【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

地磯で愛と悲しみのビー玉勝負の話。

あけましておめでとうございます。どうも何某です。こんにちは。

覚える必要があるのか、という疑問を抱えながらする勉強って想像以上にキツイですね。
学生時代はテストなどの結果が出るので頑張れますが、社会人になってからのこの状態は気が狂いそうになります。

ひさぶりの磯。

空きがない

深夜に家を出て、いつもの地磯に向かう理由。

「ちょっと。冷凍庫片付けてよ。」

嫁のこの一言が原因だ。
冷凍庫を覗くと、やれ魚だ、やれ氷だ、やれオキアミだ、でパンパンになっていた。

「実家からのお歳暮のお肉が入らないんですよね。」

いつも『今晩は魚にしようか。』の提案に、「今日はそんな気分ではない。」と一蹴するくせにと思いながらも、『そうですね。すいません。』と頭を下げた。
何を片付けようかと漁ると、いつ使用したのか忘れるほど前のコマセが大量に出てきた。
使いきれずにそのまま冷凍したのであろう。
オキアミの色が少し悪いがまぁいけるだろう。
そんなわけで、渋々ながらも、結局は心躍らせていたのだ。

駐車場がない

気がつくと知らぬ土地にいた。

『ん?あれ?どこだここ?』

思わず独り言が出る。
ナビを見ると、どうやら駐車場を通り過ぎていたらしい。
ひさぶりに来たからな、と思いながら道を戻る。
だいぶ戻ってしまった。
もう一度。

『お?おぉん?』

きさらぎ駅。
そんな言葉が浮かんだ。
またしても知らぬ土地についてしまった。
ゆっくり戻り気づいた。駐車場が無くなっているのだ。
それに気づかず通り過ぎていたらしい。
駐車場を生まれたてのガードレールが囲んでいる。
足元がしっかりと道路に埋まっているのが、コロナで一時閉鎖などの形ではないことを物語っていた。
空いた土地を駐車場として貸してる場所が確かあったはずと探すが、どこも「コロナ禍なので貸してない」との張り紙がしてあった。
こうなると、行くか戻るかしか選択肢はない。
迷ったあげく、一旦戻り、別なポイントに入ることにした。

やる気はないが

背負子を背負いちょっとした山道を下る。
駐車場のナンバーを見るに、だいぶ遠いところから来ているらしい。空きがあればいいが。
ルアーマンに挨拶しながら先に進むと、隙間があったのでそこに釣り座を構えた。
いつもなら低く、荒れれば波を被ることもあるこの場所は避けるのではあるが。遅れてきたのだ。しょうがない。
左手には3名ほどフカセ師。少し沖を狙っている様子。
解凍した古いコマセを投げてみると、ほどほど飛ぶようなのでそのまま使うことにした。
少し沖に投げれるように3Bの浮きを、と思ったが、どうやら手元にないようだ。記憶にはないが、過去にロストしたのだろうか。
しょうがないのでBを選択し、試しにキャストしてみる。
がしかし、足場の悪い崖。振りかぶったところ、柔らかい竿先とウキが背の崖を叩いてしまい、私の腕では飛ばすのが難しい。
しょうがなしに足元から沖に流すことにした。

餌取りの猛攻の合間に

偏光グラスを通して見ると、海中は餌取りだらけのようだ。イワシだろうか。
コマセを撒くと、真っ黒に海中が染まる。
手前に寄せた後、フワッと仕掛けを竿一本分送り込んだ。
何度か繰り返していると、餌が残るようになったので、餌取りを足元に集めるのに多少は成功したように思う。
がしかし、大量にコマセを撒いているため、想定よりだいぶ早くあがることになりそうではあるが。
周りが静かに釣りを続けるなか、ウキがスススッーっと入っていった。
すかさずアワせる。
ほどほどの引きに心が踊った。到着から30分ほどで本命ゲットだと。

アイゴ。

あがってきたのはアイゴ。
最近ではキャベツを食べさせれば、臭みが消えるなどの話題になっているようだが、磯で釣れたのは流石に食べる気がしない。
毒のある棘に気をつけてリリースした。

