【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

SUP、カヤックのフラッグの話。

週末は釣りにならず。どうも何某です。こんにちは。

海上の安全の話を書いてみます。
結論書いてしまうと、SUP、カヤックは2m以上のフラッグを掲げましょうという話です。

ヨーソロー。

船からは見えづらい

おそらく、SUP、カヤックに乗ってる方って、船からどう見えてるか知らない方が多いと思います。
僕も船舶免許取るまで、SUP、カヤックに乗ってる自分がどう見えてるかなんて考えたことありませんでした。
実際操船すると、半滑走、滑走状態だとボートの後方が下がり、前上がりのの状態で進みます。この時、海面の視界が狭くなります。
遠くは見えるが近くは見えない状態です。汚れた窓や風防越しだともっと視界悪いかと。
サーファー、SUP、カヤック、ミニボート、海水浴してる方など、単純な障害物も含めその状態で確認しているわけです。
もちろん事故、というか流木でもひっかけてボートを壊したくないので、見張りをきちんとしているのですが、結構遠目ではそれが何なのか判断出来ないことが多いです。
ウネリが多少でもあれば、思っているより見えていない瞬間が多いと思ってもらったほうがいいでしょう。

沖にSUP、カヤックがいることが想定されていない

最近安価で質がいいのが増えたおかげか、SUP、カヤックでのクルージング、釣りが流行っているので気軽に沖で遊ばれてると思います。
さらには、タックルの進化で深場の釣りが身近になったり、足漕ぎカヤックが当たり前になったため、気軽に数km沖に行く方も増えてます。
簡単にどこでも出れるため、「こんなところに人が」という状況も船側としたら多いです。
パパっと見張りして、「よし。船がいないな。」くらいの船長は見逃す状況は十分ありえます。
岸から1km以上離れた沖に人がいるとは、船しか知らない人はそうそう思わないでしょうね。
で、たまに前方確認で魚探とにらめっことか。こうなると脇見運転なので低速でも気づかれないのです。
僕も岸から2kmほど離れた場所で、真っ黒いウェットスーツのSUPがパドリングしてるのを、だいぶ近づくまで見つけられなかったことがあります。
定期的に見る方向を変えてるので、危険な距離まで見つからないことは僕の経験では無いのですが、例えば魚探をそのタイミングで見続けていたら、とか考えるとゾッとします。

操船は免許がなくてもできる

多分知らない人が多いと思うのですが、船は免許が無くても操船出来ます。
船舶免許は船長の資格なので、船長の指示のもと一部の場合を除き、同船者の操船は問題ないです。
ということは、素人が操船するボートが近寄ってくることもあるわけです。
船長が適当な人だったらどうなるか。
正直、本当かどうかは知りませんが、救命胴衣もつけない、飲酒もするというようなことを平気で言う方もいるわけです。
「昔は大丈夫だったから、今更そんなの守れないよ。」というような。
船舶免許無ければ飲酒がダメとか知らないと思いますし、船長の言いなりだと思います。
船長より目上の無免許の方が、陸の力関係のまま、強引に猛スピードで風を感じたがるかもしれません。
なんにせよ、自分以外の思想、行動を制御なんて出来ないのです。
マナー、法令違反じゃないかと叫んでも、轢かれたら意味がありません。
そういう船が、同じ海域にいないように祈りつつ、こちらも見張りを怠らないようにしましょう。

派手な格好でも見えづらい

基本的に目立たない服装はダメです。
ちなみにウネリがあれば、SUP、カヤックの色は船からまず確認出来ないと思ってもいいです。
ただ、目立つ箇所が多いのはいいことなので、できるだけ派手な色にしましょう。
海の上で見えやすい色といえば、黄色、オレンジが有名かと思います。
とにかく違和感を与えるということです。何かあるなと思えば、基本は減速するか回避するはずです。
後は、派手なほうが遭難した時にヘリから見えやすいとかあるかもしれません。僕は一応カヤックに、遭難用のエマージェンシーシートを積んでます。広げればある程度は目立つと信じてます。

