい、フォールが緩む。
着底からゆっくり巻いて出たコツン、というアタリに巻き続ける。
グングングンッと竿先が入るのを見た船長が「鯛だな。」とタモを持ってやってきた。
がしかし、急に沖に向かって走り始める。

『鯛だと思ったのですが、青物っぽいですね。』

と言った刹那。フックアウトしてしまった。
「あー、残念。」と船長が戻ると、なにやら後ろが騒がしい。
仕掛けをチェックしようと高速で回収すると、途中でドンッっと竿が持っていかれた。
勢いよくラインが出る。
潮が複雑だと思っていたが、これは群れの中を通っていたんだな。

『すいませーん!青物です!』

声をかけながら見回すが、皆バタバタしている。
船長がタモを持ってやってきた。

「ハマチだな!みんなハマチ。ハマチ祭りだ!」

と言いながら取り込んだ。
すると、他の方のし掛けとオマツリしているらしく、「リーダー切るよー。」の声に、二つ返事で引き受ける。

ワラサ 64cm 2.4kg。

他の方の釣果を一休みしながら見ると、イナワラからブリまで様々釣れたようだ。
がしかし、皆声を揃えて「ハマチ」と呼んでいる。
この地方では、大きさ関係なくハマチなのだろうか。

遠征先から宅配便で魚を送る

6時前に出船した船が帰港したのが16時過ぎ。
一日船といっても、相当な長さだ。
渋かったせいもあり、船長が頑張ったのだろう。
結果、常連の方はマダイも3枚づつほどあげたようで、中には80cmも超えるものもあった。
私のクーラーを持ってみると、おそらく氷入れて10kgは余裕である。
ちょっとこれは重すぎるな。
やはり、当初の予定通り宅配便で送ることにしよう。
ビニール袋を何重にもして、営業所に持っていく。

「なんですかこれ?え?生やん?えっ!?生やんこれっ!?」

私と同年代であろう女性2人が、ビニール袋を触っては騒いでいる。

「段ボールに入るかな。えっ!?冷たっ!生なのに冷えてるやんっ!!重たっ!!」

組み立てた段ボールに2人がかりでで入れると、綺麗に収まった。
「おぉ〜。」と2人で感動して拍手をしている。
宛名を書きながら、『こうやって持ってくる人っていないですか?』と話かけると、「冷えたナマモノ持ってくる人はいませんね。」と謎の返答。
鮮魚なんだから冷やすだろうと思ったが、特に何も返すことはしなかった。
金額も段ボール込で2,600円くらいだったので、手荷物超過分を考えると同じくらいだろうか。
運んだり管理の手間考えると相当安い。
ただ、内蔵の下処理が出来ないのが気にはなるのだが、それは持って帰るとしても同じことなのでしょうがない。

帰宅して感じる愛情

『明日の昼には届くから冷蔵庫に魚入れておいて。』

と連絡した翌日の便で帰路につく。
帰宅しドアを開けると、二階の奥にしまっていた大物用のクーラーボックスが玄関に置いてあった。

「あまりにも大きいし、重くて持ち上げれなかったので冷蔵庫に入れれなかったんだよ。」

愛の塊。

クーラーを開けると、保冷剤やらペットボトル氷やらと一緒に送った魚が入っていた。
妻の背丈ほどもあるクーラーも、総重量10kg以上ある氷も、全て二階にある。
おそらく、重い思いをして何度も何度も往復して持ってきたのだろう。
冷たいナマモノが送られてきたので、なんとかしないとと考えて考えて対応してくれたのだ。
旦那の道楽のために、ここまで一生懸命に尽くしてくれる妻の顔を見て、思わず目頭が熱くなった。
その妻は、ハムスター並みに、パンを口に頬張っていた。

『本当にありがとう。感謝の気持ち。ありがとうね。』

お土産を手渡すと、両手をあけるために、両頬にパンを押し込む嫁。本当にハムスターみたいになってしまった。
土産を手に取り開けて、「ばほへんばっ!」っと何やら叫ぶ。
『お水でも飲んだら。』の声に、缶ビールを流し込み、しばし止まる。
両頬に押し込んだパンが上手く口に戻らないらしい。
スンッスンッっと頬が動いたと思うと、缶ビールくいっと持ち上げ流し込む。
これを5、6回ほど繰り返していた。
どうやらフランスパンを噛み切るのは難しいらしい。
缶ビールでコキュンという音で喉を鳴らした後、一泊置いてこちらを見る。

「じゃこ天だっ!」

『あぁ、何、さっきじゃこ天だって言ったのね。』

「うむ。」と、うなずく妻に新しく缶ビールを手渡すと、グビグビと美味しそうに呑み始めた。

『じゃこ天、食べるかい?』

「今日はパンを食べたのでお腹いっぱいなので。」

と、私を制しながら缶ビールを飲み干した。
身体を揺らしながら、明らかにもう一本ビール飲もうかなと悩んでる妻に、『クーラーどうやって運んだの?』と聞くと、「こうやって。」と抱きかかえるマイムをしてみせた。
あんな大きなクーラーボックスを。
まるで、のだめカンタービレの紗栄子みたいじゃないか。
なんて健気なんだと感銘を受けた私は、サービスとばかりにじゃこ天を妻の口に、まるで口枷をするかのように押し込んだ。
「いらねって言ってんだろ!!」の怒声に、再び私の心は感動し、喜びの涙を流すのであった。

タックル

タイドグラフ

タイドグラフ。

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