餌取りの猛攻がかわせない

とりあえずはボウズではないと安心はしたが、後が続かない。
日が登ってきたからか、餌取りがより広範囲に湧いているようだ。
もうコマセの残りが少ない。
手前に寄せた餌取りを散らさないように気をつけながら、できるだけ沖に仕掛けを飛ばす。
潮に上手く乗ってどんどん沖に流れる中、トンッとウキが入った。
アワせると、大きく竿が曲がった。
膝を使いながらやり取りし、今度こそ、今度こそと念じながら寄せる。

あいご。

またしてもアイゴ。
思わず叫びそうになるが、グッと我慢した。
残り少ないコマセに全てをかけるも終了。納竿となった。
片付けていると、奥にいた釣り人2人が30cmほどのグレを立て続けに釣っていた。
やっぱり沖なのかな、今から時合だったのかな、などと思いながら、帰路についた。

嫁に相談する

帰宅し、いつもの駐車場が無くなった話しを嫁にする。

「それは大変だったね。釣り場がどんどん無くなっていくね。」

爪のメンテナンスをしながらも、「そうかい。そうかい。」と相づちを入れる嫁。

『バイクだったらいける場所ありそうなんだよね。買おうかな。』

と、思いつきで相談してみると、嫁はヤスリを持つ手を止め、東国原知事よろしくの上目遣いでこちらを睨んだ。

「アタイはアンタの後ろになら乗る覚悟はあるよ。いいじゃないか。買いなよ。』

なぜ、昭和ヤンキーの一人称に。
もしや、スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説のビー玉のお京。私が相楽晴子のファンだったとバレているのか、はたまた嫉妬しているのか。
実家に隠してある、相楽晴子と小松千春のヌードが掲載されたスコラはまだあるのだろうか。
疑問は残るが、私に対して絶対的な信頼があるのだなと嬉しくなった私は、『振り落とされないように、しっかり掴まってろよ。』と気分良くシャワーを浴びにいくのだった。

タックル

タイドグラフ

タイドグラフ。

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

思い出すぜあの土砂降りの野音な話。

ひさぶりに磯行ってきましたが、なんともやるせない感じ。どうも何某です。こんばんは。

行きつけの駐車場がいくつか閉鎖されてました。
一時閉鎖ではなくて完全に駐車場を潰したっぽい。
一箇所は、コロナ禍での釣りブームとクライミングブームで人が押し寄せて、地元の方々の生活に支障をきたしたため閉鎖だとか。
民間駐車場もあったけど、一時的なのかやめたのか。
なんにせよ駐車場が無いと釣りには行けないですね。

新兵器。

新島キンメへ向けて準備は万端

6時間以上寝た。今日の私は一味違う。
丹波哲郎ばりに検問をパスし、余裕を感じさせながら深夜の国道を走る。
深夜だというのに、ロードバイクがやたらと多い。
おそらくブルベだろう。
ブルベとは自転車に乗って、設けられたチェックポイントを通過し、時間内に完走するというものである。

「え?順位とかないの?何のために何百キロも走るの?」

「普段走ってるコースなのに、あらためて金払って走る意味あるの?」

というように、お前イカれてるなという目と、心無い言葉を投げかけられることで、下腹部をグッと強め強めに握り込まれるような感覚。鈍痛とゾクゾク感、後の高揚感を味わうための競技である。
ちなみに私は過去に200kmに参加したことがある。つまりは実体験である。

リールデビュー

いつものように船内で仮眠をとりながらポイントへ向かうわけではあるが、どうにも跳ねまくっている気がする。
や、新島沖に凪が無いのはわかってはいるのだが。
ポイントに付き準備をする。
今回は先日購入したリール、オーシャンフリークス キャプチャ60HG ナロータイプを用意した。
これまではAvet JX 6/3 MCをメインで使用していたのであるが、3回も落として巻いてをすると、ハイギアでは巻上げるのは辛く、ローギアだと楽だが回収の時間がかかりすぎるのである。
良くも悪くもMade in tha U.S.Aなのが好きなリールだが、ロングハンドルが無いのが致命的だ。新島ではちょっと厳しい。
というわけで、有識者の意見を聞きキャプチャ60HGを購入したわけだ。
1投目。着底を確認し底を切る。いつもは15mほどハイスピードで必死に巻くのであるが、キャプチャ60HGはなんとも手応えが軽い。
これは凄いな。流石に高いだけあるな。
船長から回収のアナウンスがあり従う。
クルクル巻ける。ウネリに乗る時は重くて巻き取れないのが当たり前だと思っていたが、これはそれでも余裕で巻ける。凄い。巻取り量も段違いだ。ナロースプールなので更に楽である。
これはいい買い物をした。