フラッグのポールは1.5m以上、2mを推奨

先日、偶然漁師さんと呑む機会がありまして。
そこで言われたのが、

「フラッグを2mの位置に掲げてほしい。」

ということでした。
私が知ってる範囲ですと、釣り目的でのフラッグを掲げてるのはカヤックが8割、SUPは4割くらいですかね。
1.5m以上で掲げてるのは、さらに半分以下な気がします。
カヤックはカヤックのショップを通して購入する方が多いので、安全面での説明されることが多いと思います。フラッグが標準やオマケでついてくることも多いですし。
SUPはショップでフラッグの説明ってあまりされないんじゃないでしょうか。最近はするのかもしれませんが、私が購入した当時は釣り目的だと伝えていても、フラッグのを説明受けたことはないです。
ネットで購入する方が多そうですので、フラッグの存在とか重要性知らない方が多いのかと。
ローカルルールで1.5m、2.0m以上というような場所も増えてるようですので、フラッグは2mの位置にしてもらえれば、他でもそれで怒られることはないかと。
見比べて見ましたが、水平線からフラッグが出ることが多いので、見つけやすいように思います。
クーラーボックスに固定、ロッドホルダーに挿すなどの艤装が多いようです。
私は、2mのステンレスパイプにフラッグをつけています。

最終的な結論は船からは見えていないと思ったほうがいい

結論から言うと、何やっても海上は見えづらいんですよ。
天気、海況によっては本当に見えない。だからそういう日は、船側は速度を落として、見張りを強化するなどしますが、全員がそうするとは限らないのです。
小さなプレジャーボートでも、速度、パワー、全てにおいてSUP、カヤックより圧倒的に上ですので、ぶつけられたらひとたまりもないです。
とにかく何か一つでも違和感を与える。認知させないと回避してもらえません。
もちろん、こちらも早めに発見してどうするか判断しないとダメです。
移動するのか、アピールして避けてもらうのか、海に飛び込むのか。
とはいえ、ハイシーズンによくいる一部の方のように、避けないでスレスレ通っていく嫌がらせをうける可能性もありますが。
なんにせよ、スキルのわからない知らない相手に、こちらの安全を丸投げするよりも、自衛したほうがいいと思います。

以上です。

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

珍しくイシダイを狙うもスカされてしまった話。

もうそろそろで渓流解禁されるところが多いのでしょうか。どうも何某です。こんばんは。
カヤックフライでレインボーなんてのもアリですかね。

今日はエサ。

燃えろバルセロナ

身体を洗っていると、女風呂の声が響いてくる。
嫁と「空いてればいいね。」と立ち寄った温泉は、期待を裏切らないまでも、そこそこの混みをみせていた。
湯船につかると、身体の中の空気を押し出したかのようなため息が出る。
渋滞疲れが抜け始めるのを感じた頃、次々続々と入口を通ってきた男性客全員が必ず二度見するのに気付く。
その方角を見ると、驚くことに女性が2人、こちらに背を向け、年配の男性と会話しながら湯槽に入っていた。
後ろ姿は、加藤紀子と本上まなみ。
女風呂から聞こえて来たと思っていたが、男風呂内にいたらしい。
ハッとした。
例の素人女性がバスタオル1枚で男湯に入り、ハプニングが起こってしまうヤツだ。なんてことだ。撮影に鉢合わせだ。
父親へのビデオレターがこんな形で撮影されるとは。カメラはどこだ。
大浴場には10人ほどの男性がいるが、皆チラチラと気にしている様子。
1人いる10代前半と思われる方のみが、食い入るように見ている。こんな少年がいるということは、撮影ではないのだろうか。
とはいえ。。。と、一応疑問に思う。いわゆる、性別違和をもつ方々は、この温泉ではどちらに入るルールなのだろう。
女性の声がクリアに響く。見ると、こちらに向きなおして会話しはじめたらしい。
日出郎と岩井志麻子。
そんな言葉が意味なく浮かぶ。まぁ、そんなものかと思っていると、どうやら周りも興味を失ったらしく、ゆっくりくつろぎ始めていた。ただ1人、10代前半の方をのぞいて。
加藤紀子あらため、日出郎がおもむろに立ち上がり、こちらにゆっくりと歩いてくる。バスタオルは巻いていないので、白肌がむき出しである。
残してるだろうか、残してないだろうか。リールを外して、振り出しロッド残しというパターンもあるか。疑問に思うも、覗き込んだら性別関係なく問題になる時代だ。グッと我慢する。1人をのぞいては、皆同じ気持ちだろう。
全裸で湯槽のヘリに腰掛け、いきなり開脚しストレッチをはじめる日出郎。
母さん。ひさぶりです。そんな気持ちになる。
旬を過ぎた内蔵から目を背け、岩井志麻子と男性を見ると、ニヤニヤとその光景を見ていた。
なるほど。そういうプレイか。
そう気づいた途端、小生、全く楽しくないんですが、使えないんですが、と猛烈に監督に憤慨した。
食い入るように見ている少年に、『貝毒ってのがあるんだよ。』と教えてあげようと思ったが、それよりも前に、背中に大漁旗を掲げている男性に、優しくたしなめられていた。
気分悪く浴場から出て着替え、共有スペースへ行くと、この話題でもちきりになっている。
どうやら、だいぶ前からプレイをしていたらしい。そして、知らなかったが、この温泉は女風呂と混浴しかないのだという。
私の正面にいた家族の女性が、「お義父さん、いいもの見れて良かったなあ。」と、隣の老人に声をかける。絞り出すように「もうちょっと若いほうがええ。」とご老人は返した。