新しいリールに慣れず酔う

回収をしフック交換をするために、レバードラグを緩めラインを出す。ジグが重すぎて手元で作業出来ず、床に置くしかないのだ。
今回はヤリエ ジェスパ はちのじスナップ #1というのを採用した。
前回これの0番を使用している方がおり、根がかり時にスナップが伸びてジグが回収出来たと言っていたからだ。
5千円以上当たり前にするジグのロストは避けたい。
簡単に交換が終わり、さてと顔をあげたところ、隣の方たちがオマツリと格闘していた。
手伝おうかと身を乗り出すと、何やらマツっているラインがおかしい。
出どころを辿ると、あろうことか私のタックルから伸びていた。
慌てて謝りながら巻き取ろうとすると、リールにラインが絡まっている。バックラッシュだ。
何事か。

『え?えぇ?なんでバックラッシュ!?』

などとパニックになっていると、オマツリを解いたと声をかけられた。
とりあえず簡単にバックラッシュは治りそうにないため、一旦ラインを回収し、次の流しをパスすることを船長に告げる。
どうやら回転が悪いAvetと同じ扱いをしたために、ラインを引き出した際に、猛烈な勢いでスプールが回ってしまったようだ。
良くも悪くもU.S.A。国産リールの仕上げを舐めていた。
急いでバックラッシュを解こうともがいていると、内蔵が「わっー!わー!わー!」と叫びながら、上に押し寄せてきた。
雑巾のような臭いの酸辣湯麺風スープが口から飛び出し黒潮へと向かっていく。
グルグルと世界が回る。

『あぁ。。。やっちまったぁ。。。』

思わず声が出た。
ジグの接続などは、目線を外しても手元の感覚で出来るが、バックラッシュとなると話は変わる。
開始一投で船酔い。これはヤバい。
追いアネロンをしつつ、どうせ酔ってるなら今のうちにバックラッシュを治そうと、ラインを一色分カットしてノットを組み直した。

巨大キンメと格闘するも

猛烈な船酔いは続く。
雨も振ってきた。
最後に酔っ払った雨の日は、TBHの台風直撃した野音だったか。

「あっ、話題の軽石ですよー。」

最近ニュースで話題の軽石が、新島沖にまで流れてきていたようだ。
「すくってメルカリで売りましょう。」などの冗談が飛び交う中、顔を真っ青にして『バフッ。バフッ。』と老犬のような鳴き声の私。
何流し目だっただろうか。水深450mほどに着底したヒトシャクリ目でドンッと竿先が曲がった。
ゴッゴゴゴッゴンッ。っと暴れる暴れる。
隣の方も釣れてるらしく、すでに回収に入っていた。
しかし、この水深かつ、決して緩くはない潮でここまで明確に暴れるだろうか。
もしかすると、相当デカイんじゃないだろうか。
気づくと船酔いなど忘れて、笑顔で周りと会話していた。
先に隣の方のキンメがあがってきた。
デカイ。3kgあるのではないか。
実際は、港での計量した結果2.5kgだったらしいが、相当大きく見えた。
絶対私のも大きいはずだ。なんせこの手応えだ。かつてない。
残り100m。いつもここからバレるのだ。慎重に慎重に。
残り50m切ったあたりでフッと軽くなってしまった。

『あっ!』

「え?バレました?」

回収したジグを見ると「はちのじフック」が伸ばされていた。
前回は#0で1kg程度のキンメが余裕だったと聞いたが、やっぱり巨大キンメとなると、「はちのじフック」では耐えれないのか。
再び船酔いがぶり返してきた。

ジグのロストと慣れないリール

900gのジグを2個ロストし、1000gも1個ロストした。
わかっているが着底に反応できないのだ。
そんな中、小さいがなんとか一匹を釣り上げる。や、実際は回収したらついていたであるが。

なんとか一匹。

なんとか一匹とホッとすると、少し船酔いが和らいだ。
ディープライナー スパイナロー 1000gを落とし、丁寧に底を切る。よし、行けそうだ。
1時間半ほど。ここからやるしかない。
ロッドを持ち上げるとドンッとした手応え。
これまたデカイぞ、と心躍らせながら回収する。
クルクルと回収していくと、100mを切ったあたりでバタバタと暴れた手応えのあと、軽くなった。
残念と思いながら回収すると、フックが1本抜けている。
根がかり時に抜けるように作ったアシストフックのせいか。
気を取り直して次の流し。
またしてもデカイ手応え。今度は慎重に慎重に。
しかし、またしても100mを切ったあたりで、フック自体が抜けてしまい、バレてしまった。
タモを持ちながら見守っていた同船者も残念がる。
次こそはと気合を入れるも、船長から終了のアナウンス。
港までの帰りに、何がまずかったのかと振り返る。
おそらく、ウネリへの対応ではないか。
Avetの時はクルクルと巻いていたが、所詮ローギアの巻取り量なので問題にならなかったが、キャプチャ60HGの場合、同じようにクルクルと巻けるが、巻取り量が段違いなので2kg越えなどになると、負荷が想像以上なのだろう。
アシストフックは根がかり対策で、ある程度の負荷でフックが抜けるように作っている。2m以上のウネリと、巨大キンメの負荷にアシストフックが耐えられなかったのだ。そうに違いない。
普通に抜けないアシストフックにするか。巻けるからとゴリ巻きせず、ウネリに乗ったら緩めるなど回収を丁寧にするか。
港に着いての雑談で、この話をしたところ、一定の力で巻き上げる電動リールでバラすのと同じ状況だろうということだった。
リールの性能が格段にあがってしまったのに、使い手が対応出来なかったためにバラしてしまったのだ。
なるほど。なかなか難しいものである。

嫁に慰められる

帰宅し道具を片付けていると、出かけていた嫁がホロ酔いで帰ってきた。
船酔いで釣りにならなかったのを伝えると、「無事がなによりよぅ。」と謎のフローで絡んでくる。
どうしたのかと不思議がっていると、「ただ、マイク握りたくてー。」とダミ声で叫びながら家に入っていった。

『なぜ、Zeebraなんだ。。。』

や、彼女なりの慰めなのだろう。
ソファでゴロゴロ転がり、「ただ、マイク握りたくてー。」とダミ声でループする嫁を見ながら、『心配するな、俺がいるぜ。諦めた奴らの分も走るぜ。』と誓うのであった。

タックル

〜900g

900g〜

タイドグラフ

タイドグラフ。

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

一寸の光陰軽んずべからずな話。

また急に寒くなったり。どうも何某です。こんにちは。

明日はひさぶりに磯に出ようかと。
寒いかな。寒いよね。

朝。

Vamo la!

「あれだね。疲れたね。」

「むふーぅ。」と鼻息荒く財布を取り出す嫁。
リモートワークの休憩に自販機まで歩こうと提案してくる。
今日は何を飲もうかと身体を左右に揺らしながら悩む嫁。

「デカビタCに変わってる。。。」

「ほふーん。」という謎の音色を鼻から出し、「これはオロナミンCのパクリなのかな?」と更に身を捩りつぶやいた。

バぁモラぁあああああああああ!!

突然の私の声に驚き、身構える嫁。

「なんなの突然。」

『カズでしょ。キングカズ。』

嫁は、なんのことかと眉間にシワを寄せながら、軽い音をたてて落ちてきたデカビタCを拾った。

「瓶だと思ったら、缶に瓶の絵書いてあるだけじゃん。なんなのこれ。」

バぁモラぁあああああああああ!!