「せやなー。私ぐらいの歳じゃないとなあ。」

「。。。もうちょっと。。。若いほうがええ。。。」

その直後、女性は勢いよく立ち上がりどこかへ行ってしまった。
入れ違いで私の嫁が入ってくる。

「いやー、ポクポクするねえ。」

と、上機嫌でコーラを飲む嫁。
遠く受付から「バスタオルくらい巻かないと、いかんと思いますよ!!」というような怒号が聞こえてくる。
何かに憤慨している女性を横目に帰路についた。

イシダイを狙う

先日、地元の漁師と偶然呑む機会があり、この時期ホームで釣りするなら是非イシダイを釣って食べてみてほしいと言われた。
ならばと、オキアミを持って早朝向かった。
釣りに来ている方々へ挨拶をし準備する。
前日までは強風で沖へ出れる状況ではなかったが、今日はなんとか出れそうだ。
皆が深場へ向かう中、私は浅場の根を探す。
朝の沖へ向かう潮に乗せてコマセを撒く作戦。根の端に来るようにアンカリングする。
200gのジグでもアンカーになるような場所なので、700gでも十分なのではとAmazonで購入したフォールディングアンカー 0.7kg + 1mのチェーンのシステムを組んでみた。
仕掛けを用意しながら魚探の位置情報を見る。きっちりアンカリング出来ているようだ。
水深15mに40号のビシを落とす。コマセを撒きながら待つ。
何度もコマセを撒くが一向にアタリが無い。
いつもなら本命はいなくとも、魚探に餌取りの反応がびっしりなるはずだが、今日は真っ白である。
オキアミを軽く握り込み放る。
カヤックは北風で沖に流されようとしているが、潮は真逆に陸側に流れているようである。
予想と逆の潮の流れ。さてどうしたものか。
しばらく粘るが、餌が一度も取られないので移動することに。
がしかし、何度か移動してみるも、餌が一度も取られない。これは流石に参った。

仕掛けが落ちていかない

これはブログに書くことが無いぞ。クワマンの箸の持ち方とセカンドバッグのネタで埋めるしかないのでは。
焦る。
なんとか釣果をと、浅場を諦めて沖に向かう。風が止んだタイミングでビシを落とした。
水深150mの80〜100mくらいを誘う。どうも潮が速いようだ。とはいえ、仕掛けはほぼ真下に落ちてるようなので問題無い。
何度か落とすと、魚探に反応が出てきた。
潮に乗ったオキアミを辿って何かが寄ってきている。
時はきた。急いでビシを落とす。刹那、風が吹き始めた。南東の風。
ラインがほぼ真横に伸びている。これはダメだ。仕掛けが落ちていない。
再度落とし直す。パドリングして流れるのを調整する。
がしかし、パドリングをやめた途端、仕掛けがものすごい勢いで浮いてくる。
これはダメだ。釣りにならない。
今日は日が悪い。納竿とした。

嫁が怒る

帰宅し道具を洗う。寝室に向かうと、まだ嫁の起きる気配はない。
しょうがないのでビール片手に散歩する。
1時間ほどして帰宅すると、嫁が身支度を整えていた。

「昨日は温泉入りましたからね。元気いっぱいですよ。散歩をしよう。」

そりゃあ、渋滞にハマっている3時間、あなたは助手席で寝てましたからね。疲れも感じないでしょうよ。
と言いかけたが、せっかくの休日に嫁を怒らせることもないだろうと、グッと我慢する。

「ちょっと待ってくださいよ。休みの散歩にこれは付き物よー。」

外に出た私を待たせた嫁はキッチンに走っていった。
しばらくすると、鼻の穴を大きく広げた嫁が玄関に仁王立ちする。

「ビール。無いんだけど。」

さっき呑んだよと伝えると、ありえないと顔の前で手を振る。
『おっ、みつまJAPANだな。』と反応すると、「何?ジャパン?知らねーよそんなの!ビール!どこにやった!」と激昂してしまった。
魚は釣れないわ、2日続けて怒号を聞くわで、心がゲンナリしてしまう連休であった。

タイドグラフ

タイドグラフ。

【注意】SUP、カヤックフィッシングする方へ

安全のためフラッグは必ず掲げるようにしましょう。(2m推奨)

定置網内へ入る、係留する、仕掛けを引っ掛けるなどが多くなっており、漁師さんとのトラブルが増加してるようです。

SUP、カヤックを排除しようとする動きもあるため、定置網へは近づかないようお願いします。

最終的に中華街の栗みたいな話。

着々と春への準備は進んでます。どうも何某です。こんにちは。

暖冬で対象魚が、シーズンにいないのではというのは心配です。

朝。

その番組は聴きたくない

鼻歌を歌っていると、「なんなのそれ。やめて欲しいんだけど。」と理不尽な怒りをぶつけてくる嫁。
毎週聴いているラジオのパーソナリティが、歌っていたくだりを説明する。
競輪場で、見えない敵と戦っているオジさんを見た時と同じ顔をする嫁。
上手く伝わってない気がするので、ラジオアプリを起動し、実際に聴かせようとすると、「嫌だよそのラジオは。聴かないよ。」と、露骨に嫌な顔をする。

「そのラジオ、毎回オシッコ飲みたいとか、パンツ食いたいとかばっかり言うから、聞いてて気持ち悪くなるんだよ。」

『男ってのは常にゴールドラッシュなんだよ。文字通り黄金を探す生き物なんだ。』

女には男のロマンというのがわからないらしい。
憤慨した私は、時計仕掛けのオレンジよろしく、大音量で何回も繰り返し聴かせる。
もうやめてくれと哀願する嫁の耳元で、今度は私が口ずさむのだった。

やらかしてパニックに

寝ている嫁の耳元でささやくように歌う。だいぶ、うなされているようだ。
起きて怒られる前にいつものサーフへ行くと、かなりの車が停まっていた。
暖かくなると車止められなくなるだろうな。いよいよ別の場所を、開拓しないといけない。
夜明けの時間が過ぎ、離岸する。今日は波が小さいのでそれほど難しくはない。
がしかし、パドリングしても思ったように進まない。
それどころか、若干右に曲がってしまう。
バウが右を向いた瞬間に小さい波をくらう。慌ててパドリングをし体勢を立て直す。
次の多少力のある波が正面から来る。飛び降りるか悩んだが、降りた場所の水深がわからない。瞬時に覚悟を決めてカヤックが横を向かないように身構えた。
バウで割った波がカヤックを包み込んだ後、浜に真っ直ぐ押し戻した。
底をガガガッと擦る音が聞こえたので、降りるかどうか悩んだが、一度体勢を立て直すつもりでパドルの位置を確認する。
右を見ると反対になっていたので、180度回す。左を見ると、また反対になっている。なんだこれは。
よく見ると、右と左の向きを逆に接続していた。そのせいで、裏面で漕いでいた右側のほうに若干曲がって進んでいたのだ。
パドルの向きを正しく接続しようとするが、焦ってしまいでなかなか出来ない。そうしている間に、波で横を向きかける。それを必死で抑えながらもがく。

「大丈夫ー?押すよー!」

その声に振り返ると、SUPの方が後ろからカヤックを持ってくれていた。
これで我に返り、一旦カヤックから降りる。
よく見ると、すでに波の影響がほとんど無い場所までカヤックは押し戻されていた。
少し会話をし、落ち着きを取り戻してから、押してもらい離岸する。
沖でお礼を言い、コーヒーを飲んで一息ついた。

反応はあるも

今日はロッドを3本持ってきているので、多少準備に時間がかかる。
先に魚探を起動し、ジグをつけていく。
水深20mほどで何かの群れが通ったのか、上から下まで強い反応が出た。
ジグを落としたりルアーを投げてみるも、全く食いついてこない。
そのまま水深120mまで流す。ほどほどにベイトの反応があるも、ジグには反応が無い。
参ったと、諦めて深場に行くことにした。

ひったくる強烈なアタリ

ボーズレス TG太閤ヒデヨシ ピンクゼブラ200gに交換し、水深200mの底から10mほどまでを丁寧に探る。
底から3mまではネチネチと1/8ピッチでアカムツ狙い。その後は、10mまでワンピッチに、時折大きいフォールを入れる。
何度か落とし直した底から5m。ハンドルを素早く回すと、跳ね上がってる途中の竿先が勢いよく戻った。
アワセを入れると、音を立てながらラインが出て行く。
ドラグを調整しながら巻き上げてくる。
最初は青物かと思ったが、どうやら違うらしい。最近では1番力強いタタキが入る。さては、そこそこ大きいアラだな。
残り80mを過ぎても、まだまだ強烈なタタキをする。おかしい、アラだとこの辺りで大人しくなるはずだが。
残り20mを過ぎてもタタキが止まらない。
余程大きいアカムツか、キンメか。