ここだというタイミングで叫ぶ私。

「ほんとなんなの。。。」

5投で満足

波のない浜から沖に出る。
魚探の電源を入れるが点いては消える。
どうやら、新しくしたコネクタが青錆で覆われてしまってるらしい。防水コネクタとは一体。
起動はするがすぐ消えるということは、この青錆のせいで電圧が足りないタイミングがあるのだろうか。
やっぱり接続箇所を増やさず、シンプルにするに限るなと、帰宅したらコネクタを使用しないように改修することを決める。
どうせ今日でコネクタは捨てるからと、麦茶で流しながら掃除をしてみると、無事起動した。
30分ほど先のポイントにルートを設定して移動しながら、ジグをセットする。
到着しジグを落とす。
一流し目は反応無し。
同じ筋を流そうかと思ったが、潮がいつもと逆に流れていたため、潮が当たるであろう小さな瀬を気まぐれで狙ってみる。
水深50mほどへ落としてシャクリ始めると、すぐさまジグの周りに何かがいるのがわかった。
メジャークラフト ファーストジグ ブルーピンク 120gを丁寧にワンピッチで20mほどシャクっていると、コクンッっといった感じで、2号のPEラインが折れた。
食った。
刹那、カヤック上で胸ほどまで持ち上げていたロッドを、巻きながら肩より上へ向かって鋭く煽る。
アタリが決まったと確信した手応えと同時に、ロッドが真下に引っ張られた。
鳴り止まないドラグ。
右手をハンドルから離し、カヤック上でバランスを取る。
落ち着いて右足を海上に突き出し、フットリガーをしながら、ロッドを海中に突き刺しラインを真っ直ぐにして、走り終わるのを待った。
20mほどラインを出して止まったので、やり取りを開始。
ポンピングで頑張って巻いてくるが、毎回20m近くラインが引き出される。
これはデカイな。ブリだ。間違いない。
少なくとも前回のワラサよりは間違いなく大きい。
徐々に走る距離は短くはなっているものの、まだまだ体力はありそうだ。
どうしようかな。
10mほど走られたあと、再度方向転換しようとしたところを、スプールを押さえ力づくで止めると、断念したようだったので、ここだと、ドラグを1/4回転締め一気に寄せてきた。おそらくドラグは3kgほどになっているはず。
最後にゆっくりと5mほど走られたが、そこで力尽きたのか、その後は静かに寄ってきた。

わらさ 77cm 3.6kg。

これはブリいっただろと、カヤック上でガッツポーズする。
締めて入り切らないクーラーを眺めていると、釣り船がやってきたため、今日はもういいかという気になり帰ることにした。

気まぐれでカワハギを狙ってみる

クーラーから飛び出たブリのしっぽを握りしめながら足漕ぎを続けホームへ帰ってきた。
気温も低いので慌てることもないかと、冷凍アサリ一握り分で、カワハギをやってみることにした。
がしかし、落として食ってくるのは巨大なベラばかり。
過去に尺超えのカワハギをバラしたポイントで最後の一投。
ゆっくり落として鋭くシャクるを繰り返していると、ドンッっと竿が曲がった。
強烈な引きにメジナではないかと身構える。
カワハギのような引きではない。
いなしながら巻いてくると、巨大なカワハギが2匹あがってくるのが見えた。

『おっ!デカイっ!』

思わず叫んでしまう。30センチは間違いなくある。
タモを手に取ったタイミングで、ポンッっと一瞬竿が跳ね上がると、1匹身を翻しバラしてしまった。
気を取り直してタモをしっかり手に持ち、海中に入れようとしたところで、もう1匹もバラしてしまう。
声を出して悔しがる。
エダスからなくなっている。
やはりあのサイズだと、もっと太いハリスでなくてはダメか。

何度測っても足らない

帰宅し、嫁を呼び出す。

『ついにね。ブリを釣ったんですよ。』

「おぉブリね。めでたいね。」

メジャーを当てたところを、「80cm以上がブリですからね。」と嫁あらため、ブリ公式認定員が覗き込む。
首をかしげる2人。
もう一度やり直す。
が、変わらず77cmしかない。

「どう頑張ってもかい?」

『どう頑張ってもだね。』

「ノーカンッ!失格ッ!」

ひょうきん懺悔室よろしく。両手で大きくバツを作る嫁。

「まぁ、次も釣りに行ける口実が出来て良かったじゃないか。」

ポジティブな言葉を残して去ろうとした嫁だったが、最後に振り向きこう叫ぶ。

「冷蔵庫に前回のワラサも残ってますからね。どうするのか考えてから釣りなさいよ。」

申し訳ないと項垂れ見下ろした先にある、3cmを見てさらに項垂れるのであった。

タックル

ジギング

カワハギ

タイドグラフ

タイドグラフ。

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