アニマル梯団。

程よく食べ応えのあるサイズのアラが上がってきた。こんなに引くのは初めてだ。
このサイズは熟成後の味が楽しみだと思いながら、丁寧に神経締めした。

サバとサバ

アラを神経締めしている間にジグを落とす。
着底前に何かが食ってきたらしい。巻き上げるもバレていたようだ。
クーラーにアラを入れたあと、底に放置していたジグをシャクる。底から5mほどで何かが食ってきた。がしかし、これもすぐバレる。
再度落とし直して巻き上げると、5mほどで再度食ってきた。
サバっぽいなと思いながら巻き上げる。

マサバ。

ゴマサバかと思ったが、背ビレを数えるとマサバのようだ。
サバラッシュになりそうなので移動。SUPの方たちと情報交換しながらシャクる。
ところが今度は全く反応が無い。
そこでSUPの方々が、もう少し深場に移動するという話をしているので、私は浅場に行こうかと回収することに。
高速で巻き上げていると、ドスンとかなりの重さが手元に響いてきた。
慌ててやり取りの体勢なる。
手応えがおかしい。これはサバが一荷でついてるな。2匹がそれぞれ引っ張ってる時と同じ感触。間違いない。
速めの回収をおこなっていると、フッと軽くなり、引きが素直になった。1匹バレたらしい。

ゴマサバ。

身の細いゴマサバがついていた。
やーこれは美味しくないだろうな。と思いリリースしようとすると、リアフックがエラを傷つけており、自動で血抜きが開始されていた。
しょうがない。フライにすれば脂がなくても美味しい。丁寧に神経締めしてクーラーに入れた。

今日は漁師が優しい

今日は友人が遊びに来るので、浅場でやるのを諦め納竿とする。
着岸すると、漁師がこちらにやってきた。何も悪いことやってないぞと緊張しながら挨拶する。

「今日は何が釣れたんだ。」

と、ニコニコしている。
最近、積極的に地元で呑むようにしているので、少しは私の顔が売れたのかなと思っていると、さらに顔をニコニコさせ、あそこでなんとかが穫れるなどの細かい情報を教えてくれた。
いつも不機嫌なのに珍しいなと思っていると、もう1人近所の方が加わり、私が地元民だと知るとカヤックを指差し、「俺のように置かせてもらえばいんだよ。」と言う。
高齢になったので手放したらしいが、ミニボートを浜に置かせてもらっていたのだという。確かに数年前までミニボートが何艇かあった。

「あそこでコマセ撒いたら一発でイシダイ釣れるぞ。今の時期は美味いんだ。やってみろ。」

先程の漁師が、さらにニコニコしながら「ルアーならこれつければ一発よ。」と餌木を見せてきた。
餌木でイシダイを釣る。どういうことだ。試されている。これは試されているのだ。

「イシダイが一発で釣れるルアーが4個で千円。どうだ?」

おそらく、網に引っかかった餌木やジグを釣り人に売って小遣い稼ぎをしているのだろう。珍しく笑顔だと思ったら裏があったのだ。
丁重に断ると、別な釣り人を見つけて近づいていった。漁師は笑顔のほうが怖い。

洗脳完了

帰宅し玄関を開けると、嫁の鼻歌が聞こえる。今日は友人が来るので早めに起きて掃除をしているようだ。

「おしょんこぽんぽん。おしょんこぽんぽん。」

静かに覗く。

「おしょんこぽんぽん。おしょんこぽんぽん。」

気配に気づきこちらを見た嫁と目が合う。
口を台形にした状態で、「ハッ!」と声をあげ驚いた後、やってしまったと顔を赤らめる嫁。
嫌だ嫌だと言っていた空耳を、気持ちよく鼻歌してしまったのだ。

『アレだけ嫌だと言ってたのに、身体は正直だな。』

とニヤニヤ見ていると、「トイレ掃除もしなきゃいけないし、構ってる暇はないんだよ!」とキレ気味に行ってしまった。
ここぞとばかりに大音量でラジオを再生する。
トイレの中で「アー!!!!」という絶叫が響き渡っていた。

タイドグラフ

タイドグラフ。

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